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目覚め
物語のはじまり。主人公はある事件に巻き込まれ、記憶を失う。そこに一つ差し伸べられた助けの手があった。
「記憶改竄事件」
新東京で起こった快楽的異能事件が起こった。
犯人は未だ特定できておらず、治安組織も行方を追っている。
被害者も多数出ており、主人公もその一人だ。
その夜、行き倒れて気を失っていた少年を、ある異端の仕事をしている女性に救助される。
始まりの夜であり、終わりの始まりでもある。
出会いと別れ、入り乱れる運命がその先の未来を変える。
終わりは、始まりでもある。正位置があれば逆位置もある。悪いメッセージも見方を変えれば裏返る。
自分というものに気づくには相当の時間や沢山の経験がいる。
人は、自らを悪いもので防ぎ込みがちだ。そうやってつまりが生じると“停滞”が生まれる。
運命は、今日何を食べたか、何をして過ごしたか、そこから何を得たか、その気づきの繰り返しで魂を高めるのである
「お前、名前は?」
________「...御影」
真理の扉は、鍵を差し込まれるのを待っている。