表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

未来の俺



寒空の下、20歳の俺は何やってんだろ。つまんねぇ学校通って授業中寝てる今の俺には全く想像がつかない。

当たり前のように隣にいるダチもよくツルむアイツともいつか離ればなれになるんだよな。




「山田。掃除サボっちゃ駄目でしょ?」



「ちょっとここ座れ。」



門脇は文句言いながら俺の横にしゃがんだ。



「ひぁーここ寒くない?風ピューピューじゃん。」



校舎と校舎の間でわりと人目につかないこの場所は俺のお気に入りだ。



「文句言うなっつの。」



「…で?サボってまでする話?」



「20歳の自分とか考えた事あるか?」



「山田でもそんな事考えるんだ?」



クスクス笑われて言わなければ良かったと後悔した。




「私は20歳になっても何年たっても変わらないでいたいよ。」



「…。」



「山田の世話やきたいしね。」



「ん?それは俺にプロポーズしてんのか?20歳まで俺をすきなら…おい、ちょっ…門脇!」




「目の前の掃除をしようね。」



チャイムが鳴って門脇も走って俺の前から姿を消した。



俺…



変なコト言ったっけ。



「20歳まで俺を好きなら結婚してやろっか?」




これだけは核心できる未来だ。門脇は最後まで聞いてくれず。寂しい独り言と化した。




あぁ。好きだよ。



門脇麻琴が好きだ。



言えない言わない現在。成人したら変わるのか?きっと何も変わらないだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ