表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ささやきの運命  作者: 乾為天女


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/120

第五十八章 旅立ちの決意

 朝焼けが大地を照らし、戦争の終わった世界に静かな風が吹いていた。

 悠聖と紗江は、王都を見下ろせる丘の上に立っていた。

 これからのことを決めるために——。

「……本当に行くのか?」

 悠聖が問いかける。

 彼の瞳は、不安よりも決意に満ちていた。

「うん」

 紗江は静かに頷く。

「この世界がどう変わっていくのか……自分の目で見たい」

 ——ドクン。

 悠聖が小さく笑い、彼女の髪を優しく撫でる。

「なら、俺も一緒に行くしかないな」

 その言葉に、紗江の心が甘く震える。

「悠聖……」

 名前を呼ぶと、彼はそっと彼女の手を取り、ゆっくりと指を絡めた。

「俺は、お前と共に生きる未来を選んだんだから」

 ——ドクン、ドクン。

 彼の温もりが、紗江の不安をすべて溶かしていく。

「……ありがとう」

 囁くように言うと、悠聖はふっと微笑み——

 彼女の額にそっと唇を落とした。

「礼なんていらない」

 甘く優しい声が、耳元に響く。

「これからも、ずっと俺のそばにいてくれるんだろ?」

 ——ドクン。

 心臓が跳ねる。

「……うん」

 悠聖が満足そうに微笑み、紗江の手を強く握った。

「じゃあ、行こうか」

 そして、二人は未来へ向けて歩き出した——。

 これが、彼らの新たな旅の始まりだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ