第八話 ネボスケ
魔物というのは、高密度の魔素により凶暴化した動物のことだ。
「魔物が出たって言ってもよボス、それは俺たちが引き受ける案件じゃないだろ。」
ルイスはそう言う
確かにそうだ、このサバトという集団は、名目上、魔道具を研究する部隊である。
あくまで、後方支援、実戦部隊ではない。
「今、狩人たちは、大規模な遠征中らしく、残った狩人達は、この魔物達によって重症だ。」
ネロは言う。
狩人達は軍のなかでの主に魔物を討伐するための組織だ。
この国が戦うのは他国だけではない、このような魔物や犯罪者、その他国に害をなすもの全ては軍が直接手を下している。
「それで、ネロはその案件を取ってきたってわけだね。ふふん、アルベドに実戦を積ませるのが目的でしょ」
レオはそう自信ありげに言う。
「察しがいいな、アルベドに魔女の戦い方を教えてやるのが目的だ、だが行くのは少数だ」
「今回の任務は、アルベドそして、ルイスこの2人に請け負ってもらう。」
ネロは言う。
「俺たちが目立つのはあまりよろしくねえ、それにたかが魔物だ、そんなに人がいてもかえって邪魔になる」
ルイスが私にがなり立てて言う。
確かに今回のように人目がないときなら存分に自分の魔法を使うことができる。
だったら人が少ない方が危険はすくない。
「どうして、ルイスなの、アルベドに魔道具やらなにやら教えられるのは僕だと思うよ。」
レオはほっぺたを膨らませて言う。
「そうだぜボス、どうして魔物退治なのかのことで、俺とそいつを一緒にする」
ルイスは言う。どうやらルイスは余程自分の腕前に自信があるようだ。
「だからだ。ルイスだって、アルベドが来るまでだったら、新人だっただろう、魔物退治なら、お前達2人でもなんとかなる。それに、もしなにかあった場合ならこれを使え。」
そしてネロは私たちに少し分厚い金属の板を渡す。
「携帯だ、これにおおよその魔物の場所がのっている。もし問題があればすぐに連絡しろ。」
これはいい、学校で使っていた型落ちの旧型よりも質がいい。
「、、、」
それにしてもイスカリオテっていうおじいちゃんはずっと寝ているな。
「そして、これだ」
ネロは拳銃を出す。
「お前たちには、あまり必要ないかもしれないが念には念をだ。」
そういいネロは拳銃のセーフティが付いていることを確認して私たちに渡す。
「はん、こんな雑魚任務一瞬で終わらせてやるよ。邪魔するなよ、ネボスケ」
ネボスケって私のこと?確かに寝るのは好きだが、少し傷つくな。
まぁ呼び方ぐらいどうでもいいか。
「じゃあ行こうかルイス」
「先輩をつけろっていっただろうが!ネボスケ」
なにやらルイスが騒いでいるがまぁいいか、私は支給された物をもち、箒に腰掛け、空をかけた。
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携帯のGPSを見て近くに魔物の反応があることを確認し、ゆっくりと、地面に着地した。
「ネボスケのくせして、どんな速さで、空を飛んでんだよ。これだからエリア住みだったボンボンは、、」
ルイスも続いて着地した。息がきれているな。
もう少しゆっくりしてあげた方がよかったかな?
「ルイス近くにいるよ、気をつけてね。」
私はルイスに声をかけ後ろを振り向くする。
あれどこ行った?
その直後影が横切り、ルイスが叫ぶ
「死ねぇ!!」
そして杖から火を放って、魔物を焼き払った。
私の研修だというのに、1人勝手に行動してくれる。
それに、彼の特有の魔法も気になっていた。
私は少し落胆した
「はん!、こんな雑魚、目を瞑っても倒せるわ!」
携帯を見て、近くに、他の魔物がいないか確認しようとする。
「ん?なんだこれ」
携帯にとても大きい点があるぞ。故障か?ルイスの方をみる。
「■■■■■■■■■■、いや違ったか。」
ルイスの方から声が聞こえる。
なんだ知らないはずなのに聞き覚えのある言語が聞こえた。
私は咄嗟にルイスの方を見る。
「よくも釣られたな人間」
ルイスの後ろに、ルイスの体よりも一回り大きい影がいた。
人のように二足歩行をしているが、頭には2本の角、肌は羽毛のような毛に纏われている存在である。
「ルイーーー」
私はルイスに声をかけようとしたがそれはあまりに遅かった。
「がはっ」
ルイスは気配を察知して即座に杖を構えたが遅い、そいつは容赦なくルイスのお腹を爪で刺した。




