5話 旅の始まり
昨日はあの夢のせいで殆ど眠ることができなかった。
何がヒントだ。一ミリもヒントになってねぇよ。
そんなことより早くこの森を抜けなくては。
その日ナーシャと俺は狩をしながら森を抜けた。
新しく得たスキルは
《超音波 種族コウモリ》《分身 種族スライム》《吸収 種族スライム》《擬態 種族スライム》《槍術 上》《身体能力増加 中》《飛行 種族バード》
この種族っていうのは種族限定のものなのだろう。超音波はコウモリから。分身と吸収はスライムから。槍術はオークジェネラルから。身体能力増加はキンググリズビーから。飛行はバードからいただいた。バードの味は普通に鶏肉だった。
まぁキンググリズリーを食べるのは簡単だった。美味しいだ。オークジェネラルはまぁまぁ。スライムとコウモリは吐きそうになった。食感からして無理。スライムなんて二度と食いたくない。不味すぎだ。
《身体能力増加 中》は合成されて《身体能力増加 上》になった。
ナーシャから聞いたのだが、キング○○とか○○ジェネラルとかは強さで分けられているらしい。一番弱いのは種族名だけ。二番目はレッサー○○、三番目は○○ジェネラル、四番目はキング○○、五番目は○○ロード、六番目は○○エンペラーだそうだ。
俺は今移動するためにナーシャを抱えて飛行を使った。羽なんかなくても空を飛ぶことはできるようだ。近くに村とかがないかを探すためだ。
大きな火山があった。麓には村のようなところがある。ひとまずそこまで飛んで行った。
入口的なところに降りようとしたのだが、したが、下から何かが射られた。危うく当たりそうだった。そうすると下から
「お主たちは何者だ!このドラゴニュートの里に何の用があってきた!?」
「あっはい。えーっと迷子になってしまって集落があったのできましたー」
「なにをふざけたことを!?」
と人間にドラコンの羽が生えた奴が言ったところで、ファイヤードラゴンが飛んできた。
ちなみにドラゴンの階級は特別で、ワイバーン、ドラゴン、古龍、龍王、龍神となっている。龍神以外には属性がある。
そして、集落に向けてブレスを放とうとした。いきなりきて挨拶がそれかよ。と思いつつ、飛行を使って迫り思いっきり殴る。スキルもちゃんと使ったのだが、俺の手の方が痛かった。マジで激痛。さらに言えばドラゴンは死んでいないし、ほぼ無傷だ。まぁ俺だって無傷なのだが...俺はブレスをかんぜんにくらってしまった。だがしかし、俺は無傷だ。
正直言って俺ゾンビみたいになってね?
俺は御構い無しに殴りまくる。一見ダメージなどないっていないようだが、実際はそれなりに入っているようだ。
俺はかなり多めの魔力を使って超音波を放つ。ドラゴンは驚いたのか口を開け、体を振っていた。俺はドラゴンの口の中に飛び込む。ドラゴンの唾液で皮膚がヒリヒリする。俺はその唾液を飲んだ。
《ファイヤブレス 種族ドラゴン》
《炎耐性 種族ドラゴン》
《威圧 種族ドラゴン》
《飛行 種族ドラゴン》
をゲットしたようだ。俺は内側からファイヤブレスを放った。
俺の体は持てるように熱い、炎耐性があってもだ。ドラゴンはついに死んだようだ。
なんか落ちてる気がする。俺はドラゴンの口から外に出て、宙に止まる。そして、その死体を里まで持ち帰る。
「晶様!!大丈夫ですか!?お怪我はありませんか!?」
「俺のスキルのこと知ってるだろ」
「まぁそうですが...心配になるじゃないですか!」
「ありがとな。あぁドラゴニュート?の皆さんこの死体もらえませんか?」
「それはいいのですが、ドラゴンを倒した祝いをしたいのですが、出てくれませんかね?」
「もちろん」
俺はドラゴンの死体を《吸収》した。
海堂 晶 レベル21 ヒューマー
【スキル】 《捕食者 神》《超再生 神》《格闘術 上》《鑑定 極》《身体能力増加 上》《超音波 種族コウモリ》《分身 種族スライム》《吸収 種族スライム》《擬態 種族スライム》《槍術 上》《身体能力増加 中》《ファイヤブレス 種族ドラゴン》《炎耐性 種族ドラゴン》
《威圧 種族ドラゴン》
《飛行 種族ドラゴン》
【称号】《神クラス》《異端の勇者》《▪️▪️》《ドラゴンスレイヤー》