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乗鞍岳ではじめてのバックカントリーを楽しみました

4月18日午後22時10分・・・


この日、水城涼真はシャワーを浴び終えてテーブルに座ってまったりしていた。最近は若宮朱莉の仕事が増えたり、水城涼真の執筆加藤も忙しくなってなかなか山に行ける機会がなかった。そんな時に部屋のチャイムが鳴って、水城涼真が「はーい」と答えると鍵を開けて若宮朱莉が部屋に入ってきた。


水城涼真「朱莉ちゃん、そろそろ限界やから27日にバックカントリーに行けへん?」

若宮朱莉「27日って連休のはじまりだよね!?どこの山に行くの?」

水城涼真「乗鞍岳がええと思ってるんやけど、朱莉ちゃんははじめてやんな?」

若宮朱莉「乗鞍岳ははじめてだけど、かなり混雑するんじゃないの?」

水城涼真「だから前日の26日の夜に出発して朝一でバスに乗ろうかと思ってるんよ」

若宮朱莉「一睡もしないで大丈夫なの?」

水城涼真「いや、ちょうどな過眠がとれる健康ランドが塩尻にあるんよ。そこで過眠して朝一でバス乗り場へ行く予定なんやけど、問題は26日の朱莉ちゃんの予定やな」

若宮朱莉「週末は比較的早くお仕事が終わるから20時までには戻ってこれるよ」

水城涼真「じゃあ、先に荷物を積んでおいて、朱莉ちゃんが帰ってきたらすぐに出発できるようにしとこか」

若宮朱莉「だったら25日にはもう準備しておくね」


そういう段取りで4月27日に位ヶ原山荘から乗鞍岳に登ってバックカントリースキーをすることが決まった。さらにその夜、水城涼真はSNSの通話を樫田裕に繋いで今回の乗鞍岳へのバックカントリースキーの話をすると樫田裕は「行きます!」と答えた。



4月26日午後20時20分・・・


前日にバックカントリーの準備をして車のトランクに積み込んでいたので、あとは若宮朱莉の帰りを待つだけであった。するとアパートの向こう側から若宮朱莉が走ってきて「お待たせしました」と言った。水城涼真は「さっさと着替えておいで」というと、若宮朱莉は部屋に入って登山服に着替えた。そしてアパートの入口で合流した2人は駐車場へ向かうとさっさと車を発進させた。


若宮朱莉「そういえば志帆ちゃんのことなんだけど、天音さんもだけど知り合いの來未ちゃんでしたっけ?かなり大切にされているみたい。志帆ちゃんもお仕事が楽しいみたいでがんばってるみたいよ」

水城涼真「それならよかったわ。まああいつはしっかりしてるからその辺は心配ないんやけどな」

若宮朱莉「志帆ちゃんが大阪に戻りたくないって言ったらどうするの?」

水城涼真「それはあいつの人生やから、それならそれで構わんと思ってるで。ただ、いつか戻ってきよるやろうけどな」

若宮朱莉「どうして戻ってくるってわかるの?」

水城涼真「あいつは俺と違って東京を嫌ってるからな。肌に合わんのやろうと思うんよ」

若宮朱莉「だから202号室はずっと開けてるんだね?」

水城涼真「まあそれもあるけど、この先何があるかわからんしな」


そんな話をしていると、樫田裕の自宅前のコンビニ到着した。コンビニ前には既に水色のソフトシェルジャケットに黒のトレッキングパンツ、緑色のザックを背負った樫田裕が待っていた。樫田裕は荷物を持って車の方へ走ってきた。水城涼真は車から降りて「こんばんは。樫田君、今日は運転お願いできるかな?」と言った。樫田裕は「別に構わんですよ。じゃあ涼真さんと朱莉ちゃんは後部座席でイチャイチャしといてください」と答えた。水城涼真は「イチャイチャなんかせんし、俺助手席に乗るから」と言って、若宮朱莉は後部座席に移動した。樫田裕は荷物をトランクに詰め込むと運転席に座って車を発進させた。


名神高速道路・京都東インターチェンジを入ってまずは中央自動車道へ向かって車を走らせた。さすがに若宮朱莉は仕事で疲れていたのか眠っていた。車の中がシーンとしていて水城涼真はまずいと思ったので樫田裕に話しかけた。


水城涼真「樫田君は今の彼女と結婚するつもりはないん?」

樫田裕「まだ結婚とか考えてないですね」

水城涼真「まあまだ若いしな、汗って結婚する必要もないか」

樫田裕「そうなんですが、涼真さんは早く結婚してあげてください。男性と違って女性は早く結婚したほうがいいと思いますからね」

水城涼真「でも俺は結婚したからってなんも変えるつもりあれへんで。子供を作るわけでもないし、今までと何も変わらんよ」

樫田裕「子供はつくらなくても、結婚すれば朱莉ちゃんは今まで抑えてた感情を素直に話せるようになると思いますし、もっと涼真さんに甘えれるようになるんとちゃいます?結構いろいろ我慢してるみたいですしね」

水城涼真「そうなんかな・・・別に結婚の時期にこだわってるわけやないけど、早いほうがええんか・・・」

樫田裕「結婚しても今までと何も変わらないんであれば、別に明日結婚してもええんとちゃいます?」

水城涼真「それはそうなんやけどな・・・ホンマに俺でええんかって思うこともあってな」

樫田裕「朱莉ちゃんは涼真さんじゃないとダメなんですよ。それ以外の人なんて考えられないと思いますよ」

水城涼真「そっか・・・そういえば7月に連休あったやろ?その日に登山仲間だけ呼んで立山で結婚式しよか」

樫田裕「マジですか?今からなら予定開けときますよ」

水城涼真「もちろん2泊3日の予定を開けてほしい。そのあとで剱岳に登りたいしな」

樫田裕「剱岳は僕も登りたいので絶対開けときますよ」


水城涼真はついに今年の7月の連休に若宮朱莉と結婚式をすることを決めた。そんな話をしているうちに中央自動車道へ入っていた。途中で休憩のために駒ヶ根サービスエリアに立ち寄った。さすがに眠っていた若宮朱莉も目を覚まして車から降りた。樫田裕は腹が減ったと言ってフードコートへ行ってソースカツどんを注文した。一方、水城涼真と若宮朱莉は少し離れた場所にあるコンビニでコーヒーを購入してベンチに座りながら飲んでいた。


水城涼真「朱莉ちゃん、7月に連休があるやろ?その連休は絶対に空けといてほしいねん」

若宮朱莉「絶対にってどうして?」

水城涼真「その連休の時に立山に登って結婚式したいと思ってな」

若宮朱莉「それって涼真さんとわたしの結婚式?」

水城涼真「そう。その日に登山仲間だけで結婚式したいと思ってるんよ」

若宮朱莉「涼真さん、まだ先の話だって言ってたのに突然だね」

水城涼真「樫田君から女性は早く結婚してあげたほうがいいって言われてそう思ったのと、朱莉ちゃんは他の人じゃなくて俺じゃないとダメって気持ちが伝わってきてるし、結婚しても何も変えるつもりはないけど、朱莉ちゃんが素直になれて俺にもっと甘えられるようになるってこと考えたらいつ結婚してもええと思ったんよ」


若宮朱莉はベンチにコーヒーの缶を置くと涙を流しながら水城涼真の胸に寄りかかってきた。


若宮朱莉「そこまで考えてくれてありがとう。わたし、今、本当にすっごく嬉しい・・・ずっと涼真さんのそばにいたいの。もちろん連休は絶対に空けるようするね」

水城涼真「朱莉ちゃん、樫田君も戻ってくるしそろそろ離れようか」

若宮朱莉「もう少しこのままで・・・母にも伝えておかないといけないですね」


それから3分程この状態でいた。そして樫田裕が戻ってきたので車に乗って中央自動車道を走らせた。



4月27日午前1時50分・・・健康ランド


塩尻インターチェンジをおりて健康ランドに到着すると財布の入ったカバンだけ持って館内へ入っていった。館内は平日ということもあってあまり人がいなかった。受付を済ませると3人はまず温泉へ入った。先に温泉から出た水城涼真はビールを500mlの缶ビールを6本購入してロビー近くにあるソファーに座った。すると樫田裕と若宮朱莉が温泉からあがってきてソファーに座ると水城涼真はビールを配って「乾杯」といった。


水城涼真「明日は朝早いからさっさと寝た方がよさそうやけど、今すぐには寝られへんやろ」

若宮朱莉「わたし、車の中でぐっすり寝てたから全然眠くないよ」

樫田裕「僕もこういうことに慣れてますんで全然平気ですよ」

水城涼真「問題はどこで寝るかやな。さっき見てきたんやけどシアタールームが結構空いてたからそこで寝たらええんやけど、あそこ目覚まし時計とかセットできへんのよな」

若宮朱莉「そこの大広間でごろ寝はどうかな?結構空いてるよね」

水城涼真「じゃあ、運転してくれた樫田君はシアタールームで寝てもらって、俺と朱莉ちゃんは大広間で寝るわ。樫田君は朝おこしにいくから」

樫田裕「そんなん僕だけええんですか?」

水城涼真「かまわんよ。その代わり帰りも運転お願いしたいし」

樫田裕「わかりました」


それから樫田裕はシアタールームへ移動して、水城涼真と若宮朱莉は大広間でごろ寝することになった。大広間では空きがたくさんあるといっても、数人のお客さんが過眠をしていたので、邪魔にならない場所に座布団を敷いてその上からブランケットをかけた。すぐ隣に若宮朱莉が寝ていたのだが、水城涼真はだんだん眠くなってきた。若宮朱莉も来るまで寝ていたといっても、やはり仕事で疲れているのかすぐに眠ってしまった。



午前5時30分・・・位ヶ原山荘~


先に水城涼真が目を覚ますと、隣に寝ている若宮朱莉を起こした。すると意外にも樫田裕がやってきて「朝風呂入ってきますわ」と言った。水城涼真と若宮朱莉もすぐに朝風呂に入りにいった。脱衣所のロッカーに着替えが入っていたので朝風呂から出るとすぐに着替えた。そしてフロアで清算をして外に出ると天気は快晴であった。3人は車に乗って松本市内まで行って国道19号線から国道158線に入って西へ走らせた。1時間少し車を走らせたところで、目的地である松本市乗鞍観光センターに到着した。ここからはバスに乗って行かないといけないので、早速往復分のチケットを購入しにいった。土曜日で人が多いと思っていたが、まだそこまで人はいなかった。まだバスが発車するまで時間があったので、3人はバスの列に並んでいた。1時間程待っていると後ろに並びはじめた登山客が増えてきて、1本目のバスがやってきた。そして3人は1本目にきたそのバスに乗り込んだ。徐々に高度が上がって行くにつれて、水城涼真はワクワクしていた。なにしろ今シーズン初のバックカントリーなのだ。バスに乗って1時間半ほどで位ヶ原山荘に到着した。3人はバスから降りて荷物を受け取ると周りの景色を見た。


水城涼真「朱莉ちゃん、俺もうたまらんわ。最高の滑走日和やで」

若宮朱莉「あの山の上からスキーで滑るんだね。雪景色も綺麗だし・・・」

樫田裕「涼真さん、今回は滑走道具が壊れたりしませんよね?」

水城涼真「新しいの買ったから大丈夫やわ。もうあんな林道歩きたくないもん」

若宮朱莉「林道を歩いたって、まさかさっき乗ったバスの道を歩いたの?」

水城涼真「そうやねん。めちゃくちゃ時間かかったわ」

若宮朱莉「涼真さんってやっぱりめちゃくちゃするんだね」

水城涼真「じゃあ入山しよか。最初はワカン装着せんでええし、朱莉ちゃんはスキー兼用靴で歩いたらええわ」


そうして3人は雪山へと入山した。最初は少し急斜面の登りになったが、大峰の時と違って雪質はザラメで壺足でもあまり沈まない。一面が銀世界になっていて陽がじりじりと照り付ける。ここで水城涼真と樫田裕はサングラスを出した。


水城涼真「朱莉ちゃんはサングラスつけて日焼け止めクリームを塗ったほうがええで」

若宮朱莉「日焼け止めクリームならさっき塗ったよ。サングラスはかけるね」


雲一つない青空の下、剣ヶ峰を目指してどんどんと登っていくが、先が見えてるのになかなか歩いていても着かない。そこからさらに進んでいくと右手に肩の小屋が見えてその先は急斜面の登りとなってきた。水城涼真は「もう1時間以上歩いてるから、この辺で20分程休憩しよか」と言った。


若宮朱莉「先が見えてるのになかなか着かないって結構辛いね」

樫田裕「バックカントリーは特にそういうの多いよ」

水城涼真「まあそれだけ広大やってことやな」

若宮朱莉「考えてみれば、わたし3000m級の山に登るのはじめてなんだよね」

水城涼真「でも、釈迦ヶ岳の時よりマシやろ?ここはあそこより難易度は低いんよ」

若宮朱莉「それもそうですね」

水城涼真「はじめて会った時に言ったけど、山の標高と難易度は違うって意味がわかったやろ?」

若宮朱莉「うん。いまその意味がすごくわかるよ」

水城涼真「じゃあ、そろそろ行こか。しんどいのは稜線までやけど、スキーはおもろいからな」


休憩を終えた3人は急斜面を登りはじめた。



午前11時10分・・・乗鞍岳・剣ヶ峰(標高3026m)


急斜面の登りは予想外にしんどく、3人は少し息切れ状態になっていた。後ろを振り返ると北アルプスの山々が広がっていた。下にいる人達が蟻のように小さく見えていたが、上を見ると稜線が見えているにもかかわらずなかなか着かない。こういう状況をはじめて体験した若宮朱莉はだんだん精神的に疲れてきていた。急斜面を登りはじめて40分程でようやく稜線に到着した。カルデラ湖は雪に埋もれているが、それなりの迫力はあった。そこで若宮朱莉は膝をついて「はぁ」とため息をついた。


水城涼真「朱莉ちゃん、大丈夫?」

若宮朱莉「大丈夫。ちょっと靴が少し重くて疲れちゃっただけだから」

樫田裕「兼用靴は普通よりちょっと重いからな。山頂はもうそこのピーク登ったところやけど、ここで少し休んでいく?」

若宮朱莉「ううん。もう平気だからさっさと山頂にいこう」


そのまま3人は稜線を歩いて乗鞍岳のピークへ登っていった。そしてついに乗鞍岳・剣ヶ峰(標高3026m)に到着した。


若宮朱莉「やったぁ~わたし、3000m級の山に登れたよ!!」

水城涼真「朱莉ちゃん、記念に撮影したるからスマホ貸して!」

若宮朱莉「お願いしまーす」


水城涼真はスマホで何枚か若宮朱莉の写真を撮影した。


水城涼真「ところで朱莉ちゃんは毎回山に登って記念撮影してるけど、その写真はどこで使うん?」

若宮朱莉「特に使い道はないけど、自分のコレクションみたいなものかな」

水城涼真「来月か再来月に白馬の大雪渓を滑る予定やけど、その時は写真と動画を天音さんにアップしてもらおうと思ってるんよ」

樫田裕「それはちょっとまずいんとちゃいます?またSNSで批判が殺到しますよ」

水城涼真「いや、もう批判なんてさせへんし、できんようになるから大丈夫」

若宮朱莉「そんなことして大丈夫ですか?」

水城涼真「それよりこれから楽しいスキーがはじまるんや。思う存分楽しもうや!」


山頂で少し休憩をした3人はスキーの準備をはじめた。そして剣ヶ峰の山頂から少し離れた斜面から滑走をはじめた。


水城涼真「今日は最高の雪質やな。これはおもろいわ!」

樫田裕「面倒なんで去年と同じこの斜面を滑っていきましょか」

若宮朱莉「ここ結構急斜面じゃない。わたし、滑れるかな!?」

水城涼真「朱莉ちゃん、意外と滑れるからチャレンジしてみ」

樫田裕「じゃあ僕が最初に滑っていきますわ」


樫田裕がそう言うと、滑走をはじめた。綺麗なフォームでターンを切りながらスイスイと滑って200m程下でとまった。樫田裕は大きな声で「もう最高ですわ!めちゃくちゃ滑りやすいですよ」と言った。


若宮朱莉「樫田君、スキー上手だね」

水城涼真「小学生の頃からスキーの授業があったみたいやからな。じゃあ次は朱莉ちゃんいってみよか」


続いて若宮朱莉が滑走をはじめた。最初のうちはへっぴり腰になっていたが、だんだん慣れてきたのか綺麗なターンが切れるようになってきた。滑走しながら若宮朱莉は「超楽しい!!」と何度も連呼していた。そして樫田裕のいるところでとまると、最後に水城涼真が滑走をはじめた。水城涼真のフォームは綺麗とはいえないが、ほぼ直滑降でこまめなターンを切りながらスピードを上げて滑走していった。


若宮朱莉「涼真さん、この斜面でよくあんなスピードで滑れるね。怖くないの?」

水城涼真「いや、スピード感あったほうがおもろいやん」

樫田裕「じゃあ、どんどん行きましょか」

若宮朱莉「うんうん!バックカントリースキー超楽しい!!自分が登ってきたところをスキーで滑るなんて最高!」


そこから3人とも滑走をしながら位ヶ原山荘のほうへ戻っていった。登りの時間で3時間半近くを要したにも関わらず、スキー滑走ではわずか20分程度であった。しかし、このわずかな滑走時間が楽しいのだ。



午後13時10分・・・位ヶ原山荘~帰路


スキー滑走をギリギリまでしてついに位ヶ原山荘へ戻ってきた。3人はスキーの滑走道具をはずしてバスが到着すると荷物を積み込んでバスに乗り込んだ。若宮朱莉はバスの中で「涼真さん、またバックカントリーに行きたい」と何度も言っていたので、水城涼真は「今度は白馬の大雪渓に行くから」と言っていた。バスが松本市乗鞍観光センターに到着すると、3人は荷物を車に詰め込んでさっさと帰宅していった。



4月30日午後22時30分・・・


情報番組の出演が終わって帰宅した後にまったりしていた若宮朱莉はSNSの通話ボタンを押して天音琴美を呼び出した。今回は5コールほどで天音琴美が通話に出た。


天音琴美「ごめんごめん、シャワーを浴びてたから遅くなっちゃった。朱莉ちゃんこんばんは」

若宮朱莉「天音さんこんばんは。あの、7月の連休ってまだ予定入っていないですよね?」

天音琴美「7月の連休というと12日の夜から15日かな?まだそこまでの予定は入ってないよ」

若宮朱莉「その連休の日、できれば天音さんの予定を空けておいてほしいです」

天音琴美「今からだったら調整できるけど、その連休に何があるの?」

若宮朱莉「実は、その連休に涼真さんと立山の山頂で結婚式をすることになりました。今回は登山者だけの式にしたいので是非天音さんにも参加していただきたいと思いまして・・・」

天音琴美「本当!?行く行く!絶対に行くよ。立山の山頂って天空の結婚式じゃん!!ただ、清水さんはきちゃうかもしれないけど大丈夫?」

若宮朱莉「清水さんって山ガールライフの編集部長さんでしたよね?」

天音琴美「そうなの。最近クライミングのことをよく教えていただいてるのよ」

若宮朱莉「わかりました。ただ、わたし達の結婚はあくまで世間には公表しませんので、秘密厳守していただけるのでしたら構いませんよ」

天音琴美「それにしてもどうして2泊3日なの?」

若宮朱莉「涼真さんは結婚式が終わった後に剱岳に登る予定のようです」

天音琴美「剱岳!それも絶対にご一緒させていただくからよろしくって伝えておいて!」

若宮朱莉「伝えておきますよ。それと6月1日と2日に白馬の大雪渓へバックカントリーに行きますが、天音さんもどうですか?」

天音琴美「ちょっと予定を確認するから待ってね・・・えっと、31日の午後13時までお仕事だけど1日と2日はオフになってるから行けるよ。現地集合になっちゃうけど」

若宮朱莉「31日は近くのキャンプ場でテント泊する予定ですので、詳細が決まりましたらまた連絡しますね」

天音琴美「それにしても、朱莉ちゃん、やったじゃん!結婚したら一緒に住むの?」

若宮朱莉「いえ、現状維持ですよ。そういえば、志帆ちゃんは元気にやっていますか?」

天音琴美「うんうん、まだ見習いだけどお仕事が楽しいみたい。來未ちゃんとも上手くやってるよ」

若宮朱莉「それならよかったです」


そんな話をしながら立山での結婚式から白馬の大雪渓の滑走する日程が決まった。

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