日本人が異世界召還されすぎた結果・・・
なんか書きたくなって書きました。
誤字の指摘ありがとうございました。5/29
日本のとある高校の教室にて
「あー。今日で試験終わり、自由だー!」
「健大、テスト、どうだった?
俺、2限の英語死んだ。詰んだ」
「あ、俺も俺も。
ったく、なんなんだよあれ。マジわかんねぇー。
特に大問3の(2)!」
「ねえねえ、葵、ケーキバイキング行くけど一緒にいこ」
「ふははは、一夜漬けで乗り切ってやったわ!」(バタリ)
「ばか村が倒れたー!!」
定期テストが終わり開放感を満喫する生徒達。
「はいはい!ホームルームやるからさっさと座る!」
担任の男性教師が机の上にテストのために回収した生徒達の携帯電話の入ったケースを教卓に置きながらいつものように声を掛ける。
生徒達が早く帰りたくてソワソワしている様子を感じながらホームルームを終えた時、それは起こった。
男性教師が「はい、終わり」と言った次の瞬間、教室が突如目を開けられないほど白く光り輝いた。
そして、光が消え、眩しさから視力を回復した教師が目にしたのは、自分が担任する生徒達の消えた、ただ机と椅子、生徒達の持ち物があるだけの教室だった。
「これはマズイ!」
男性教師は走る。 職員室に向けて。
私は、オーレス神王国王女ミレーナ・エル・ラグナス。
100年前に異世界人を召喚したと言われている”勇者召喚の儀式”を使い、異世界人を召喚せよと国王であるお父様に命じられました。
100年前に召喚された異世界人32人は、我々では1匹倒すのに苦労する魔物をやすやすと倒し、たったの2年で魔物と魔族の王たる魔王を倒し、世に平和をもたらしたとされています。
しかし、せっかく平和になたのに人類は再び争い始めました。今度は人同士で。
我が国は現在、隣国のラーナ帝国に攻められており抗戦するも、帝国の新兵器により劣勢なのです。
そこで、現状を打開するために異世界人を召喚し、帝国への戦力とすることになりました。
ただし、異世界人には気をつけなくてはならないそうです。何故なら彼らは世が平和になった途端、魔王を倒したその力を我々に向けてきたそうなのです。すなわち、世界の敵です。馬鹿なのでしょうか。
さらに、これは王族に代々伝わる書物に書かれているのですが、異世界人はすべての人々が「自由」や「平等」などという危険な思想も持っているといいます。国王や貴族といったものを否定する危険な思想です。召喚したらすぐに魔法で隷属させなければならないですね。
もちろん当時、人類の敵となった異世界人は全員処刑されたそうです。ただ、召喚した人数より処刑した人数が1人足りないという説もありますが関係ないでしょう。
「姫様、”勇者召喚の儀式”の準備が整いましたぞ」
「さすが筆頭魔導師トーリン様です。準備が早いですね」
「ほっほっほ。国の大事ですからの」
準備も整ったので異世界人を召喚しようと思います。召喚したらうまく騙して”隷属の腕輪”をつけさせなければなりません。それまでは怖くて安心できません。
「では、これより”勇者召喚の儀式”を行います。トーリン様、魔導師の皆様、近衛騎士の皆様、よろしくお願いします」
「「「「かしこまりました!」」」」
魔法陣に私の魔力を中心として魔導師達の魔力を送り込む。魔法陣がだんだんと光り輝き、やがて室内を白い光で満たした。目がくらむ光がおさまると、見慣れない服を着た30人ほどの若い男女がいた。
「やった! 成功だ!」
魔導師の1人が叫ぶ。
「なんだ!? 何が起きたんだ!?」
「ここどこ?」
「おい、周り囲まれてるぞ!」
「こ、これはまさか異世界てん・・・」(バタリ)
「わー! ばか村が倒れたぞー!」
私は突然のことに動揺する同い年ぐらいの男女30人の前に出て話しかけます。
「私はオーレス神王国王女ミレーナ・エル・ラグナスと申します。こちらは筆頭魔導師トーリン様です。
異世界の勇者の皆様、突然お呼びして申し訳ありません。しかし、皆様には我が国を。いえ、世界を魔王から救って頂きたいのです」
魔王云々は全くの嘘です。今この世界には魔王はいないのですから。ただ、いきなり「帝国と戦わせるから呼んだ」とばか正直に話す必要はありませんし、話せば反抗されるのは明らか。
どうせ、隷属の腕輪をつけさせることができればこちらに逆らうことはできないので、嘘をついても全く問題ありません。
「オーレス、神王国? どこそれ?」
「異世界の勇者って??」
「というかさっきまだ学校だったろ?」
「はい! みんなとりあえず落ち着く」
ザワザワとしていた集団の中から1人の女子が立ち上がり、そう声をかけると途端に静まり返る。
「私があの王女さんと話しして現状確認するから冷静に。いい?」
彼女のその言葉に全員がコクコクと首を縦にふっています。それを確認した後、彼女は振り返りこちらにやってきました。
この国の女性と比べると小柄な部類の彼女は、腰まである長い黒髪を毛先の方でゆるく結んでいます。楚々とした美しい少女で、動き1つ1つから品の良さを感じられます。お兄様好みな女性です。隷属させたら真っ先に夜伽の相手をさせられそうですね。
「私は、学級委員長です。まず、ここはどこですか?」
「ガッキュウイインチョウ?
不思議な名前ですね。
ここは、オーレス神王国の神殿の中です。そして、この世界はあなた方のいた世界とは異なる世界です。魔王により滅させる世界を救っていただくためこちらの世界に来ていただきました」
「それより、私たちを元の場所に戻して欲しいのですが」
「申し訳ありません。私には皆様を元の場所に戻す方法がわかりません」
「そんな!」
「しかし、魔王の城にはもしかしたら帰る手段が書かれた本があるかもしれません。
そのためにも、皆様には父上、いえ、国王陛下にあっていただきたいのです。
騎士団長、皆様を陛下の元へ案内してください」
「了解しました。では、こちらに」
もちろん全部嘘ですが。
隷属後は城で鍛えた後に男は前線に投入、女の方は兵たちの相手をさせて使えなくなったら前線に投入、といったところでしょうか。 あ、ガッキュウイインチョウとか名乗っていた彼女はお兄様の相手をした後、前線に投入でしょうか?
私には関係ありませんが。
まあ、異世界人はいくらでも召喚できることですし、死んだらまた召喚すればいいのです。
謁見の間
「おお! 異世界より来られた勇者たちよ。よくぞ来てくれた。君たちには世界の敵、魔王を倒してもらいたい」
「失礼ですが、国王様は元の世界へ帰る方法をご存知でしょうか?」
「残念ながらわからん。だが、魔王城にならあるかもしれん」
「そうですか」
もともと勇者召喚の儀式はこちらに呼ぶだけの魔法。返す方法など知らん。それにどうせ全員帝国との戦争で死ぬのだから必要もないが。
それにしても先ほどから我が息子がガッキュウイインチョウに興味があるようだな。隷属させたら押し倒すつもりだろうな。全く仕方がない奴め。
「それから、魔王討伐の件ですが私たちはただの高校生ですので無理です」
「いや、それは大丈夫だ。宰相」
「は、こちらに」
「うむ。
この腕輪をつけて”ステータスオープン”と唱えればその意味がわかるはずだ。ぜひ、全員に付けてもらいたい」
彼らに渡すのはつければ自身のステータスを見れるようになる魔法が付与された腕輪だ。
とはいうものの、実のところは”隷属の腕輪”にステータスオープンの魔法を付与したものだ。あれさえつけて貰えば後はこっちのものだ。
全員に腕はがわたったがまずは様子見なのだろう。異世界人どもはガッキュウイインチョウの様子を見ている。彼女は腕輪を暫く観察すると、何かに納得したのか
腕輪を床に放り投げると、
唐突に2度拍手し、
異世界人どもの周りを光の壁が取り囲んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだと!!
「みんな、その腕輪、精神干渉系魔法”隷属”がかかってるからつけちゃダメだよ。
え? 高村君がつけちゃった? 高村じゃなくてばか村? 佐藤君、そんなこと言っちゃいけません!
・・・・・・確かにばかだけど。(ボソ)
ええっと、あ、そうだ! 吉田君、解呪お願いしていい? 私ちょっとそち系苦手で・・・。」
「はいはーい。任せといて。 ほいほいほいっと」
「「「おお! 吉田すげー! さすが寺の息子」」」
「そうだろう、そうだろう。もっと褒めてくれてもいいのだよ?」
「うわ! 寺の息子のくせしてやたら俗っぽい」
ば、ばかな。ありえん。なぜばれた。
いや、それよりあれはなんだ。あれは最上級神聖魔法”聖域”ではないか。詠唱もなしになぜ?というかなぜ使える。
ありえん。ありえん! ありえん!!
「貴様ぁ! 何故、最上級神聖魔法”聖域”が使える!?」
「? ああ! 神道系結界魔法のことですか? 何故ってそれは・・・。私、巫女ですから」
「何をワケがわからないことを。
よいか!我、アーガス・サグレリウス・セイゲル・エル・ラグナスの名においてガッキュウイインチョウに古の盟約により命ずる。その結界を直ちに解き、其奴らを拘束せよ!」
「・・・・・・・・・」
「何故従わぬ!」
「私の名前、ガッキュウイインチョウじゃないですから」
「くそ、どこまでもふざけおって! 騎士団長、トーリン、かまわん皆殺しにしろ」
騎士団長とトーリンの指示により騎士団と宮廷魔導師達が異世界人に攻撃をする。いくら最上級神聖魔法”聖域”でもここは神殿ではない。いずれ魔力が枯渇して消え・・・・・・
騎士団と宮廷魔導師達が突如、吹き飛ばされたりその場に崩れ落ちる。
いったい、いったい何が起きたというのだ。
王国側が大混乱に陥っているが、召喚された彼らは魔法で反撃しているだけである。
ただし、異世界召喚されたばかりの人間がこんなにほいほい魔法は使えない。使えないのだが、何故彼らがこんなに魔法を使えるのか説明するには、今から60年さかのぼる必要がある。
ことの始まりは今から60年前に起こったとある中学校での集団失踪事件。
帰りの会をする直前、生徒に配る配布物を職員室に忘れたことに気がついた中学2年のクラス担任は職員室にその配布物を取りに行った。その間たった3分。
教室に戻った教師が見たのは生徒が消えた教室。あるのはただ机と椅子、生徒達の持ち物だけだった。
当然マスコミはこれを大きく取り立て、連日ニュースとなった。
この集団失踪事件に対し警察は5000人の人員を投入して行方不明者の捜索にあたった。しかし、懸命の捜索にも関わらず、どれだけ探しても行方不明者はおろか手がかりさえつかむことはできなかった。
そして、事件から半年。小学校で6年生1学年が謎の失踪するという大事件が起きる。
その後も、主に小学校高学年から高校生が集団失踪するという謎の事件が相次ぐ。
この謎の事件を重く見た政府が調査委員会を発足、調査に乗りだす。すると、驚愕の事実が発覚した。
なんと、集団失踪した者のようにありえないほどの短時間目を離した隙に行方が分からなくなった人物や、トラックにはねられたはずの人物の死体が忽然と消えていることがわかった。さらに、消えたのはみな日本人だけという事実も明らかになった。このころには外国人は失踪を恐れ日本からいなくなっていた。
そして、今から50年前、つまり、最初の謎の集団失踪事件から10年後。
2年前、クラスメイトと共に教室から忽然と姿を消したはずの少年が首相官邸に現れたことにより一連の事件の謎が解き明かされることになる。
「僕たちは、異世界に召喚され無理やり戦わされた。クラスメイトは召喚した国に殺された」
政府関係者は初め、「ああ、中二病こじらせたのか」ぐらいに思っていたが、実際に魔法を見せられ、あらゆる科学的な解析を行った。その結果、少年がしたことは魔法と認めるしかなかった。
それは、少年が異世界に召喚されたことが事実であるということだった。
政府は即座に「異世界への拉致に関する特別委員会」を設立し、少年の協力のもとこれまでに起きた謎の失踪事件について調査を開始した。
調査の結果、失踪した国民はほぼ間違いなく異世界に拉致されたことがわかった。
同時にこのころから少年と接触のあった者が魔法を使えるようになったことがわかった。そして、魔法を使えるようになる日本人の数はどんどん増えていった。
これは、本来魔法を使えないはずの地球人である日本人が少年の魔法の魔力に触れたことにより魔力を認識。その結果、魔法が使えるようになったというのが50年経った現在の最も有力な説である。が、なぜか日本人以外の地球人が魔法を使えないため、なぜ魔法が使えるようになったのかは今も謎に包まれている。
さらに魔法を使える日本人が増えていくと、日本各地の神社や寺から自称神様、仏様などをを名乗る者が現れ始めた。結果から言えば、自称神様、仏様は自称ではなく本物であった。
見た目は服装さえ気にしなければ普通の人間とあまり変わらない者が多かったが、魔法を使えるようになった日本人たちは彼らを見た瞬間悟った。
「ああ、これは本物だ」と。
彼らが放つ神聖で強力な魔力は人々に彼らが本物であると自然と悟らせた。
彼らが現れたことにより神職や僧侶の仕事は重要なものとなった。
彼ら神々で今の日本人に最も身近に親しまれているのはお地蔵様(地蔵菩薩)で、街中をトコトコ歩いているのをよく見かけられている。さらに、頼めば気軽に写真撮影に応じてくれるので、人気急上昇中である。といってもお地蔵様もまた、神聖な魔力を放っているため親しまれるとともに敬われている。
もちろん、他の神々もきちんと敬われている。
また、日本に現れたのは神々だけではない。
妖怪やお化けといった存在も現れた。
例えば、なまはげ。
普段の彼らは、顔は厳ついが近所にいる優しいおじさんとして親しまれている。しかし、年に1度決まった日、彼らは日本各地で一斉に活動を開始する。
彼らは全国の子供がいる家庭を襲撃。大人でもちびるような迫力とおどろおどろしい声で「悪い子はいないかー!」と歩き回る。もちろん子供は号泣。悪い子はその場でなまはげに囲まれて脅は・・・ ではなく、スペシャルお説教コース。後に残るは何かを悟ったような元悪い子。
つい先日には、八岐大蛇により島根県に環境被害がでたが、八岐大蛇が早期に討伐されたことと、魔法による環境修復により被害は軽微である。
魔法が使える日本人が増えたことにより政府は学校教育に「魔法」の授業を導入。異世界より帰還した少年のアドバイスを受け教育方法が決められた。
同時に、少年指導のもと自衛隊隊員の魔法技能習得が急がれた。
そして、少年が異世界より帰還して半年後、自衛隊は新たに魔法特科隊を組織。少年の協力を受け、
「異世界の邦人救出作戦」を開始。異世界に拉致された邦人3名の救出に成功。さらに救出しようとしたところ思わぬ障害が立ちふさがる。
そう、異世界の神々である。
異世界に拉致された日本人の中には異世界の神々が関与している場合があり、その神々が救出を妨害。人間である自衛隊員は少年も含めてなすすべがなかった。
そんな状況を打開したのは日本にいる神様、仏様。
政府の役人が、神様のことは神様に聞いてみようと駄目元で天照大神に相談しに行ったところ彼女は異世界の神々に激怒した。
彼女は即座に出雲にて宗派を超えた緊急会議を開催し、異世界の神々による日本人の異世界召喚を厳重抗議。これにより、異世界の神々による救出作戦の妨害がなくなった。
最終的に、異世界で発見できた日本人は異世界に連れて行かれた人数の1割しかいなかった。
ほとんどが、魔王討伐やその後の戦争に強制的に参加させられた結果の戦死。もしくは、その強大な力を恐れたり、邪魔になった為政者または、異世界の神々により処刑され死亡していた。
異世界召喚への対策として、政府は小学生の間に自衛隊が救出しに来るまでの時間を稼げるように自衛できるレベルの魔法技能習得を教育方針とした。
さらに、異世界から帰還した者たちの意見を参考に異世界人に自分の本名を名乗ってはいけないことの周知(真名による隷属魔法への対策)、”鑑定”と”状態異常無効化”の魔法の習得も教育方針として加えた。
これにより、異世界召喚された日本人の死亡は格段に減り、現在では異世界召喚による死亡者がほぼ0になった。
そして、話は謁見の間に戻る。
「なんなのだ。なんなのだ、貴様らはぁ!」
謁見の間には死屍累々と騎士団と宮廷魔導師達が気絶して横たわっている。
「そろそろかな?」
「うん、時間的にそろそろかな?」
「貴様ら、何をごちゃごちゃと」
国王の顔はいつ血管が切れてもおかしくないほど真っ赤に染まり、体は怒りで震えている。
「陛下、ご無事ですか? こっ、これは!?」
そこにやってきたのは王国最強の盾オーレス神王国近衛隊。
「おお、よくぞ来てくれた。賊が出た。奴らを皆殺しにせよ」
「「「承知!」」」
「あれ?なんかやばくね。あいつら」
「結界であの人数の攻撃、防ぎ切るのきついよ」
「え! ゆっきー、頑張って!」
「いやいや、さすがにきついよ。みっちゃん!!」
いざ、近衛隊が襲いかかろうとした瞬間、突如として謁見の間に謎のゲート状の物体が出現した。突然のことに近衛隊は攻撃を中止し、様子を見る。
すると、ゲート状の物体の中から緑の服を着た1団が現れ、筒状の者を近衛隊に向ける。その1団は軍隊のように統率された動きをしていた。
彼らは、召喚した異世界人達をゲート状の物体の中に入れる。すると、異世界人達はパッと光ったかと思うと消えてしまった。
「貴様ら、何をしている!?」
「我々は、日本国自衛隊。邦人の救出に来ました」
「何!?」
「では、失礼します」
「逃すと思うか。近衛隊、やれ!」
襲いかかる近衛隊に対し、ジエイタイとかいうやつらは筒状のものを向けた。そして筒状のものが光ったかと思うと近衛隊がバタバタ倒れていく。
自衛隊が使った筒状のものは銃である。
この銃は魔法と科学が融合した魔法科学により開発された最新の武器で、今回使用されたのは、当たると弾丸から高圧電流が放たれ、そのショックにより相手を無力化する非殺傷系の武器である。
「ばかな、我が王国最強の近衛隊が手も足も出ないだと? 何かの間違いだ!!」
ちなみに、その後オーレス神王国はラーナ帝国に攻め滅ぼされ滅亡した。
「はー。帰ってきたぜ!」
「最後、危なかったねー」
「ちゃんと魔法勉強しといてよかったよ」
「はいはい!ホームルームやるからさっさと座る!」
今度こそきちんとホームルームが終わり、生徒達は下校していく。
現在日本は魔法科学により、食料自給率が100%を超え、天然資源も独自に作り出すことができるようになっている。
そのため地球では、魔法科学技術を独占(魔法を使えるのが日本人だけなので当然だが)している日本に対し、世界各国から魔法科学技術と魔法技能の無条件開示と人材派遣を要求されたりしている。
異世界召喚ざまぁ物を目指してみました。