関東最高峰の日光白根山からの景色に驚愕しました
4月23日午前11時30分・・・
今日から日光白根山と上州武尊山の登山ロケがはじまるということで水城涼真と若宮朱莉は朝早くに新幹線に乗って東京へ向かっていた。マネージャーの井野口晃は朝から東京事務所で仕事があるとのことで前日に東京入りしていた。23日から25日の天気は全国的に晴れであったので水城涼真はほっとしていた。今回は午後12時に汐留にある大日テレビ局で待ち合わせとのことなので品川駅で降りた。
若宮朱莉「涼真さん、ここからタクシーで行こう」
水城涼真「電車で行ったほうが早いんとちゃう?」
若宮朱莉「さすがに人が多くてわたしだってバレちゃうから。それにタクシーチケットがあるから大丈夫」
水城涼真「わかった。芸能人って東京に来たら面倒やねんな」
2人は品川駅南口の改札を出てタクシーに乗った。タクシーに乗って15分程で大日テレビ局に到着したが、待ち合わせの時間の30分前に到着してしまった。ところが既にマネージャーの井野口晃が到着しており合流すると受け付けで関係者以外立ち入り禁止となっているエレベーターに乗って6階まであがった。すると事務所のフロアから蒲田博之がこちらへ向かって走ってきた。
蒲田博之「みなさん、こんにちは。わざわざ東京まで足を運んでいただきありがとうございます。今回のロケもよろしくお願いします。今夜は中禅寺湖のほとりにあるホテルを予約しておりますので今日はそこまでロケバスで向かう予定となっています」
水城涼真「蒲田さん、お久しぶりです。中禅寺湖に行くのであれば10分くらいで登れる山というか展望台がありまして、その展望台からは中禅寺湖から明日登る日光白根山も見れますので、今回はそこから収録するのはいかがでしょうか?えっとこれはスマホの写真ですがこんな景色が見れます」
蒲田博之「おぉ、これはいいですね。10分程度で行けるのであればこの場所からロケ収録をはじめることにしましょう」
若宮朱莉「蒲田さん、お久しぶりです。天音さんはまだ来られていないのでしょうか?」
蒲田博之「天音琴美さんは今迎えに行っていますのでそろそろこられると思います」
井野口晃「蒲田さん、今回も私は車の中でお待ちしようかと思っていますがよろしいでしょうか?」
蒲田博之「それは問題ありません。ではみなさん、駐車場のほうに移動しましょうか」
そうして全員が大日テレビ局の駐車場へと向かった。駐車場に到着するとちょうど1台の大き目なシルバーのワゴン車が入ってきた。蒲田博之が「天音琴美さんが来られました」と言ってそのワゴン車のほうへ走っていった。そのワゴン車が停まるとスライド式のドアが開き「朱莉ちゃーん!」という天音琴美の大きな声が聞こえてきた。若宮朱莉もワゴン車のほうへ走っていくと天音琴美が出てきて「お久しぶりってほどでもないけど、お久しぶり!」と言って若宮朱莉に抱きついた。若宮朱莉も抱きついて「天音さん、またご一緒できるなんて嬉しいです!」と言った。その後ろから水城涼真の妹である水城志帆と立川來未の2人も降りてきた。
水城志帆「お兄ぃ、また来たんか」
水城涼真「それはこっちのセリフや。お前に山は似合わんわ」
立川來未「お兄様、今回もよろしくお願いします」
水城志帆「今回もわたしがあかりんのヘアメイク担当するねん」
水城涼真「お前、今回は山頂まで登るつもりなんか?もう前見たいに小屋とかあらへんで」
水城志帆「仕事やから登るけど、しんどい山なん?」
水城涼真「登りは3時間くらいやから中級者レベルやな」
立川來未「でも槍ヶ岳の時はもっと登りましたから大丈夫だと思います」
そこに蒲田博之がやってきて「そろそろ出発したいのですがよろしいでしょうか?」と聞いてきた。水城涼真は「中禅寺湖から道案内したいんで先頭を走る車の助手席に乗りたいんですけどいいですか?」と聞くと蒲田博之は「では天音琴美さんのほうの車に乗ってください。若宮朱莉さんも天音琴美さんと同じ車でお願いします」と答えた。水城涼真はシルバーのワゴン車の助手席に乗ってカーナビで目的地をセットして運転手に「ナビに従って進んでいってください」と言った。
2台のロケバスと思われるワゴン車は東北自動車道に入り宇都宮ジャンクションで日光宇都宮道路に入って中禅寺湖に向かって走っていった。
午後15時15分・・・半月山(標高1753m)
2台のロケバスは中禅寺湖から県道250線を走らせて半月山駐車場に到着した。これからロケ収録をおこなうのは半月山の中腹にある展望台で中禅寺湖と八丁出島、男体山を望める場所として有名である。駐車場でカメラマンや音声さんなどのスタッフが降りて準備をすると展望台に向かって笹地帯を登っていった。わずか10分程で半月山展望台に到着すると水城志帆が若宮朱莉のヘアメイクをして、立川來未が天音琴美のヘアメイクをした。スタッフが準備を終えると水城涼真がどこに何の山が見えているのか若宮朱莉と天音琴美に説明してロケ収録がはじまった。カメラが向けられると天音琴美と若宮朱莉が横に並んで「登山女子二人が登る日光白根山、目指せ関東最高峰!」と大きな声を揃えて言った。
天音琴美「みなさんこんにちは。女優の天音琴美です!」
若宮朱莉「みなさんこんにちは。タレントの若宮朱莉です!」
天音琴美「実はですね、あたし達は今、半月山展望台に来ております。実はここから明日登る日光白根山が見えるとのことで立ち寄ってみましたが、正面に見えているのは日本百名山の一つである男体山です。そしてそこから左側にある高い山が見えますでしょうか。あの高い山が日光白根山です。朱莉ちゃん、見えてるかな?」
若宮朱莉「ハッキリ見えていますよ。明日はあんな高い山に登るんですね。今からワクワクしています!」
天音琴美「それにしてもこの展望台からの景色も素晴らしい!中禅寺湖とあれは八丁出島かな!?その向こうに男体山のどっしりした山容がよく見える穴場スポットだね」
若宮朱莉「駐車場から10分くらいですし、本当に穴場スポットだと思います!こんな景色はめったに見れないと思いますから日光に来た際に立ち寄ってみてもいいのではないでしょうか」
天音琴美「朱莉ちゃん、明日の登山がんばろうね!」
若宮朱莉「はい。明日は一緒にがんばりましょう!」
そこで蒲田博之が「はいOKです」といってここでの収録は終わった。
天音琴美「涼真さん、この半月山の山頂って近いんですか?」
水城涼真「そこの尾根を5分程登ったところが山頂やわ」
天音琴美「じゃあ朱莉ちゃん、二人で山頂をピークハントしない?」
若宮朱莉「いいですよ。せっかくなので山頂まで行ってみましょう」
水城涼真「山頂は何もあれへんけどな」
天音琴美「蒲田さん、ちょっと朱莉ちゃんと山頂まで行ってきますので先に車に戻っていてください」
そう言って若宮朱莉と天音琴美は急いで半月山の山頂へ登っていった。半月山の山頂は樹林帯の中にあり三角点とベンチが設置されているだけで何もないのだが、どんな山でもピークハントしたいという気持ちはよくわかる。水城涼真は展望台で景色を見ながら二人が戻ってくるのを待っていたが、10分もしないうちに戻ってきた。
水城涼真「山頂は何もなかったやろ?」
天音琴美「はい。ただピークハントしておきたかっただけですから」
若宮朱莉「わたしも最近はどこの山でもピークハントしたいって思うようになりました」
水城涼真「二人とも俺によー似てきたなあ。まあそれだけ山好きになったってことやわ」
そんな話をしながら駐車場へ戻っていった。
午後16時30分・・・中禅寺湖のほとりにあるホテル
中禅寺湖のほとりにあるホテルに到着すると全員が車から降りてロビーで待っていた。蒲田博之が受付でチェックインをして複数の鍵を持ってきた。
蒲田博之「今回、一人部屋は満室になっていましたので2人部屋一室と3人部屋二室、4人部屋二室になるのですが部屋割りはどうしましょうか?天音琴美さんと若宮朱莉さんは2人部屋でもいいでしょうか?」
天音琴美「あたし、朱莉ちゃんと涼真さんと山のお話をしながら飲みたいから3人部屋でいいですよ」
蒲田博之「そうですか。では2人部屋はそこにいる若いお二人の女性でよろしいでしょうか?」
立川來未「えっわたし達ですか!?志帆ちゃんどうする?」
水城志帆「わたしは來未先輩と二人でも構わないですよ。來未先輩の部屋にお泊りさせていただこともありますから」
蒲田博之「では私と井野口さん、それと佐々木美雪が3人部屋で、あとのスタッフはそれぞれ4人部屋でお願いします」
このように部屋割りが決まったところでそれぞれが部屋へと入っていった。3人部屋に入った水城涼真、若宮朱莉、天音琴美は和室のテーブルに座った。すると天音琴美は持ってきていた大きなカバンの中から500mlの缶ビール24本とピーナッツやポテトチップスなどのおつまみを取りだした。
水城涼真「天音さん、何を持ってきたんかと思ったらビールやったんかい!」
天音琴美「涼真さんと朱莉ちゃんには冬にたくさんの雪山登山に連れていってもらったからそのお礼です」
若宮朱莉「そんなこといって、天音さんが飲みたかっただけじゃないんですか?」
天音琴美「あはは、それは当たってるかも。じゃあ乾杯しましょう!」
宴会がはじまって40分程すると天音琴美はビール4本飲み干してすっかりほろ酔い状態になっていた。水城涼真も結構お酒は飲むのだが、天音琴美のピッチの早さには圧倒されていた。
天音琴美「あたしね、以前お世話になっていた登山ガイドさんから久しぶりに電話がかかってきて注意されちゃったの」
若宮朱莉「何て注意されたんですか?」
天音琴美「最近のあたしの登山は危険なことしすぎだから油断しなほうがいいって言われたの」
若宮朱莉「それって氷ノ山やシェイクスピア氷柱群のことですよね?」
天音琴美「そうだと思う。ちゃんと登山ガイドさんに連れていってもらってるからとは言っておいたんだけどね」
若宮朱莉「その登山ガイドさんは涼真さんのことを信用していないって感じがしますよね」
水城涼真「いくら登山ガイドと言っても登山技術が高いとは限らないんよ。それに人の命を預かってる身やから保守的になるのは当然のことやと思うわ。でも俺の登山スタイルは常に命がけになってるから、なかなか理解はされんやろうな」
天音琴美「そうですよね。涼真さんとご一緒させていただくようになって、あたしの登山スタイルもずいぶん変わったと思います」
水城涼真「まあ周りからなんと言われても無視しとけばええんとちゃうかな。誰かに理解を求めても無理やろうし」
そんな登山話をしながら宴会は〆となって3人はさっさと眠った。
4月24日午前6時・・・菅沼登山口
朝4時半に起床した水城涼真、若宮朱莉、天音琴美の3人は朝風呂に入ってさっさと登山準備をした。結局ホテルを出たのは午前5時20分頃でアプローチポイントである菅沼登山口へ向かって行った。午前6時には菅沼登山口に到着してさっさとロケ収録の準備がおこなわれた。
水城志帆「なあお兄ぃ、登山ってなんでこんな朝早いん?」
水城涼真「今回、ええ景色を見るには午前中が勝負やねん。午後になるとガスってくることがあるからな」
水城志帆「わたしには景色とかよーわからんけど、普通の人が起きる時間とちゃうやろ」
水城涼真「お前はホンマ都会育ちになってもうたな」
そこへ蒲田博之がやってきて「そろそろ収録をはじめて登山開始したいので、水城さんよろしくお願いします」と言った。水城涼真は「わかりました」と言うと登山ロケの収録がはじまった。若宮朱莉と天音琴美は声を揃えて「みなさん、おはようございます」と言った。
天音琴美「現在、4月24日午前6時なんですが、今日はこの菅沼登山口から日本百名山の関東最高峰である日光白根山に登っていきます。ロープウェイを利用して丸沼高原から登るコースが人気のようですが、今回あたし達はロープウェイを利用せずチャレンジします!お天気にも恵まれていてとても楽しみです。では、朱莉ちゃんからも一言お願いします」
若宮朱莉「今回の登山でどんな景色と出会えるのか今から楽しみでワクワクしています!わたし達がんばりますので、応援してくださっているみなさん、よろしくお願いします!!」
天音琴美「じゃあ朱莉ちゃん、本日もよろしくということで早速スタートしようか」
若宮朱莉「はい。天音さん、本日もよろしくお願いします」
そこで蒲田博之が「はいオッケーです」と言ってみんな入山しはじめた。しばらくは林道ぽいなだらかな道を進んでいった。その先で少し開けた場所に出ると付近の山々を見上げることができたのだが少しガスが舞い上がっていた。そこで水城涼真は先頭にいる天音琴美のほうへ歩いていくと「このガスは絶景に出会えるチャンスやから」と言った。それを聞いた天音琴美は立ち止まり「ここでロケ収録をお願いします」と言った。
天音琴美「みなさん、あちらの山々が少しガスっていますが、これは絶景に出会えるチャンスとのことです」
若宮朱莉「もしかするとすごい絶景が待っているのかもしれませんね!」
天音琴美「では、先に進みましょう!」
実は昨晩、この付近は一時的に雨が降っていたのだと後で知る事になったのだが、その場合は標高を上げていくと雲海が待っている可能性が高いのだ。そこから自然林の樹林帯に入ってからが少し長かった。
午前7時40分・・・弥陀ヶ池
樹林帯の中をひたすら歩いていて途中で少し開けた場所に出ると、山に陽が射していてガスが舞い上がっていた。そこでもロケ収録は行われたが、やはり景色の変わらない樹林帯の中を歩くシーンの収録は次第に減ってきた。それでも若宮朱莉と天音琴美は2人で話しながら登山を楽しんでいるシーンの収録をしているのを見た水城涼真は「さすがはプロやな」と呟いていた。そして菅沼登山口から約1時間40分、ついに樹林帯を抜けて弥陀ヶ池に到着した。この弥陀ヶ池に出ると空は真っ青になっており、そこにどっしりと迫力ある岩肌むき出しの日光白根山の山容が姿を現した。そんな風景を見た若宮朱莉と天音琴美は目を輝かせた。そこで蒲田博之が「ここで収録だ!」と言って日光白根山を背景にした弥陀ヶ池の前でロケ収録が行われた。
天音琴美「みなさん、ついに弥陀ヶ池に到着しました。あの迫力ある岩肌むき出しの日光白根山が見えますでしょうか?ここに来てガスもなくなって真っ青な空になり、とても素晴らしい景色を眺めることができました!朱莉ちゃん、あたし達これからあそこに登るんだよ」
若宮朱莉「はい!わたし、これからあそこに登るんだと考えると、もうワクワクが止まりません!!はじめてこの景色を見て何これ何これって思っちゃっいました!」
天音琴美「うんうん!あたしもワクワクしてきちゃった。こんな景色が眺められるなんて本当に今日は恵まれたんだなって思う」
若宮朱莉「そうですよね!もしかしてわたし達っていつもお天気に恵まれるので晴れ女なのかもしれませんね」
天音琴美「ここから山頂まであと1.1kmとのことなのでもう一登りがんばります!」
若宮朱莉「いよいよあの頂へ向かうのですね。もうテンションマックスですが、最後までがんばりましょう!」
そこで収録が終わると水城涼真が「ここでしばらく休憩とします」と言った。
水城涼真「志帆、この景色を見てなんとも思わんか?」
水城志帆「これはすごいと思うけど、まだよーわからんわ」
立川來未「まだ雪も残っているんだ」
水城涼真「標高2000mは越えてるから、残雪があるんよ」
立川來未「お兄さんは以前にもここに来たことがあるんですか?」
水城涼真「うん。一回だけ来たことあるよ」
水城志帆「來未先輩、お兄ぃは一時的に東京に住んでたことあるんですよ」
立川來未「どおりで関東の道にも詳しいわけですね」
水城志帆「わたしの友達にマップマンとかあだ名つけられてましたけどね」
15分程休憩をするといよいよ日光白根山のピークを目指して登りはじめた。ここからは収録がメインになり水城涼真は一番後ろを歩いていた。まずは草原地帯のようなところを登りはじめると天音琴美が「真っ青な空とこのグリーン、岩肌の道がいい感じね」と言うと若宮朱莉が「そろそろ森林限界でしょうか?」と言った。そこで道標が立っており山頂まであと0.8kmとなっていた。標高が上がっていくごとに周囲の山々を見ているとガスが残っている感じであった。樹林帯とはいかないがだんだん樹林がなくなってきて、足元もガレ場の道となった。
午前9時・・・日光白根山(標高2578m)
ついに森林限界を越えて岩場の登りとなった。日光白根山の山頂付近は岩場になっているのだ。次から次へと現れる迫力ある岩に圧倒されていた若宮朱莉と天音琴美は感嘆の声を上げながら収録を続けていた。そして午前9時前、ついに日光白根山の山頂(標高2578m)に登頂した。そこで後ろを歩いていた水城志帆と立川來未はすこし走って若宮朱莉と天音琴美のほうへ行くとヘアメイクをおこなった。水城涼真は天音琴美にどこに何の山が見えているのか説明していたのだが、若宮朱莉はずっと中禅寺湖のほうを見ていた。真っ青の空の下、少し雲海が広がっているものの360度のパノラマ大絶景にさすがのスタッフ達も驚いていた。そこで蒲田博之が「山頂看板の前でロケ収録開始」と言うと若宮朱莉と天音琴美は山頂看板の前に並びロケ収録がはじまった。
天音琴美「みなさん、ついにあたし達は日本百名山である関東最高峰の日光白根山、標高2578mに登頂しました!この素晴らしき360度のパノラマ大絶景を見てください。あたし、この景色を見て言葉を失っていますので朱莉ちゃんお願いします」
若宮朱莉「天音さんとご一緒させていただいて関東最高峰の日光白根山を登頂できたことがとても嬉しく思います!わたし、さっきからずっと中禅寺湖のほうを見ていたのですが雲の上に迫力ある男体山が見えている景色に圧倒されました。それと西側には富士山や上州の山々も見えていますが、本当に素晴らしい景色です!」
天音琴美「朱莉ちゃん、今日もあたし達がんばったよね!」
若宮朱莉「はい。がんばりました。そのご褒美にこんな素晴らしい景色を見れるなんて予想していませんでした」
天音琴美「ちなみにみなさん、えっと北側に見えてるハート型の山が見えますでしょうか?カメラマンさん、あそこをズームで撮影してください。あの山はですね、東北最高峰の燧ヶ岳のようです」
若宮朱莉「ここから見える燧ヶ岳って双耳峰なんですが、本当にハート型で可愛い感じがしますね」
天音琴美「あたし、この素晴らしい眺望は一生忘れることはないと思います」
若宮朱莉「そうですね。わたしもしっかり頭に焼き付けておいて心に刻んでおきます!」
そこで蒲田博之が「はいオッケーです」と言って山頂での収録を終えた。若宮朱莉と天音琴美はそのまま水城涼真のほうへ行って景色のことや感想などの話をしていた。
若宮朱莉「涼真さん、この景色はすごすぎるよ!アルプスとはまた違うんだけど、雲海も広がってて感動しちゃった!」
水城涼真「俺もはじめてここからの景色を見た時は感動したよ。だからこそ燧ヶ岳に登りたくなったんやけどな」
天音琴美「たしか燧ヶ岳を日帰りで登られたとかおっしゃっていましたよね?片道12kmでしたか?」
水城涼真「そうや。あれはキツかったけど、それだけの価値があった山やったわ」
若宮朱莉「そういえば父もこの景色を見たんだね・・・また共感できたと思う」
水城涼真「燧ヶ岳から少し左のほうに高い山が見えてると思うけど、あれが明日登る上州武尊山やわ。その奥に見えてるのが谷川岳やな」
天音琴美「明日、あの山に登るんだ・・・そうだ、ここでもロケしておかないと!」
天音琴美は蒲田博之のところへ行き明日はあの上州武尊山に登るということを視聴者に伝えるロケ収録をしてほしいと言った。すると蒲田博之が「ここでも収録するから準備のほうをお願いします」と言ってスタッフを集めた。若宮朱莉と天音琴美はヘアメイクを終わらせると上州武尊山が見える位置に2人が並ぶと収録がはじまった。
天音琴美「みなさん、燧ヶ岳から左へカメラを回しているのですが、あそこに見える高い山が見えますでしょうか?あれは日本百名山の上州武尊山なのですが、あたし達、明日はあの山に登ります!」
若宮朱莉「上州武尊山はこことはまた違った魅力がある山だとお聞きしていますので、とても楽しみです!」
天音琴美「朱莉ちゃん、明日も一緒にがんばろうね!」
若宮朱莉「はい。がんばりましょう!」
天音琴美「今回の登山女子二人が登る山の前編はこの日光白根山でしたが、後編はあの上州武尊山ですのでみなさん是非見てください!」
若宮朱莉「後編の上州武尊山もよろしくお願いします」
そこで蒲田博之が「はい、オッケーです」と言ったので山頂でのロケ収録はこれで終わった。1時間程山頂で過ごしていたが、シーズンオフで平日ということもあって登山者がほとんどいなかった。そうして下山となりロケ収録も行われたが、もう撮影ポイントがあまりなかったのでさっさと菅沼登山口へ戻っていった。結局、菅沼登山口に戻ってきた頃には午後13時前となっていた。そして次に予約している群馬県沼田市のホテルへ向かっていった。
今回の日光白根山は若宮朱莉の父も達成した山であったのだが、山頂からのあの素晴らしき景色を父も眺めたんだと思った若宮朱莉は少し涙目になっていた。




