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ささやきの運命  作者: 乾為天女


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第五十章 未来を選ぶ権利

 眩い光が消え、気づけば悠聖と紗江は静寂の中に立っていた。

 彼の腕の中に抱かれたまま、紗江はそっと目を開く。

 ——ドクン。

 彼の温もりが、確かにここにある。

「……終わったの?」

 紗江が囁くと、悠聖はゆっくりと頷いた。

「いや……これが、始まりだ」

 低く甘い声が、耳元に落ちる。

(この人の声が、心に響く……)

「“ささやき”の真実は明らかになった」

 管理者が静かに言葉を紡ぐ。

「これより先は、お前たちの選択に委ねられる」

 悠聖は迷いなく言った。

「俺たちは、未来を決められたものにはしない」

 その声は強く、紗江の心を奮わせる。

「誰もが自分で選ぶ権利を持つべきだ」

 管理者はその言葉を受け、ゆっくりと頷いた。

「ならば……証明してみせよ。お前たちが本当に、その未来を導ける者なのかを」

 次の瞬間、空間が揺れ、最後の試練が始まろうとしていた。


 光が舞い、悠聖と紗江の周囲に無数の未来が映し出される。

 幾通りもの道。

 数えきれない選択肢。

 そして——どの未来にも、“彼”がいた。

「紗江……お前は、どんな未来がほしい?」

 悠聖の声が、優しく彼女を包む。

 ——ドクン。

 紗江は、迷いなく彼を見つめた。

「悠聖と……一緒に生きる未来」

 その言葉に、悠聖の瞳が揺れる。

 そして——

「……なら、俺も同じ未来を選ぶ」

 彼の手がそっと紗江の頬を撫でる。

「どんな未来になっても……お前を愛する」

 ——ドクン。

 甘く優しい囁きが、心の奥深くに刻まれる。

 その瞬間、未来を選ぶ光が彼らを包み込んだ——。

 二人の選んだ未来が、今、確かに紡がれる。


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