5話目凶信者フロスト
戦闘回。
「・・・」
街が燃えている。見渡す限りの紅蓮。空には鳥のような魔物が飛び回っている。
「おい!」
「!?」
「広場で戦闘が起こっている!行くぞ!」
「えぇ!」
広場について、見えたのは
「・・・私の元を離れてから何年もたったのに、そんなに変わってないわね。期待外れだったわ」
「・・・」
「まぁ殺しはしないわ。少し眠ってもらうだけ・・・だから眠りなさい」
そう言うと魔女は魔法を唱える。すると
「空間切断」
「ッ!」
魔方陣を空間ごと破壊する。が
「氷針山地獄」ビュン
「!?」
「マスター!危ない!徹底解体!」
バラバラと氷の針が砕けていく。
「・・・」
「あいつか・・・あいつは俺が倒す。律はあっちをやってくれ」
「言われなくとも殺るわよ」
「・・・面倒ね。黒龍のことについてはまた今度ね。私はしばらく身を潜めるとしましょう。じゃあね~!」
「!?逃げた!」
「・・・凍れ」パキキ
「!?」
「時間停止」
「・・・」
「砕けなさい」ヒュン!
「・・・」ガシャァン!
「・・・再生」
「・・・どうだった?」
周囲に破片が飛び散っているなか立っている時の神に聞いてみる
「・・・砕きましたが・・・手応えがありません。逃げられました」
「・・・そんなことよりあの倒れてる人を救護した方がいいんじゃ」
「そうね」
「・・・」
「大丈夫?」
「・・・」
「ここまで弱ると龍族と言えどキツいようですね」
「うるせぇ」
「まぁいいや。治しますか・・・あれ?」
時の神が不思議な顔をする。
「どうかしたの?」
「治らないんですよね~・・・黒龍さんの傷」
「え?」
「・・・ん?これって」
「どうかしたのか?」
首元を見て時の神が驚く
「ッ!」バシッ!
「ッ!痛て!」
「・・・」
黒龍さんは何かを見せたく無いように見えるけど・・・何かしら?そう考えていると時の紙が
「・・・黒龍さん魔術紋章が有りました・・・さっきの魔術師の手に同じのがついていたので関係あるかと」
・・・え?魔術紋章?良く分からないけどあまり良くない物のような気がする・・・にしても黒龍の傷どうしよう・・・時の神でも治せないし・・・切り裂きジャックは・・・
「良くわかんないや~・・・しょうがない。解体するね~☆」
グチャァ!
てなりかねないし却下ね。
「時の神、貴女何か知ってる英霊で黒龍の傷治せるような人居ない?」
「・・・一人だけ居ます。ですが彼は、とある塔の中でこの世界を見守る存在・・・助けてくれるかどうか・・・」
「その人の名前は?」
「マーリン」
「・・・あの人て伝説の存在じゃ・・・」
「この世界に居るには居ます。英霊と言うより英魂ですが」
・・・じゃぁマーリンの元に行くとしますか!
フロスト
武器魔術(氷)
英霊 無し
説明
魔術結社グレムリンの凶信者2代目。氷魔術を極めるため感情を捨てた。慈悲がなく冷酷な性格をしている。初代の評価は「感情が存在しないため仲間を殺すことを躊躇しないため一概に強いとは言えない」とのこと。
初代
武器魔術、杖
真名不明
英霊不明
説明 凶信者の初代で魔術結社グレムリンの創始者。それ以外のことについて不明なことが多いが、黒龍を瀕死においやるあたりかなりの戦闘力が高いと思われる。
魔術紋章
魔法生物、従魔等に着けられる紋章。様々な制限をかけられる他身分証明の代わりになる。
英魂
主が存在せず、かつかなりの魔力を有する存在。