第四十八章 真実のささやき
悠聖と紗江の手が重なった瞬間、二人の“ささやき”が響き合った。
——ドクン。
温かい光が広がり、戦場の喧騒が遠のく。
「……選ばれし者よ、その心に問う」
管理者の声が空間に響く。
「お前たちは、未来を選ぶ覚悟があるか?」
悠聖は迷いなく答えた。
「俺たちは、自分の未来を自分で決める」
その言葉に呼応するように、紗江の胸の奥で“心のささやき”が強く響く。
(私は……何を望んでいる?)
その答えは、はっきりしていた。
(悠聖と一緒に……歩む未来がほしい)
それが、どんな困難な道でも——。
「紗江」
悠聖が彼女の手をそっと握り直す。
「お前が俺を選ぶなら……もう、二度と離れない」
——ドクン。
近い。
悠聖の瞳がまっすぐに自分を捉えている。
「……私は、悠聖と共に未来を選ぶ」
その言葉とともに、紗江の“ささやき”が輝きを増す。
「なら、誓え」
管理者が静かに告げた。
「お前たちが、未来を選ぶ者として……その運命を受け入れると」
悠聖は微笑み、紗江の肩を優しく抱いた。
「誓うよ」
低く甘い囁きが、耳元に落ちる。
その瞬間——
悠聖の唇が、そっと紗江の額に触れた。
「……悠聖」
鼓動が跳ねる。
「これが、俺たちの未来だ」
甘く優しい誓いとともに、眩い光が放たれる。
そして——
二人の選んだ未来が、今、動き出した。




