表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【僕】シリーズ

僕の明るい殺人犯行。

作者: 鷹真

はい、どぉもぉ。僕でぇ~す。

あ、そこのあなた、僕ですよ?わかりますか?

アレ誰だっけ?って、本気で考えて記憶探って、それでもわからなくてでも言えなくて・・・のきょどった顔が、僕ってば好きなんだよね~。

知ってるわきゃないんだけどね。初対面だもの。

それなのにさ、「久しぶりだね~、いつだか約束したご飯でも行こうよ。」って、強引に誘うと結構困りながらも八割ぐらいは、付いてくるんだよね~。

なんて言うの、僕さ、外見がすごく見栄えいいんだよね。それに騙されてる感じなのかな。

僕みたいな容姿で明るく声掛けてると、人を騙しているなんて思わないみたい。

あー面白い。

でもね、本当に面白いのは、ここからなんだよね。

始め困ってたはずなのに、いつの間にか僕に気を許しちゃってさ。莫迦だよね。

面白いから僕は上機嫌でしょ。そうすると、相手もなんだか浮かれてくるみたい。

終いには長年の連れ合いみたいに感じて、僕の方が心配になっちゃうよ。

ホント、大丈夫?

楽しくお食事して、いい気分で帰途に就く。

油断しきって、僕の誘導に気が付かない。

「ここね、夜景が綺麗なんだよ。君に見せたいと思ってさ。」

その一言で、女性なら一発だね。

うっとりとした表情で、付いてくる。

人気がないのを確認すると、ここからは僕のお楽しみ。

一気に口を塞ぎましょう。これは、速さが勝負だよ。

騒がれたら、萎えるっしょ?

何が起きたか解らない顔。その顔も好きだよ。

毎日磨いて、キラキラの輝く白刃を見せると、みるみるうちに青ざめて行く。

これがまた、堪らない快感を覚える。

軽く頬に刃を当てて、横にすっと引く。

うん。今日もいい切れ味。最高だね。

うふふ。次は、どこを切り裂こう。

少しずつ、恐怖と痛みを与えるんだ。

青ざめていた顔は、愈々もって色を無くす。そして、痛みに顔が歪んでくる。

ああ、いいね。その歪んだ顔は、美しいよ。

今日の獲物は、当たりだったみたいだね。

気分がいいから、鼻歌でも歌っちゃおうかな~。

健康そうな四肢を裂くと、綺麗な緋が流れ出てくる。

いいね。そのくぐもった、苦痛の声も。凄くそそられるよ。

ざくっ。ざくっ。

僕のリビドー最高潮!!

そして、最後の仕上げは、やっぱり心臓狙い。一気に押し込み、一気に引き抜く。

素敵な大輪の薔薇が胸元に咲き誇る。

うん。今日も満足。

大輪の花を咲かせたら、もう君に興味ないんだよね。

だから、僕は帰るね。

ばいばーい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ