21話目想像主
・・・やっちまった。
「・・・龍殺し?・・・どう言うことだ?・・・」
『・・・これを作り出した誰かの設定じゃないかしら?・・・ふふ。面白いものね。』
「・・・?」
『・・・貴方に会いたいそうよ。でも立場上直接干渉できない。だからこの世界に呼び出したのよ。まぁその前に彼・・・いや、彼女かしらね?の遊びに付き合ってあげて。』
「遊び・・・か」
『・・・』
「そういや誰が?」
『・・・それは・・・』
そんなときだった。
「おい!今日はベル様のパーティーの見張りだぞ?」
「・・・了解」
・・・と言うわけで来たのだが
「・・・あの何で俺は二人で見張りを?」
「お前が逃げるからだ。」
「・・・」
このままだとタナトスが来かねないな。なら
「・・・すみません」
「え?」
「とう!」
殴って気絶させた。物語だから問題ないだろう・・・うん。隠しとくか・・・
「・・・ん?」
誰かが居るな・・・あいつか?・・・
そう考えているときに
「・・・火炎龍」
そう唱えて炎で扉の向こう側のかんぬきを焼いた。
「待てゴルァァァァァ!」
そう言い斬りかかる。すると
「ッ!」
咄嗟に地面に右腕を叩きつけた。すると
「危ねぇ!」
土が盛り上がり吹き飛ばさんとばかりに迫ってきた。
「うぉらぁぁぁ!」
そう叫び迫ってくる土を叩き砕いた。
「・・・ベルの仲間か?少なくとも俺が居たときに狂信者の中に俺の魔法を防げる人間は居ないはずだが・・・」
「・・・俺はただの兵士だ。この王国のな。」
「・・・面白い。」
「・・・面白いって・・・」
何だろうこの人頭のネジぶっ飛んでんじゃねぇの?
「・・・さておふざけはここまで・・・そろそろ遊びは終わりにしようか~・・・ここで暴れられると困るしね。」
「?どう言うことだ?」
「・・・実はね~いろんな姿に化けて君の事を見てたんだ。」
そう言い姿を変える。幼い少女になった。
「私は君だよ。」
「・・・は?」
「・・・そうか。君はその記憶が無い人格か・・・」
?どう言うことだ?全く分からん。
「全く分からないかもねぇ・・・」
「・・・」
「・・・昔の事さ。私達がこの世界に来る前どっかの神様が私達の元である魂を落とした。元の魂には複数人格が有って時の神はその魂を平等に分けた。そしてこの世界に送った。別れた魂はそれぞれ色んな能力を持ち育った。そして君もそうだ。けどまだ何かは分からない。その能力が簡単に使えるようになるかそれとも大変か。分からないけどね。けど一つ言うとしたら私みたいに一つの存在として確立された存在じゃない君は不安定な存在・・・つまりいつ消滅するか分からない。それだけは覚えておきなさい。」
・・・消滅?
「それじゃがまたね。」
彼女がそう言いてをふる。すると彼女が遠くに離れ見えなくなって周囲も暗くなってきた・・・そして、彼女が居た反対側から声が聞こえ始めた・・・
久々の更新です。遅れて申し訳ない。リアルが忙しかったりトラブったりと散々だったので更新が出来ませんでした。これからも不定期ですがよろしくお願いいたします。