表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

内容を全く変えました

「さびしいなら、私が友達になってあげる」


 そういって差しのべられた、温かな手。


 ほんの少し前までは、敵だった自分に。


 頭の中が腐っているのではと思い見上げると、そこにあったのは満面の笑顔。


 こんなのは初めてだった。


 私の周りにいるものや、血縁関係のある者でさえ、いつも引きつった笑みしか浮かべないのに。その顔の下に隠しきれないほどの恐怖感を抱えながら、腫れもののように私を扱ってきたのに。


 

 うれしさのあまり、私はその手を俯きながら取った。顔を上げなかったのは、思わず流れた涙を見せたくはなかったから。


 

 それから数多の時間がたった。


 彼女の魂が生まれ変わるたびに、私は彼女のそばに行った。


 彼女が女になった時は女に。彼女が男になった時は男になった。


 そんなふうに転生を繰り返していた時、彼女の魂が異世界に行ってしまった。


 もちろん、私も彼女の魂を追って異世界に行った。


 私にかかれば、異世界に渡ることなど簡単なことだったから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ