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132. なんだかんだで、もう明日

「道具良し、装備も良し、持ちこむ素材も大丈夫……!」

「結構いっぱいになりましたね」

「種類は20種、合計80個ってなるとねぇ……」


 ガラッドさん作の採取道具3つに、元々のツルハシを加えて武器が4つ。

 それから、キャロさんに作ってもらった<収穫の日(ハーベスト)>シリーズの防具4つに、トレッキングシューズと髪をまとめてるリボンで、6つ。

 これだけで、種類としては半分の10種類。


「あと、スミスさんに貰った包丁と、アルさん達と一緒に買った携帯用コンロ……」

「それに加えて、混ぜるためのお鍋と、お玉も買いましたし……」

「まな板と、すり鉢もだね!」

「アキ様……。もう調薬というより、お料理ですね……」

「……うん」


 道具だけで、16種類……。

 個数としては80個まで持っていけるから、あと4種類を64個持っていける。

 だから僕は――


「[最下級ポーション(良)] のアルペ味を20本に、薬草の束を32束。水を入れた瓶を10本と薬草の粉末を2つで……」

「合計20種類の80個、ですね」


 今、机の上には僕が持っていく予定の80個とは別に、アルペ味の最下級ポーションや、下級ポーションも小分けして置いている。

 これは、僕以外のメンバーにも薬草やアクアリーフの蜜、[下級ポーション(良)]なんかを分配して渡す予定だから。

 空瓶を持っていかなくても、ポーション作成用の瓶は、使ったポーションの瓶を洗ってもらったりすれば再利用できる分、僕はまだ持っていくものが分かりやすい。

 むしろ僕よりも、オリオンさんやキャロさんの方が持ち物に困ってたみたいだ。


「あの2人は、道具も素材も多いからね……。ある程度は現地調達になるんだろうけど……」

「そういえば、スミス様は火炉をどうする予定なのでしょう?」

「たしか……いざとなったら現地で作るって言ってたような……」

「火炉を、ですか……?」


 まぁ、小型の火炉があるのかどうかもしらないんだけど……。

 現実世界と違って、火魔法を使ったりで火力上げれたりするのかな?


「まぁ、みんなもいるし……多分大丈夫なんじゃないかな?」

「そうですね。皆様で力を合わせれば、きっと大丈夫だと思います」


 机の上に広げたアイテムをインベントリにしまいつつ、アルさんやトーマ君用のアイテムを革袋ごとに分けて作っておく。

 明日の待ち合わせの時に、忘れないようにしないと……。


「なんだかんだで、もう明日がイベントなんだねぇ……」


 準備した物をしまっていくと、だんだんと実感が湧いてくる。

 森から帰ってきてから2週間。

 依頼や準備をしてたら、もう明日なんだ……。


「結構、あっという間でしたね」

「うん。でも、そのあっという間にもいろんな人に出会ったよね」


 オリオンさんや、スミスさんのような同じパーティーのメンバーだけじゃ無くて、リュンさんやフェンさんの不思議な2人組。

 それに……。


「ハスタさんと、ラミナさんもイベント……参加するって言ってたよね」

「そうですね」

「2人には、お礼ってことも含めて少し多めにポーションもあげたし、大丈夫だといいんだけど」


 もしイベント中に出会ったら、その時はまた材料次第で作ってあげようかな?

 ハスタさんとか、突っ込んでいって傷増やしそうだし。


「イベント楽しみですね、アキ様」

「そうだね! 何があるかなぁ……!」


 見たことない素材とか手に入ったりしないかな!

 そろそろ、ポーションももっと良いの作ってみたいし……。

 あー、でも先に解毒薬とかも手を出したいなぁ……!


「でもアキ様。気をつけてくださいね」

「ん?」

「忘れないでくださいね。アキ様は、狙われてるかもしれないのですから」

「そうだね……。気をつけるよ。1人にならないようにするよ」

「それがいいでしょうね……」


 基本的には、スミスさんやキャロさん、オリオンさん辺りと一緒にいることになるだろうし……。

 多分、大丈夫だと思うんだけど……。

 とりあえず、イベント開始したら、アレ……作っておこうかな……。


「しかし、アレは……うーん……」

「でも、アレがあったら急場はしのげるかもですし、作っておくべきかと……」

「だよねぇ……」


 僕とシルフはそんな会話をしながら、作業場を片付けていく。

 明日からのイベント、どうなるかわかんないけど、楽しめればいいなぁ……。


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