Die for me
ああきみをころしたい
でもぼくにはできないから
いっそ死んでくれないだろうか?
そうしたら
ぼくは自由になれるんだ
ぼくの中にいる
僕の飼っているきみを
きみが邪魔するんだよ
ああそうじゃない
そんなことは言うな
そんなことするな
頼むから何もしないでくれ
そうしたら
自由にきみを動かせる
ぼくを愛させて
ぼくを信じさせ
ぼくだけのものにして
ぼくだけのおもちゃにできる
ああだけど
写真や妄想じゃ物足りない
ぼくは僕の意のままになる
ほんもののきみがほしいんだ
僕を傷つけない
僕に楯突かない
僕を否定しない
僕を困らせないきみがいい
ただなあ
まだ諦めきれてない
正直抱けるならなんでもする
だけど
プライドが許さない
邪魔なプライドが
あいつさえいなけりゃ
きみといられるのに
妄想ってなんだ
触れもしない
キスもできない
何になるんだそんなもの
ああでも
きみの好きな男になんて
なれるのかおれは
やっぱりいっそのこところそうかな
そしたら永遠におれのものだろ
物騒だぞ慎めよ
何ならお前が死ねよ
おれはそれが一番いい
そしたら
完璧な男のおれが
彼女をものにする
え、どこが完璧なの?
プレゼントか?
高級感か?
つまり金か?
ああもう
きみがもとめてるのは
こんな奴らじゃないよね?
ぼくみたいな優しい男だろ?
それを言うなら
優しい女っていうのもありじゃない?
彼女にはお母さんが必要よ
押し付けがましい女だな
でも彼女の気持ちに一番共感できるわよ
共感とかいらないんじゃない?
そばにいてくれる奴がいいって
きみは言ってたものな
だけどそばにいると頭痛すんだよ
胸も痛むし
虫唾が走る
歯まで痛い!
やっぱ妄想でしょこれは!
いやころすのが一番
なにいってるの?
おともだちだよ?
なかよくするでしょ?
やさしくするでしょ?
だいすき!
だいすき!
ぎゅー
ぎゅー
ぼくがぎゅっと
だっこしゅるから
みんなこなくていい
なかよし!
だいすきっ!
しんでほしいとか
おもってないんだから
おもってもないこというな
ほんとにしんじゃったら
どうするの?
いじわるいうな!
きらわれるぞ!
なかよくしたいんだ
てをつないで
べんちにすわって
ゆうやけをみたり
おこのみいっしょにつまんだり
すなはまをさんぽしたり
それなのにさっ
なんなのさっ
おばかっ!
よしよし
じゃあ奴らに聞いてみような
心のつながりは
お前たちが求めてきたものだろう?
でも深い交流は痛みと傷をあぶり出す
それが苦しいと
今度は彼女を排除しようとする
彼女は何かしたかい?
それともただお前たちが
彼女のせいにしているのかな?
求めていながら
得られると苦しい
本当は欲しくないからだろ?
なければ永遠に嘆いていられるが
手に入ってしまえば
今度は彼女が思った通りのひとでなかったと
彼女を責め続ける羽目になる
どこかおかしいよな
お前は幸せになりたいのか?
本当はなりたくないのか?
俺なんかが幸せになってはいけない
俺は彼女を不幸にする
いつか彼女は俺の本性に気づいて
俺から離れて行くだろう
思った通りの人物ではなかったと
俺をくそみそに貶すだろう
分かっていることだ
俺には最初から危険だって
分かっていたんだよ
怖いんだよ
すごく怖いんだ
俺の作り上げた包囲網も
鎧も武器も何の役にも立たない
気づいたらいつも
あのひとは俺の中にいる
まるでそこが本来の居場所のように
一番怖いのは
心の奥底の心底興奮している俺だ
一撃であのひとを葬ってしまいそうだ
俺は自分が怖いんだな
あのひとが俺の仮面をはぎ
本当の姿を見せてしまう
それが途方もなく怖いんだ
あのひとも怖がってくれたらな
急に近寄ったりしないで
俺の目も見ないで
俺のことも全然好きでなくて
どうでもいいって思っててくれたら
少しはそばにいられるのに
いや!
ちょっと待て俺
あのひとは確かに怖がらないが
そうっと接してくれるな
もうちょい相手してくれてもいいのにって
思うけど
急に触ったりもしない
それは俺の方だ
押し倒したりしないからって
本気で言ってたのか…
ちょっと待て!
お前この前言ってたよな
いっそのこと押しかけてきてくれたら
勢いでくっつけるかもしれないって
じゃあなにか?
お前は彼女に居処も知らせてないのに
押しかけてくるのを待って
来たら来たで
奥ゆかしくお前に襲われるのを待てと
そして心がぐちゃぐちゃになったら
彼女のせいにして
俺のために死んでくれないかって
最低のクズだな
クズのクズだな
葛きりだな!
お前が困ってんのはさ
彼女がクズじゃないことさ
お前が養ってくれるなら
何の文句もありません
抱かれない方が都合もいいし
威張ってくれたら
貶し甲斐もあるし
とか言ってくれないしな
信じられないことに
大した見どころもない
平凡で暗いネガティブの塊なお前を
本当に面白いと思っているらしい
いつもお前を見守ってるのは
お前が困らないため
お前の傷を癒すために
彼女がこっそり続けている努力を
お前は分かってもいない
知ってるか
彼女がときどきお前に当たってくる
お前がそう思ってるのは
俺が彼女に頼んで
書いてもらってるんだよ
どおりでぐさぐさ来るだろう?
お前自身のことだからな
よく知ってるんだよ
だがお前は
彼女のことを何も知らない
何を考えているか
何を感じているか
彼女にもお前と同じように
動きを引き止めている
心の傷がある
お前が痛むとき
彼女も痛む
お前が彼女のせいで腹が痛いと言ったら
彼女はわたしも痛いですよって
言ってただろう?
ただお前のせいにしないだけだ
彼女は自分の中に
何かあると見て
自分以外の要素をあぶり出すように
浄化し続けている
お前といたら
今のままじゃ身体が持たないって
理解しているからだよ
あの子は言った
今まで気づいていなかっただけで
わたしはボロボロだったのねって
わたしみたいな女を
好きになるひとなんているかしら?
外見ならまだしも
わたしの中身を?
詐欺師と香具師ばかりよ
今までだって
仲良くなって
友達になる男性は
とても素敵なひとたちなのに
男としては見れないから…
いつも残念
ああっ、もう!
あんたがちんたらしてるから
誤解されてんでしょ!
好きなひとに
嫌われてるのかなとか
女の子に思わせちゃ
男として終わってんのよ
いやよく考えたら
人間としても終わってるよ!
ちがうちがうすごい好きだから
このひとありえないほどポンコツなだけだから
諦めないで!
ほらあんたも!
諦めないでちょーだい!
ちょっとね
死ぬほど動きが遅いだけなの
死ぬほど怖がりで
お馬鹿さんなの!
行かないで!
まだ行かないで!
ずっと待たせてるって分かってるのよ
でも動けないの
見通しが立たないことには
それに
振られないって自信を持てないことには
まだ勘違いってこともあるかなとか
重箱の隅ばかりほじって
現実を俯瞰的に見れないの
本当にごめんなさい
あたいに免じて
何とかもう少しだけ、ね
あの子言葉でもないと
自分を支えられないのよ
ぐにゃぐにゃぐちゃぐちゃで
あんたの言葉が今
背骨作ってるとこだから
後生だから
読みに来るだけでも、ね
いいねだけでも、ね
できたら感想も、ね
暇な時には詩も、ね
お願いできないかしら
え、体力が続かない?
もうそれはあんた自分を優先してちょうだい
うつ病まだ治ってないんでしょ?
え、手帳?
二級なの?
よし姉さんの話をよく聞いてちょーだい
死にかけのときは電波送るから
何もしなくていいから
遠くに引っ越すとかは知らせてね
今回は近くなんでしょ?
ああ隣の区なのね?
道はどう?
がたがたね
日本もガタ来てるからね
こいつもガタガタなのよ〜
愚痴ってごめんなさ〜い
人の話も聞かないでさ
あんたに話聞いてもらったら
なんかすっきりするわね
ああだめだめ
余計なこと考えたら
負担になりかねないんだから
どうも今回はありがとうございました
体力ばかには
あんたの苦労が想像もつかないのよ
息も絶え絶えでね〜
頑張って生きてんのに
あんたのために酸素多めに吸わせるから
ちょっと睡眠はね
寝ないから役に立たないわ
ほんとは桃や巨峰とか
ドカンと送らせたいんだけど〜
あまりに役立たずでね〜
おじいちゃん優しかったよね〜
ごめんね〜
いじわるで
やっかいで
おばかで〜
玄関マットに使っていいからね〜
まじ使えな〜い
ほらほらもうそのくらいにして
現実が分かって沈み込んでるから
沈ませておきましょうね
そうっと
私からも謝罪させてね
何もさせないでいるのは
何かさせたら
あなたに致命的に嫌われかねない
そうゆうこと平気でしちゃうからなのよ
結構嫌われてるのをね
実は把握済みですから
やっぱりちょっと勘弁ご勘弁って話よね!
ここだけの話
やっぱり〜
弱り目に祟り目よね〜
たたりめ〜
ありがたくもなく
やくにもたたず
サンドバッグぐらいにはなるかしら〜
あ、手が痛い?
じゃおトイレットペーパーで
あ、流せない?
捨てちゃっていいのよ〜
あんな子っ!
あらやだつい本音が
しみったれててね〜
まったく嫌になるわね
ときどきぼやき聞いてもらって
助かってます
ほかに話せる人いないし
負担かしら?
もっと沈めておくから
少しの間一息ついてねっ
きゃっ!
裾が汚れた〜
あらすいません
拭いてくださるの?
ああもう
あれには勿体ない方ね
なんなら雑巾にしてちょうだい
そのくらいしか役に立たなくて〜
え、毒舌?
あなたも今に分かりますよ〜
世紀の毒舌を連射しても
なんならロケット砲持ち出しても
ダメージゼロ〜って
はい、ゼ〜ロ〜
暖簾に腕押しってゆうかね
空気ねあれは
どこ吹く風
だから沈めとかないとね
すぐフラフラ浮き上がって
よからぬ妄想を始めるもんだから
錘つけて蓋もしちゃう!
これで当分あなたの助けは必要ないはず
お嬢さんと強く生きてね
プーチンに負けずに
インフレに負けずに
ステルス値上げと
こいつのせいで影響出てる
乗り間違いにも負けずに
ごめんなさいね
タクシー代くらい出させたいけど
何しろ役立たずなの〜
え、落としすぎ?
単なる事実なのよ〜
これくらいでちょうど釣り合いが取れるの!
慣れておいてね〜
私で〆るの
ちょっと問題あるかしら〜?
ないわねー
はい、またね
お世話になることもあると思うから
よく休んでね
よく食べて
食欲ないの?
そんなときは豚肉よ!