第四十七章 愛の囁き
悠聖の剣が光を放つ。
それは“未来のささやき”を超え、自らの意志で選び取る未来の象徴だった。
「紗江、お前の手を貸してくれ」
——ドクン。
悠聖が真っ直ぐに紗江を見つめる。
「俺の力だけじゃ、この未来は掴めない」
静かな、けれど確かな決意が込められた声。
紗江の胸が強く揺れる。
(悠聖……私に、できること……)
「……私も、共に戦う」
そう答えた瞬間、悠聖の手がそっと紗江の指を絡め取る。
——ドクン、ドクン。
指先から伝わる熱が、心を震わせる。
「俺たち二人なら、どんな未来でも切り拓ける」
悠聖の低く甘い囁きが、紗江の耳元に落ちる。
心臓が跳ねる。
(……もう、逃げられない)
悠聖の瞳が、まるで“俺を信じろ”と言っているようで。
「……うん」
迷いなく頷いた瞬間、悠聖はふっと微笑んだ。
そのまま——
彼の手が、紗江の腰を引き寄せる。
「っ……!」
近い——。
彼の鼓動が、ぴたりと自分のものと重なり合う。
「……これからは、お前と共に未来を選ぶ」
甘く優しい声が、心に染みる。
——ドクン。
「悠聖……」
名を呼ぶと、彼はそっと紗江の額に唇を落とした。
「怖がるな」
そして、耳元で囁く。
「お前は、俺が守る」
その言葉が、甘く優しく心を支配する。
(もう、この人から離れられない)
紗江は、悠聖の服をぎゅっと握りしめた。
「……私も、悠聖を守る」
その瞬間、二人の“ささやき”が共鳴し、眩い光が放たれる——。
二人の絆が、未来を変える鍵となるのだと、誰もが確信した瞬間だった。




