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歌の葉  作者: 黒茜
20/62

銃声響き倒れた彼女

 響く銃声 打ち抜かれた頭

 崩れ落ちる最愛の人を受け止め

 声を上げ男は泣いた

 喉を枯らし男は泣いた


 全ての思い出には彼女がいて

 全ての幸せには彼女とともに

 まるで世界がスイッチを切ったよう

 見えない足元見渡せない景色

 帳が落ちた今まさに


 男の泣き声遥か遠く

 男の泣き声響く響く

 右腕に感じる彼女の重み

 酷く重いそれが死の重み


 おお神よ ひたすらに祈る声

 返ってきた沈黙を受け止め

 男は叫び泣いた

 もはや声は出なかった


 いつでもそこに彼女がいて

 いつでも彼女がそこにいた

 これぞまさに世界の終わり

 遠い始まりすぐそこに終わり

 エピローグが今まさに


 男の叫びは枯れていく

 男の叫びは消えていく

 気が狂ったか男は笑う

 泣き叫ぶように男は笑う


 彼女を置いて 男は狂う

 髪振り乱し 机蹴飛ばし

 右手に花瓶 投げて粉砕

 右手で窓を 殴って割って

 右手が血で 濡れて真っ赤


 男は蹲り泣いた

 男は蹲り笑った

 左手に感じる罪悪の重み

 酷く重いそれは銃の重み

 

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