表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

べ、別にうっかりときめいてなんか無いんだったら!

 

 舌を出してあかんべえ。

 フンだ、あんたなんか嫌いなんだから!

「お前、舌にカビ生えてるぞ」

 残念なものを見る目をされた。カッと頬に血が上る。馬鹿にしたつもりが逆に哀れまれるとか。

「カビなんて生えるわけ無いでしょ!?」

「健康な人間の口の中にもカビが居る。風邪やストレスで免疫が一時落ちると増殖して真っ白になるんだ」

 嘘でしょ、嘘よね!?

 ショックを受けながら手鏡で見てみると、成る程、舌が白い。何これ。

「大丈夫だ、カビだから歯ブラシとかで取れる」

 涙目のあたしの肩が掴まれた。

「え、ちょ、何?」

 背が高い奴に覗き込まれるのが怖いから。だから肩が竦むし目をそらしちゃうのよ。べ、別に肩を掴まれたくらいでときめいてなんかない。だから静まれ心臓!

「悩みがあるなら力になるぞ」

「哀れみの目を向けるなあ!」

 パグッと振り上げた拳がアゴを捕らえた。コイツのこういうとこがヤダ!

 気になってる相手にこんな仕打ち受ける方がストレス溜まるに決まってるだろう!?

 本当、何であたしこんな奴好きなのかな!!

 違うんだからね!? 優しい声にうっかりときめいてなんか無いんだったら!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ