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第二話 告示

「じゃあそろそろ行ってくるね」


ご飯を食べ終わった私たちはそう言い、食堂を後にしようとした


「少し待ってね」


シスターは私たちを引き止め急いで何かを取っていった。


私たちは顔を見合わせ、なんの事だろうと、言葉には出さなかったが言い合った。


数分もしないうちにシスターは何かを持って戻ってきた。


「これはね、私が卒業式の時に貰ったものよ。このお守りがあなた達を繋いでくれるわ。」


1つは真っ白なお守りを私に、1つは真っ黒なお守りをナナに渡した。


お守りは1つだけだと欠けてあり、2つ揃うことによって完成する代物であった。


「こんな大事なものいいの?」


私はシスターの顔を見る。


「いいのよ、私よりも貴女たちが持っていた方がこのお守りも喜んでくれるわ」


シスターは優しい声で言う。


「2人とも、、行ってらっしゃい」


そして私たちは抱擁を交わす。


「ナナ、アルベド行ってらっしゃい!」


ノーマンがそう言うと子供達も続いた。


「みんな、行ってきます。」


私たちはそういいドアを開けて長い廊下を歩み始めた。


ナナの方を見ていると頬に涙がつたっていた。


20分も歩いただろうがナナが私の腰元に目を向ける。


「やっぱり、アルベドは魔法省に行くの?」


私は自然に腰についてある”魔道具”に手をかけた。


ナナはその仕草を見た瞬間、一瞬警戒した。


それは機械仕掛けの”魔法”を使うことのできる杖だった。


「まぁそうなるかなぁ、魔道具の成績いっつも1位だし」


そんな他愛もない雑談をしていると出口はすぐそこにあった。


「はぁ疲れたぁ。この長い廊下も今日で終わると思うとなんだか寂しいな」


そうナナが言うと私たちは出口を後にする。


この国は武装国家であるが要塞国家であり、いくつかの建物が繋がり要塞となっている。


その繋ぎ道ではほとんど見ることのない外がある。

そして少し歩くとこの国の中央にたどり着く。


「いつも思うけどなんで国の真ん中にこんなものがあるだろうね」


ナナが空高く指さした方向には、処刑台がある。


「そりゃあ罪を犯すとこうなるぞっていう見せしめなんじゃない?」


私は言う。


ただの私の考えでしかないが。


「ふーん、まぁいっか」


私たちはまた歩き出す。


そうして、つかの間の空気を味わうと、そこにはお城と見間違えるほどの建築物があった。


それこそが私たちの通う国立魔法軍事学校であった。


ここに通うことはエリア問わず生まれる時から決まっている。


私たちエリア13は、軍事魔法学科に強制的に入るのだ。


「じゃあ行こっか、アルベド」


その言葉に私は相槌をうつ。


中に入り、エレベーターを使い私達は教室に入る。


教室はすでに卒業ムードであり、黒板アートや色紙に寄せ書きをしている。


クラスメイトのほとんどがエリア13の子供であった。


しかし寮が違うので会うのはほとんど学校なのだが。


「アルベドーーー!ナナーーー!サインちょうだい!!」


私たちは席に荷物を置き、クラスメイトと談笑した。


「みんな席についてねー」


そう言うのは、私たちの担任、タリア先生だ。彼女は紫色のショートヘアで新任の担任であった。


「タリア先生だ、、今日卒業式なんだから告白しようかな」


「まじでぇ?あの人美人なんだからもう旦那さんいるでしょ」


男子生徒がざわついている。


タリア先生は美人で、私たち生徒に真剣に向き合ってくれる。


多分朝泣いていたのだろうか、目の周りが赤くなっている。いい先生だ。


「今日は卒業式、みんなの晴れ舞台だよ。」


そうして私たちは、広大な講堂に向かった。


______

「1番、アルベド」


先生がそう言い私は卒業証書を取りにいった。


そうしてタリア先生による最後の点呼が続いている。


ナナはもう涙で顔がくちゃくちゃになっている。


タリア先生ももう何を言っているのか分からない。


私たちの軍事魔法学科は、その人数だけでもだけど式は順調に進んでいき、私達は教室にもどった。


「私が教えることはもうない、みんな立派な軍人さんになってね。だけど、今から大事なことがあるの」


タリア先生が泣いているが、真剣な声色になっている。


「これより魔女狩りを行う」


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