第四十五章 管理者との対決
悠聖の額に落ちたキスの余韻が、紗江の心を甘く揺らす。
——ドクン。
この温もりがある限り、私はもう迷わない——。
「紗江」
悠聖がそっと彼女の手を握る。
「お前の選んだ未来を、俺も守る」
その言葉が、胸に深く刻まれる。
(この人となら……どんな運命も乗り越えられる)
彼の手のぬくもりを感じながら、紗江はまっすぐ管理者を見つめた。
「私たちは、自分たちの未来を選ぶ」
静かな、けれど確かな決意。
すると——。
「ならば、その意思を試させてもらおう」
管理者が淡く微笑む。
その瞬間、空間が歪み、強大な魔力が広がった。
「——選ばれし者よ、その未来を証明してみせよ」
——ズズンッ!
地面が揺れる。
「紗江、下がれ!」
悠聖がすぐに彼女を庇うように前へ出た。
「悠聖……!」
「大丈夫、俺がいる」
低く甘い囁きが、心を震わせる。
(信じてる……この人を……)
管理者の魔法が放たれ、空を裂くような衝撃が走る。
だが、悠聖は迷わず紗江の手を強く引いた。
「絶対に離れるな」
——ドクン。
彼の言葉に、体が熱くなる。
(どんな状況でも、悠聖は私のことを守ってくれる)
その安心感が、彼女の不安をすべて吹き飛ばした。
悠聖が剣を構え、管理者へと向かう。
「さあ、証明してやる——」
その声が、誓いのように響いた。
戦いの幕が、今、開ける——。




