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第十三話

「行くのはそう闇市(ブラックマーケット)さ」


少し嬉しそうだったレオの顔はもっと喜んでおり、とろけているようだった。


「ブラックマーケット?」

私はもうレオの勢いに置いていかれていた。


「あーそっか、アルベドは行ったことがないのか、ブラックマーケットっていうのは、”ブロークン”達が海外から密輸した物資などを販売している特別な市場だよ」


レオはそう私に説明する。


ブロークン―彼らは郊外にいる人間の事だ。


彼らは私たちのように中枢にいる人間とは違って、比較的自由に行動できる人間だ。


その代わり彼らに人権はなく、蔑まれている存在であった。


「じゃあそこに行けば、治るんだね」


「そう!それじゃ早速行こう!」


そしてまたしても私はレオに手を引かれる。


年相応にレオはおてんばだ。


_____


色々な所を歩き回り、時には、外に出たり、マンホールから下水道を通ったりして私たちは大きな市場がある所に到着する。


大きいといっても、全体的には学校の体育館程の大きさであろうか。


それにしても下水道を通るのはほんとに勘弁して欲しかった。


それに、ここだって今通っただけで3回はネズミが歩いていた。


「こんな広いところ、この国にはあったんだ」


「ここは、戦争によって、爆撃にあった所の地下に作ったんだよ。」


あたりは、バザーのようになっており、そこでは絶対にカタギでは無い人達が物を売っている。


人はそれなりにいるようだ。


この国では、見ない人種も複数いる。


レオの方に目を向けると、レオは怯えるどころか、はしゃいでいる。


「じゃあ助手1号君、まずは、帽子の素材となる繊維探しだ。」


助手1号と言う名前に疑問をうかびながらも私はとことこ歩き回るレオについて行く。


「おじさん、魔導糸ある?」


レオは顔に墨を入れた強面の人はなしかける。


「おうレオンちゃん、もちろんあるよ。」


そういえば、外では、コードネームか。


だから私は助手1号ってわけか。


それにしても、私が、まともに会う、


久しぶりの一般人がこんな人達なんて、、まあいっか。


少し考えごとをしていて止まってぼんやりしているうちにレオ-----いやレオンはどこ行った?


もしかして迷子になった?


-------


「ふーむ、一体どうしたものか」


私はレオもといレオンとはぐれてしまった。


元はと言えば、私が考えごとしてるのが悪いのだが、


「考えてもしょうがない!」


私は自分のほっぺたを叩いて覚悟を決めて市場に探しに行くことを決めた。


「よぉ、お嬢ちゃん、こんなところに一人で歩いて、警戒心ないねぇ、あっちでおじさんとイイコトしない?」


明らかに怪しい人に話しかけられていしまった。


そもそも、レオがいたとしても、子供と女だけだったら絡まれていたかも?


「おい、なんだよ、無視してんじゃねぇよ」


そういい、暴漢は私の手を掴もうとする。


その瞬間、1人の華奢な男性が、暴漢の手をはらう。


その男性は綺麗に後ろで結んでいる白い髪をたなびかせていた。


スーツが似合いすぎて、こんな闇市では逆に目立っている。


「おいそこのあんた、汚い手で女性にふれるな」


周りがざわつき始める。面倒なことになってしまったな。


「なんだと、貴様!」


そういい、暴漢が華奢な男性に拳を向ける。


しかし簡単にいなして、顔に回し蹴りを決めた。


そして一瞬で男は倒れる。


「くそが、覚えてろよ!」


男は吐きゼリフを吐いて、その場を後にした。


「なんだよもう終わったのかよ」


ガヤはすでに、落ち着いていた。


「あのー、ありがとうございます、お名前を聞いてもいいですか?」


私は形だけでも感謝を伝えないとと思いそう言う。


「いえいえ、紳士として当たり前のことをしただけです。私の名前はリアムです。お見知り置きを」


男性はそう言う。


「ありがとうございます。私の名前は、、、ノアです。」


私は咄嗟に、看板を見て、偽名を作った。


「きたーーー!こんな綺麗なお方久しぶりに見たぞ、こんな絶好なチャンス絶対に逃してなるものか、、、それにしても私の顔に魅入られないだなんて」


男性は何やら私の顔を見て小言をもらした。


「あのーなにか私の顔に付いていますか?」


なんだ私の顔になにか文句でもあるのかと思ったが、ここは丁寧に言う。


「いかんいかん心の声が漏れていた」


男性はまた小言を言う。


「いえいえ、なんでもございません、それにしてもこんなところを女性が1人だなんてどうかしましたか?」


リアムと名乗った男ははそういった。


まぁどうでもいいか。


「いえ少し探し物をしておりまして、しかし、弟とはぐれてしまい、道も分からず、」


レオのことを咄嗟に弟として、言葉を誤魔化す。


「まぁそれは大変ですね、私も共に探しましょう。」


リアムは言う。


「心遣いに感謝いたします。しかし、そこまでしてもらうのは申し訳ないです。助けてもらいありがとうございました。それでは」


私はそう言い、後を去ろうとするが、男は着いてくる。


「そんな困っている人を助けてるのは当たり前ですよ、、、こんなところで逃してたまるか、」


最後の方は声が聞き取れなかったけど着いてくるみたいだ。


面倒くさいが使えるものは使っておくこととしよう。


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