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歌の葉  作者: 黒茜
35/62

空白

 明日世界が終わるなら

 僕は何がしたいだろう

 何をしようと思うのだろう

 ふと考えて はたと気づく


 ずっと続いた人生で

 僕は何をしたのだろう

 何をしてきたのだろう

 あれと首傾げ そうかと気づく


 何もしていなかった人生で

 何もしようとしない人生

 明日世界が終るとしても

 何もしないまま終わる人生


 惰性で生きてきたようです

 無駄に生きてきたようです

 意味求めるも 何もなく

 価値求めるも 何もなく

 広がる空白が虚しくて


 それでも何かしようと

 思わない辺り 僕は

 もしかしてこの人生を

 少しばかり 気に入ってるのか


 だとすればそれもまた

 一つの価値と 意味を

 持つんじゃないだろうか

 惰性でなく 無駄でなく


 何もしていなかった人生で

 何もしようとしない人生

 明日世界が終るとしても

 何もしないまま終わる人生


 惰性で生きてきたけれど

 無駄に生きてきたけれど

 意味求めたら 何かあった

 価値求めたら 何かあった

 広がる空白が愛しくて


 明日世界が終るとしても

 僕は胸を張っていよう

 別に何かしようともせず

 この空白を 誇りながら


 明日も世界は続くけれど

 

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