七話目銃人世界
「にしてもこれからどうするんだ?お前ら」
黒龍が私達に聞いてきた。
「ベルを叩き潰す」
「記憶を取り戻して俺の帰るべき場所へ帰る。」
「猫缶食いたい」
「・・・ふぅ~ん」
「黒龍達は?」
「とりあえずウンディーネまで戻ってジョニー達と合流するかな・・・後」
そう言い真剣な顔をする。
「ベルを殺すのは不可能だろう。」
「・・・え?」
「戦って分かった。あいつは死なない。常人じゃ勝てない」
「・・・こっちには時の神が居るぞ」
「・・・たった一人の神じゃ勝てないよ」
「私はあいつのことを知っている。天地戦争・・・いや龍戦争の前から」
黒龍は続ける。
「あいつが生きているのは・・・死者の概念を超越したから・・・そして狂信者もそうだ。殺すことは不可能だ。」
「・・・殺んなきゃ分かんないわよそんなこと」
「・・・勝手にしろ。」
黒龍はかなり呆れているようだ。
「にしてもどうして貴女はそんなにあの魔術師について詳しいの?」
「ッ!」
「・・・確かにそうですね・・・まぁそんなことより」
時の神が笑いながら魔方陣を展開する。
「!?」
「そんなに驚くことないですよ?」
「・・・何をするつもり?」
黒龍がそう言い刀を取り出す。
「危害は加えません・・・ただ」
「ただ?」
「世界転移するだけです」
「は?ちょ!ちょっと!?」
「えい」
「嫌ァァァァァァァァァ!」
そんな黒龍の悲鳴と共に異世界へと旅たつのであった。
天地戦争
黒龍達の世界で昔に起こった神と人の間に起こった悲劇の1つ。どちらにも多大な被害が起こったが、龍殺しの勇者と大魔術師ベルとその従順な弟子、狂信者達によって神と人間の間に境界を作り終結した。
龍戦争
種族不明(食龍族?)黒龍(仮称)の引き起こした。黒龍(仮称)と人間や魔族、長耳族、ドワーフ、豚頭達との戦争。結果人間達が龍を支配し帝国が焼かれ龍殺しの勇者に肉体を滅ぼされたことにより決着した。その際龍殺しの勇者は代償として魂が二つに引き裂かれたと言う。