表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

第九話 黒焔

「ルイス!」


私は杖から魔法を出そうとする。


しかし出ない。


「うそ」


私は手元を見る。


杖は折れていて、中の機械の破片が飛び散っていた。


こんな時にオーバーヒート?


私は腰掛けにある銃に手をかける。


「なにをしている?人間」


化け物は私の背後にいて、私を掴む。


そして私の左腕と拳銃を粉々にした。


私は攻撃を諦め、携帯でネロに連絡しようとする。


「なんだこれは?」


化け物は携帯に少しだけ興味を示したが、一瞬にして粉にする。


「あなた、だれ」


私は鋭い眼光で問う。


そいつは鼻で笑った。


「ふむ、人間風情が恩着せがましく我の名前を知りたいか?片腹痛い、何も分からず無様に死ね」


化け物の爪が私の喉にせまる


「くそったれぇ!」


ルイスが声を荒らげて、溜めていた魔力を使い果たして魔法を放つ。


化け物は不意をつかれたようによろけた。


私はその隙に距離をとった。


そして私はルイスがまだ生きていた事に安堵した。


「ふむ、今のいい一撃だったぞ。我の体に傷をつけた人間は100年振りよ」


「そんなもんだと思うか?」


ルイスは笑っている。


「なに?」


魔法を受けた部位が爆発した。


2段階に分けての攻撃か、化け物の体の半分が吹き飛んでいる。


私は勝ちを確信した。


直後口から血を吐いた。


なんだ?


お腹を見てみると、血が出ている。


刺された?いつ?


「下等な種族のくせして、よくなるな、だが悲しいかな、全て無駄だ。」


化け物は一瞬にして体を再生して私の後ろにいた。


ボロボロになったルイスの顔は絶望で歪んでいる。


「ネボスケ!早く逃げろ!」


ルイスはそう叫ぶ。


「出来るわけない!置いていけないよ」


私は反論した。


「馬鹿が、俺たちがまとまってかかったって勝てる相手じゃねぇ!」


ルイスが言う。


「嗚呼、虫ケラ2人が命を庇いあってる。何とも素晴らしいことではないか」


化け物は手を叩いて、気持ちの悪い笑みを浮かべている。


「だが、安心しろ、貴様らはここでどっちも死ぬ。だがさっきの攻撃に免じて、冥土の土産に教えてやろう。我が名はメフィストフェレス、魔法による寵愛を受けし誇り深き”魔族”だ。」


メフィストフェレスと呼ばれた男は言う。


それに魔族とはなんだ。


「そうだな、先に女を殺した方がその男は、いい悲鳴を奏でてくれるだろう。」


そう言うと、メフィストフェレスが私に向かい歩き始めた。


「くそぉぉぉぉ!」


ルイスは唇から血を流している。


「死ね」

メフィストフェレスは私に爪を刺そうとする。


「2度もくらうとでも思った?」


私はそれを避ける。


地面に刺さった爪は再び私の元へ向かう。


それは私の頬をかすめた。


大丈夫、恐ろしく早いけど避けられないほどではない。


「■■■■」


私は手から黒い球を出す。


それは高速で魔族に当たった。


そういえばこの魔法に名前をつけていなかった。


黒くて速いし、黒迅球とでも言おうか。


「ぐは!貴様ら、魔女か。そしてそこの女!何故それほど血が出ているのに死なない!それにその魔法はまるで、、」


メフィストフェレスは仰け反っている。


魔族に隙ができた。


私はそれを見過ごさない。


それに試したいことがある。


「黒焔」

成功。


私は、黒迅球と炎魔法を混ぜて、魔法を放った。


やはり特有の魔法は応用がきく、名前は即興。

「ぐぅ、傷口が燃えて体が再生しない」


メフィストフェレスは困惑している。


まさか狩る立場の自分が狩られると思っていなかったようである。


「ルイス!」


私はルイスを呼ぶ。


「よくやったなアルベド!」


ルイスは振り絞った魔力を使い、メフィストフェレスに放った。


「ばかな!我が人間なんぞに!」


そう言い残し、メフィストフェレスは灰と化した。


「ふああ、疲れた、おっと」


私はそう言い、足の力がぬけ、倒れそうになる。


「まったく、派手にやりやがって」


そういいルイスは私を支えた。


「ありがとう。ルイ、いや先輩」


私はルイスが言ってた言葉を思い出してそう呼ぶ。


「ルイスでいい。よくやったなアルベド。俺たちの勝ちだ」


そうルイスは優しい顔で、言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ