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第五話 世界大戦

「サバト、、とな?」


私は疑問に思った。話の流れ的に何かの集団だろうか?


「そうだ、俺達魔女、魔人が集う、魔道具の研究を主にしている組織だ」


ネロの瞬きが少しだけ多くなったことを私は見逃さない


「そんなの、普通の人でも出来るでしょ?どうして”私達”がやるの?」


「君に隠し事は出来ないようだな」


ネロは苦笑いをしている。


「そうだ、そんなことは誰でも出来る。”俺達”が生かされているほんとの理由は、戦争が起きた時のためのただの弾丸さ」


弾丸ね、、、ただの都合のいい駒としか聞こえないな

「俺達だってそんなの御免だ。そのため他の国々に魔道具のための外国調査という名目に外国にも行く、必要があれば、強行手段にも出る。」


この組織は少しきな臭い。


しかしこのまま逃げたとてテレビで顔がバレている。民衆に刺されて終わりだ。


ふむ、ひとまずここは従順でいるか。


「分かったよ。私はサバトに入る。けどね私は人殺しをする気はないよ」


私はきっぱりと言った


「はは、俺達だって戦争を起こす芽を摘んでいるだけさ、それに子供に人殺しはさせない」


ネロの目は笑っていない。


「じゃ案内して」


「そうだな、行こう」


そう言いネロは扉を開ける。


クローバーと呼ばれた女性も着いてくる。


この人も魔女ならきっとサバトの一員だろう。


それにしてもさっきの治癒魔法は凄いな、身体の痛みがすっかり消えている。




_________


外に出てから少し歩いてネロに問う。


「ところでどうして、国は魔女狩りを行っているのにサバトなんかいう、魔女組織を作っているの?


「そもそもそれには魔女狩りの起源を話す必要がある。元々魔女や魔人という言葉なんて無かった。それは知っているな」


当然、それは学校で習った近代史の基礎だ


「元々魔法が使える才能ある人間のことだった。そういった才能のあった人間達が中心となり出来た軍隊、”魔兵軍”という組織から、男女を分けて、魔人と魔女と使うようになった。元々優秀な人達を指す言葉だった。」


私は教科書の文言を一言一句間違えず説明する。


「けど、かの大戦”神の裁き”で全てが変わった、でしょ?」


私はネロに問いかける。


「あぁ、そもそもその大戦の正式な名前は”世界大戦”。この世界の数多ある国々が戦ったからそう言う名前であった。しかしどの国も魔兵軍を使い、お互いに多くの人々が死んだ。」


ネロは唇を噛んでいたが話を続ける。


「それをきっかけに教会は魔女、魔人がいるせいで戦争は起きるとし、生き残った彼らを抹殺した。だから後に”神の裁き”とつけられた」


ネロは淡々とそう言う。


「少し脱線したな。何故サバトという組織が出来たのかだったな。魔女という財産は、大砲、戦車、機関銃それら全てを淘汰するほどの力がある。この国は武装国家だ。国を強くするためにも私たちを頼るしかなかった。しかしこの国は国際機構に属している魔女狩りを辞るのなら教会ならびに多くの国から批判もされるし国民の反発だってある 、君もテレビで見ただろう魔女を嫌う人々を」


たしかに民衆の共通認識として、魔女というものは恐れられているし嫌われている。


あの形代にも石が投げられていたしな。ただそこで1つ疑問が浮かぶ


「じゃあ何故大々的に公開処刑なんてするの?隠したらいいのに」


「君だって見ただろう、魔女狩りを行っている執行人が慌てふためいていたのを」


そういえばそうだったな鎧の上からでも分かる焦り具合。

「つまり、国民だけでなく、他の軍人でさえ、この国が魔女を使っていることを知らないってことね」


そういえば、私が兵士に捕まえられて色々な所を転々として、ネロの元に運ばれたな。


おおよそ上手く国が調整でもしたのだろう


「察しがいいな。万が一教会にでもタレコミがされたら、この国の存亡に関わる。俺達は秘匿されている存在だ。だから魔道具の研究を行っている組織とカモフラージュしているわけだ」


そしてネロが古ぼけた寮の前で歩みを止める


「さぁここからが君の次の巣穴さ」


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