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歌の葉  作者: 黒茜
31/62

知らない見えない聞いてない

 平等なんて嘘だって

 とっくの昔に気づいてる

 僕等はそんなに馬鹿じゃない

 金持ちがいて貧乏がいて

 幸せ者がいて不幸があって


 命の価値は平等と

 いまどき誰が信じてる

 僕等はそんなに出来てない

 知り合いより肉親で

 他人より知り合いで


 けれども僕等は声高に

 平等なんだと言うのです

 テレビの中で飢えてる子供

 テレビの外で食べ残し

 世界も命もあの子も僕等も

 平等に生きています 


 平和何てないのだと

 いまさら言われなくても

 僕等は随分前から現実見てます

 どっかの国で戦争してる

 近所の人が殺された


 それでも僕等は笑ってます

 平和だからと笑ってます

 テレビの中で悲鳴がして

 テレビの外で悲鳴がして

 今日も明日も明後日も

 平和に生きています


 欺瞞欺瞞の積み重ね

 矛盾矛盾の人生です

 知っているけど知らないふり

 理解してます分かりません


 人間て中々凄いことを

 実は結構知りません

 惨いばかりの現実を

 嘘を吐き 目を逸らし

 夢物語を 絵空事を

 分かっていながら信じるのだから  


 



  


 

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