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美しい雪景色の荒島岳でBCスキーは難しかった

12月30日午前6時30分・・・米原駅


米原駅前にあるビジネスホテルで一泊した水城涼真と若宮朱莉、天音琴美は午前6時30分にはホテルのチェックアウトを済ませた。今日は荒島岳に登ってバックカントリースキーをする予定だが、樫田裕も参加したいとのことで米原駅で待ち合わせをしている。米原駅前で車に乗って待っていると午前6時40分に京都方面からの始発電車が米原駅に到着した。改札口から水色のソフトシェルジャケットに黒のトレッキングパンツ姿で緑色のザックにスキー板を装着した樫田裕が出てきたので、水城涼真は車から降りて「樫田君、こっち!」と少し大きな声で呼んだ。すると樫田裕が車のほうへ走ってきて「おはようございます」と挨拶した。トランクにザックとスキー靴を積み込むと樫田裕は後部座席にいる天音琴美の隣に座った。


若宮朱莉「樫田君、おはよう。今日は楽しみだね!」

天音琴美「おはようございます。また今日もご一緒させていただきます」

樫田裕「お二人ともおはようございます。もう楽しみで昨日はあんま眠れませんでしたわ」

水城涼真「樫田君、車の中で寝てたらええよ。じゃあ出発するな」


米原駅から米原インターチェンジより北陸自動車道を福井方面に向かって走らせた。高速道路に入ってしばらくの間、車内はシーンっとしていたが樫田裕は寝不足にも関わらずテンションが高くて話しはじめた。


樫田裕「そういえば天音さんって嫌な先輩とか苦手な人っていはるんですか?」

天音琴美「嫌な先輩はいないけど、お笑い芸人さんとのトークはちょっと苦手かな」

樫田裕「それって関西のお笑い芸人ですか?」

天音琴美「関西というわけじゃないんだけど、あたしって冗談とか言われてもよくわかんないのよね」

樫田裕「なるほど。朱莉ちゃんはそういう人いる?」

若宮朱莉「わたしは自分と合わない人とは深い話をしないようにしてるし、そういう人はいないかな」

樫田裕「芸能界って不仲説とかよーありますけど、天音さんと朱莉ちゃんはその逆やないですか?」

天音琴美「よく朱莉ちゃんとの山行記録をブログでアップしてるから親友みたいに思われているのかもね」

若宮朱莉「わたしの結婚会見の時も天音さんのところにマスコミが押し寄せたくらいですからね」


そんな話をしているとだんだん疲れてきたのか樫田裕と若宮朱莉は眠ってしまった。それからしばらく北陸自動車道を走らせていて福井北ジャンクションから中部縦貫自動車道に入った。もうこの先にコンビニはないので食料や水を購入できないが、みんな昨日のうちに準備していたので休憩なしに荒島岳登山口のある勝原スキー場まで車を走らせた。



午前9時・・・荒島岳登山口(勝原スキー場)


勝原インターチェンジを出て国道158号線を大野方面へ少し走らせたところで荒島岳登山口駐車場に到着した。水城涼真は「着いたで!」と少し大きな声で言うと樫田裕と若宮朱莉が目を覚ました。早速4人は車から降りて登山準備をしてスキー板にスキー靴を装着してザックに取りつけると積雪した勝原スキー場跡のゲレンデを登りはじめた。若宮朱莉と天音琴美はヘルメットの上にテレビ局から借りた動画撮影用のカメラを取りつけていたので早速撮影を開始した。最初は若宮朱莉が先頭を歩いていった。ずっとトレースがついていたので地図を見なくてもルートはわかったが、いきなり細い道幅の急登になった。


若宮朱莉「この辺りは細いからターン切りにくいけど、下山はスキーだよね?」

水城涼真「ここは細かくターンを切っていくしかないけど、怖かったら板外せばええよ」

樫田裕「まあ、意外と滑れるんとちゃいますかね」


その細い急登が終わったところで広い場所に出たが、既に若宮朱莉と天音琴美は少し息を切らしていた。天気は昨日の御池岳に登った時と同じく文句のない快晴、雪質も乾雪でバックカントリー日和といってもいいだろう。その広い場所を登り終えたところでスキー場のゲレンデトップに到着した。そこで一旦息を整えるために立ち休憩をすると、その先から樹林帯の中に入っていった。


若宮朱莉「涼真さん、まさかこの樹林帯の中もスキーで滑るの?」

水城涼真「当たり前やん。それがバックカントリースキーなんよ。朱莉ちゃんと天音さんはまだ慣れてないから難しいかもしれんけどな」

天音琴美「あたし、こんな樹林帯の中なんて滑ったことないけど、ちょっと自信ないかも」

樫田裕「木を避けながらターン切るのは難しいんで、慣れるまではボーゲンで滑ったほうがええです」

水城涼真「さすがに俺も木が多いところはボーゲンになるからな」


若宮朱莉と天音琴美は少し不安そうな表情をしながら登っていった。



午前10時40分・・・白山ベンチ


樹林帯歩の中のトレースはひたすら続いていてピークがまだ見えない。そんな樹林帯の中を歩いていると途中で木に白山ベンチと記載されたプレートがある場所に到着した。この白山ベンチは北側の視界が広がっており、真っ白になった二つの峰の山(白山と別山)が遠くに望むことができる。4人はここで少し休憩することにした。


水城涼真「今日も白山と別山がよー見えとるな」

天音琴美「今さらだけどあたしが登山にハマったきっかけの山って白山だったの」

若宮朱莉「あれ、前は別の山だと言ってませんでした?」

天音琴美「そうなんだけど、はじめてガイドさんと一緒に行った山が白山だったんだけど、山頂からみた景色が素晴らしくてね」

水城涼真「白山はバックカントリースキーでしか行ったことないから景色がどんなんやったか忘れたわ」

天音琴美「白山ってバックカントリーできるの?かなりの距離と標高差があったと思うけど・・・」

水城涼真「山頂から滑れるよ。白山室堂まで10分で滑っていけたし、下山は2時間半くらいやったで」

天音琴美「下山が2時間半!!スキーだとそんなに早いんだ。まるで高速道路ですね」

若宮朱莉「そういえば、白山はまだ登ってないから行ってみたいかも」

水城涼真「じゃあ来年は白山に登ってバックカントリーしよか」

天音琴美「あの、あたしも白山のバックカントリーご一緒させていただいてもいいですか?雪景色も見てみたい」

水城涼真「天音さんも来ればええよ。ただ5月末やないと別当出合に入られへんから雪景色は見られへんけどな」

樫田裕「僕は白山に何回も登ってるんで遠慮しときますわ」

若宮朱莉「白山ってどのくらい登るの?」

水城涼真「登りは休憩入れて6時間はかかるな。標高差は1500m弱くらいやったと思う」

若宮朱莉「白馬岳と同じくらいあるんだね。標高差1500mって富士山よりあるんじゃない?」

水城涼真「富士山よりあるし登りもキツイで」


白山ベンチで15分程休憩すると再び樹林帯の中を登りはじめた。変わらない景色に飽きてきたと思っていると霧氷のトンネルとなった。そこで天音琴美は「やっぱり青空と霧氷は綺麗」と呟いた。


若宮朱莉「ねえ涼真さん、一帯この樹林帯はいつ終わるの?」

水城涼真「シャクナゲ平までやけど、あと40分くらいかな」

天音琴美「それにしても荒島岳って日本百名山の一つなのに今日は人が少ないね」

樫田裕「おそらく年末やからとちゃいますかね」


そんな話をしながら30分程樹林帯を登っていくと、荒島岳まであと2kmというプレートがあった。



午前11時40分・・・シャクナゲ平


樹林帯を歩いていると案内板があり、その先から急登になった。しかしあまりにも綺麗な霧氷のトンネルが続いていたので若宮朱莉と天音琴美はそこまで苦に感じなかった。そこから少し登ったところで少し細い道となったがようやく上部が明るくなった。


水城涼真「天音さん、ここからが見所やから先頭歩いたらええよ。ずっとトレースがついてるから道に迷うこともないやろ」

天音琴美「ありがとうございます。朱莉ちゃん、あたしが雪道を歩いてるところの動画撮影をお願いね」

若宮朱莉「わかりました。でもずっと録画ボタンを押していましたが大丈夫ですか?」

天音琴美「うん大丈夫!」


天音琴美が先頭を歩いて霧氷のトンネルを登っているシーンを後ろを歩いている若宮朱莉が動画撮影していた。そして樹林帯を抜けると視界は一気に広がり、荒島岳の休憩場所となっているシャクナゲ平に到着した。ここからはこれから登る荒島岳のピークやその反対側の小荒島岳の山容がよく見える。


水城涼真「ここで先に昼食にしよか。滑走道具つけたら面倒やしな」

若宮朱莉「わたしカップラーメンしか持ってきてないからお湯沸かすのは涼真さんにお願いしていい?」

水城涼真「みんなカップラーメンなら、俺が全員分のお湯沸かすわ」

天音琴美「それではお願いします」

樫田裕「僕は水2リットル二本持ってきたんで一本使ってください」


水城涼真がザックの中からガスバーナーと大きめの鍋を出すと、その鍋の中に樫田裕が水を注いでお湯を沸かしはじめた。そして4人とも大きめのカップラーメンをザックの中から出すとお湯を注いで待っていた。


水城涼真「天音さん、動画撮影してるけど山頂で登頂したコメントとかせーへんの?」

天音琴美「朱莉ちゃんと交代しながらコメントしてる動画も撮影しますよ」

樫田裕「今日の動画もテレビで放送されるんですか?」

天音琴美「おそらく何かのドキュメントで放送されると思う。この機材もテレビ局から借りたものだしね」

樫田裕「変なこと聞きますけど、ギャラって出るんですか?」

天音琴美「あたしと朱莉ちゃんには少しは出ると思うけど、まだ何も決まってないからわかんない」


そんな話をしながら4人はカップラーメンを食べ終えるとさっさと荒島岳の山頂を目指して登りはじめた。シャクナゲ平から一旦下ったところでいよいよ荒島岳のピークへの登りがはじまった。山頂まではひたすら尾根道になっているのだが、この尾根は周りに遮るものがないので素晴らしい景色を望むことができて、青と白のコントラストと化した霧氷と雪景色が非常に美しい。これほどの天気に恵まれるのも珍しいのかもしれない。さすがの樫田裕もテンションが上がって「すごい雪景色。これはアドレナリンがバンバン飛びますよ」と言うほどであった。また先頭を歩いている天音琴美とその後ろにいる若宮朱莉も、その素晴らしき雪景色にかなり感動して感嘆の声をあげていた。



午後13時50分・・・荒島岳(標高1523m)


標高1350mを過ぎたあたりで振り向くと高度感満載の景色が広がっていた。ここで若宮朱莉は「天音さん、そこに立っていてください」と言うと先頭になって少し登っていった。


若宮朱莉「天音さん、動画の撮影をしますので登ってきてください」

天音琴美「わかったけどどうしたの?」

若宮朱莉「後ろを振り向いて景色を見てみてください」


天音琴美は後ろを振り向いて景色を見ると「うわーすっごいダイナミックな景色!!」と叫ぶように言った。若宮朱莉は下山はここをスキーで滑るんだと考えると目を輝かせながらワクワクしていた。山頂直下まで登っていくと水城涼真が「左側は雪庇になってるから右側を歩いてな」と言った。そしてついに4人は荒島岳の山頂(標高1523m)に登頂した。山頂には祠があり、山頂表記がされている木柱は少し雪に埋もれていた。山頂でザックを下ろすと若宮朱莉と天音琴美は早速、荒島岳の登頂に対するコメントと感想を話す動画を撮影しはじめた。


天音琴美「みなさん、こんにちは。あたしと若宮朱莉ちゃんはついに日本百名山の荒島岳に登頂しました。お天気にも恵まれて、もう言葉に表せない程の素晴らしい雪景色とダイナミックな景色を見て感動しました。今回、雪山登山でこの荒島岳に登れて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。この後、バックカントリースキーをするのですが楽しみです!」


そうコメントすると天音琴美は「次は朱莉ちゃんね」と言った。


若宮朱莉「みなさん、こんにちは。タレントの若宮朱莉です。天音さんと感想がかぶってしまうのですが、さすが日本百名山なのでしょうか!?素晴らしい雪景色と景色にわたしは言葉を失いました。それにこうして天音さんと荒島岳の雪山登山、ご一緒できて本当に嬉しいです。こんなところをスキーで滑っていくんだと思うとワクワクして今もはしゃいじゃっています。それではこの後のバックカントリーをしているシーンも撮影しますので、最後までお楽しみください」


そんな2人のコメント動画を撮影し終えると水城涼真は「ちょっと休憩したらスキーの準備しよか。ちょっと西側の空に雪雲があるから急いだほうがええんよ」と言った。荒島岳の山頂で10分程休憩すると4人ともスキーの滑走準備をはじめた。



午後14時20分・・・バックカントリースキーで下山


水城涼真「今回はピストンでトレースもついてるから、朱莉ちゃんと天音さんが前を滑りながら動画撮影したらええよ」

天音琴美「ありがとうございます。では早速あたしから滑っていきますね」


天音琴美は登ってきた荒島岳の山頂から登ってきた尾根道をスキー滑走しはじめた。その姿を動画で撮影していた若宮朱莉は「めちゃくちゃ楽しそう!」と呟いた。続いて若宮朱莉が滑走しはじめると、天音琴美が上を向いてその滑走シーンを動画撮影していた。そのあとで樫田裕、最後に水城涼真が滑走した。次は交代して先に若宮朱莉が滑走して、その次に天音琴美が滑走していった。さすがにスキーは下山速度が早くてシャクナゲ平から登りで1時間以上かかったのだが、わずか15分程でシャクナゲ平に戻ってくることができた。


若宮朱莉「やっぱりスキーは早いね。もうシャクナゲ平まで戻ってきてるし・・・」

天音琴美「あたし、数年前にバックカントリースキーで骨折して遠慮してたけど、こんな楽しいこともう辞めれないよ」

水城涼真「問題はここからやねん。樹林帯の中をスキーで滑っていくけど、お二人はゆっくりでええからな」


シャクナゲ平から樹林帯の中を滑りはじめた。ここは木を避けながら滑っていかなければならないのだが、そんなことに慣れていない若宮朱莉と天音琴美はへっぴり腰になりながらボーゲンスタイルでゆっくり滑っていった。ところが白山ベンチあたりまで下ってくると、その2人もすっかり慣れてきたようで上手く樹林帯の中を滑っていった。


若宮朱莉「涼真さん、樹林帯の滑走は慣れてきたけどやっぱり難しいよ」

水城涼真「まあこれがバックカントリースキーなんよ。あとはどんどん慣れていくしかないわ」

天音琴美「難しいけど樹林帯の中の滑走って動画ではかなり絵になってるよ」

樫田裕「でもスノボーの人はここの滑走は大変でしょうね」

水城涼真「こういうところはボードは不利やからな。上手い人はスイスイ滑ってたけどな」


そこからしばらくするとやっと樹林帯を抜け、シャクナゲ平から40分程でスキー場のゲレンデトップまで戻ってくることができた。ここで水城涼真が心配していた雪雲がやってきて少し吹雪き出した。4人は急いでスキー滑走をして下山をはじめた。最初に登った細い道幅の急斜面の滑走となったが、ここは意外と4人ともスイスイと滑り降りていくことができた。そこでは若宮朱莉が怖いと言っていたが、今ではスキーが上達しているのだ。そして午後15時50分に荒島岳登山口まで戻ってくることができた。登りで4時間もかかったのだが下りはスキーで1時間半と本当に高速道路を走っているような気分になる。駐車場に戻った4人は「お疲れ様でした」と言ってトランクを積み込むと車に乗り込んで、帰りに立ち寄る温泉へと向かった。



16時30分・・・温泉と帰宅


帰りに温泉に立ち寄るために勝原インターチェンジから中部縦貫自動車道を走らず、国道158号線を走らせていた。


水城涼真「昼間カップラーメンだけやったから、温泉に入ってから飯でも食って帰ることにしよか」

若宮朱莉「そうだね。わたしもうお腹ペコペコだよ」

天音琴美「あたし今日は米原から新幹線に乗ろうかと思っていましたが大阪まで戻ってください。明日の大晦日と元旦は大阪で過ごすことにします」

樫田裕「僕は米原駅で降ろしてもらっていいですよ。実は山科駅前に車置いてるんですよ」


そんな話をしていると目的の温泉に到着した。受付で日帰り入浴料を支払うと男女別に別れた。この温泉には露天風呂があり、若宮朱莉と天音琴美は体を洗った後に露天風呂に入った。


天音琴美「ねえ朱莉ちゃん、こんなこと聞いていいのかわからないんだけど、涼真さんに手を出されたことはないの?」

若宮朱莉「全くありませんね。どちらかといえばわたしのほうからキスすることはありますけど・・・」

天音琴美「そういうところも涼真さんって変わってるのね。普通、朱莉ちゃんみたいな可愛い子と一緒に住んでたら手くらい出すと思うのよ」

若宮朱莉「そのことを一度涼真さんに聞いたことがありますが、わたしに魅力がないんじゃなくて今はこの距離感がいいんだって答えられました」

天音琴美「距離感かぁ・・・そうかもしれないね。でも涼真さんって本当に朱莉ちゃんのこと大切にしてるんだなって思う」

若宮朱莉「それは嬉しいことですけど、少しくらいは手を出してきてもいいとは思っています」

天音琴美「ところで朱莉ちゃんのお父さんの登山予定はどのくらい達成できたの?」

若宮朱莉「来年の1月の連休に氷ノ山に登る予定ですが、それを登ればあと一座で達成です」

天音琴美「氷ノ山に登るんだ!?たしかモンスターが見れるんだよね。いいなぁ、あたしもご一緒したいよ」

若宮朱莉「もし天音さんの予定が空いていればご一緒したいですね」

天音琴美「11日は京都で撮影予定なんだけど、12日と13日のどちらかだったら空いてるよ」

若宮朱莉「ではご一緒しましょう。涼真さんに12日か13日にしてほしいって伝えておきます」

天音琴美「じゃあ涼真さんに伝えておいてね!」


温泉に浸かりながら話し込んでいるとだんだんのぼせてきたので2人は温泉から出た。着替えて食堂に行くと既に水城涼真と樫田裕が待っていた。4人揃ったところで店員さんを呼んで食事を注文した。水城涼真と樫田裕はとんかつ定食、天音琴美は生ビールにサバ煮込み定食、若宮朱莉はとんかつ定食にご飯大盛と唐揚げおかずのみを注文した。15分程して注文した料理が運ばれてくると、よほどお腹が空いていたのか、若宮朱莉はガツガツと食べはじめた。


水城涼真「朱莉ちゃん、やっぱ食いすぎやろ。そのうち太ってくるで」

若宮朱莉「今日はたくさん運動したから大丈夫!」

樫田裕「朱莉ちゃんの胃袋ってどないなってるんですかね」

天音琴美「あたしも本当はもっと食べたいんだけど、ビールが飲めなくなるからこれだけにしたの」

水城涼真「天音さん、あんま飲みすぎんようにな」


そうして食事を終えると温泉施設を出て車に乗り込み大阪へと帰っていった。


今回は2日間かけて御池岳と荒島岳の2座を登ったわけだが、その美しい雪景色は一生忘れることはないだろうと若宮朱莉は思っていた。結局、天音琴美と若宮朱莉が撮影したバックカントリースキーの動画はドキュメントとして全国放送されることになったのだが、水城涼真はそれを知らなかった。

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