杓子山で過酷な雪山ナイトハイク
2月3日午後20時前・・・恵比寿のホテル
今日の夕方、水城涼真と若宮朱莉は上京して恵比寿駅前のホテルにチェックインしていた。若宮朱莉は天音琴美のラジオに共演するため、そのままラジオ局に向かったが、水城涼真は部屋に入ってラジオを流しながらノートパソコンで富士吉田市の天気を調べていた。明日は全国的に寒波が訪れ、風の強い一日となるようだが富士吉田市周辺は快晴になっていた。月の出は午後17時で半月だが撮影時間にはベストなポジションに上がっているだろう。するとラジオから「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」という時報が鳴り終わると、エコーのかかった天音琴美の声で「天音琴美のあま~い夜」というジングルから音楽が流れて放送がはじまった。
天音琴美「2月3日午後20時を回りました。みなさん、こんばんは。女優の天音琴美です。今日は節分ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?・・・(中略)さて、本日は素晴らしいゲストの方にお越しいただいておりますので早速ご紹介させていただきます。あたしの登山仲間でいつも仲良くしていただいてるタレントの若宮朱莉さんです!」
若宮朱莉「みなさんこんばんは。タレントの若宮朱莉です!本日はよろしくお願い致します」
天音琴美「朱莉ちゃん、わざわざ東京に来てくれてありがとうね!」
若宮朱莉「いえいえ、こちらこそ呼んでいただいてありがとうございます」
天音琴美「今日の天音琴美のあま~い夜はあたしと若宮朱莉ちゃんの山ガールトークを中心にお送りしていきたいと思います」
(・・・中略・・・)
天音琴美「年末に登った台高山脈の明神平は本当に白銀の世界だったよね!?」
若宮朱莉「本当にそうでしたよね。青空と霧氷のコントラストが言葉に表せないほど美しかったです」
天音琴美「関西にあんなところがあるなんて知らなかったよ。それに人が多いからって桧塚奥峰まで移動したじゃん?そこで登山ガイドの人が作っていただいたうどんすき鍋がまた美味しかったのよね」
若宮朱莉「うんうん。体が温まったし、あまりにも美味しかったから食べるペースが早くなってしまって、一気になくなっちゃいましたね」
(・・・中略・・・)
天音琴美「下山の時に登山ガイドさんからショベルみたいなのを渡されて、最初はなんだろうって思ったらヒップソリだったんだよね」
若宮朱莉「そうでしたね。でも、ヒップソリで滑っていくのもかなり楽くて童心に戻りましたよ」
天音琴美「あたしも子供の頃に楽しんでいたことを思い出したよ。本当に楽しかったよね」
ラジオではそんな会話が1時間半ほど続いていた。
2月4日午前10時30分・・・恵比寿のホテル前
水城涼真と若宮朱莉はザックにスキー板を装着して、スキー靴を入れた大きな手提げバッグを持って待っていた。すると黒い4WDクロスカントリー車がやってきて停車した。そして運転席から水色のソフトシェルジャケットに黒いトレッキングパンツを履いた天音琴美が降りてきて「涼真さん、朱莉ちゃん、おはようございます」と挨拶した。お互いに挨拶を交わすとトランクに荷物を積んで、水城涼真が助手席、若宮朱莉が後部座席へ座ると車を発進させた。渋谷料金所から首都高速3号線に入ってそのまま西へ車を走らせて東名高速道路へ入った。
天音琴美「今日は寒波でかなり寒くなりそうですね」
水城涼真「まあでも、富士山もよー見えてるし天気も快晴やから最高の雪夜景が見れるんとちゃうかな」
若宮朱莉「ところで、天音さんが登山をはじめたキッカケって何かあったのですか?」
天音琴美「あたしが20歳の頃、番組の企画で燕岳へロケに行った時に山の魅力に惹かれてしまったことがキッカケかな。子供の頃からときどき両親が登山やスキーに連れていってくれてたんだけどね」
若宮朱莉「なるほど・・・」
水城涼真「天音さんも登山技術を向上させたかったら、ロープワークとかも学んでいかなあかんな」
天音琴美「あたしもロープワークは学びたいんだけど、周りに教えてくださるような方がいないんですよね。登山教室にも通いにくいですし・・・」
若宮朱莉「涼真さんに教わればいいのではないですか?」
水城涼真「天音さんは東京に住んでるから俺が教えるのは難しいわ」
天音琴美「そうですよね。ロープワークとなればマネージャーから絶対反対されちゃいますし・・・」
若宮朱莉「涼真さん、東京にそういう知り合いはいらっしゃらないんですか?」
水城涼真「うーん、さすがにおらんな。雑誌社の人間とか・・・って一人だけおるかも!」
天音琴美「えっ!?誰ですか?」
水城涼真「山ガールライフって雑誌の編集部長をしてる清水って女性なんやけど、あの人たしかクライミングもやってたって言ってたら、もしかしたら教えてくれるかもしれんわ」
若宮朱莉「あーイブネに来ていたちょっと変わっている人ですよね?」
天音琴美「涼真さんのように変わってる人ですか?」
水城涼真「俺とはまた違うんやけど、とにかくテンションが高くて子供みたいで面白い人なんよ。雑誌社の編集部長やから相手が芸能人でも秘密は守ってくれると思うわ。よかったら俺から清水さんにお願いしとこか?」
天音琴美「涼真さんの紹介ということであれば安心ですので是非お願いします!」
そんな話をしながら富士山のほうに向かって高速道路を走らせた。
午後12時40分・・・富士山麓のスキー場
東名高速道路・御殿場インターチェンジから東富士五湖道路に入って北上していった。そして富士山麓にあるスキー場に到着した。駐車場でスキーの準備をした3人はリフト券を購入しにいった。もうお昼は過ぎているので13時から16時30分までのリフト午後券を購入して時間がくるまでゲレンデで待機していた。
水城涼真「今日はお二人がバックカントリースキーに行けるかどうかの判断をしたいだけやから、連続で滑走はせんよ。この後、雪山登山するわけやしな」
若宮朱莉「わかりました。スキーで体力使ってしまわないように注意します」
天音琴美「なんか車の卒業試験を受けるみたいでドキドキしてきました」
そして時刻は午後13時を過ぎたので3人はリフトに乗っていきなり上級者コースへ行った。
若宮朱莉「いきなり上級コースからですか?」
水城涼真「バックカントリーやといきなり上級コース並みの斜面を滑走することが多いからな」
天音琴美「じゃあ、まずはあたしから滑りますね」
天音琴美は滑走をはじめた。自己流だったこともありフォームはあまり綺麗ではなかったが、しっかりとターンが切れていて200m程滑走したところでエッジを効かせてバシッと停止した。
若宮朱莉「天音さん、結構上手じゃないですか!」
水城涼真「いや、あれでもまだ中級レベルやな。次は朱莉ちゃんが滑ってみて!」
若宮朱莉「はい。では、滑ってみます」
若宮朱莉は滑走をはじめたが、久しぶりだったせいか少しへっぴり腰になっていたが、ターンはちゃんと切れていて天音琴美が待っている場所で停まった。最後に水城涼真が足を交互に動かしながら勢いをつけて滑走していった。ほぼ直滑降で細やかなターンを切りながら天音琴美と若宮朱莉のいる場所まで滑っていくとエッジを効かせてシャッと停止した。
若宮朱莉「涼真さん、さすがに上手ですね」
天音琴美「ほぼ直滑降で滑ってこられましたね」
水城涼真「いや、このくらいの斜面やったから余裕やったけど、俺も自己流やからフォームは汚いし、樫田君のほうが上手いんよ」
若宮朱莉「わたしなんて久しぶりでしたので、ちょっと戸惑いました」
水城涼真「天音さんは滑れてるんやけど、スキーの技術にも行き詰ってる感じがするわ。まあここからはバックカントリーで難しい斜面を滑走していけば、もっと上達すると思う。朱莉ちゃんも滑れてるんやけど、久しぶりやから今日は勘を取り戻していけばええと思う」
それから3人は休憩を入れながら同じ上級コースを6本滑った。天音琴美は特にスキーの技術があがったわけでもなかったが、若宮朱莉は勘を取り戻していき、最後は天音琴美くらいに滑走できるようになった。そしてスキー場の営業時間終了の音楽が流れると3人はさっさと駐車場に戻った。
午後17時30分・・・ファミリーレストラン
日没を終えて外は薄暗くなっていたが、雪山ナイトハイクを開始する予定時刻までまだ時間があったので、3人は河口湖付近にあるファミリーレストランに入って夕食をとることにした。水城涼真は目玉焼きハンバーグステーキセット、若宮朱莉は照り焼きチーズチキンステーキセット、天音琴美はサイコロステーキセットを注文した。料理が運ばれてくるとスキーをした後で空腹だったのか、3人は食事に集中しだした。あっという間に料理を食べ終えるとドリンクコーナーからコーヒーを入れてきてまったりしていた。そして、お店のガラスが風で少しガタガタと揺れ始めた。
若宮朱莉「風が強くなってきているようですが大丈夫でしょうか?」
水城涼真「予報ではこれから風が強くなるみたいやけど行けるやろ。まあ、これも訓練やと思えばええよ」
天音琴美「ところで、何時から入山する予定ですか?」
水城涼真「19時の予定やで。月の動きを計算してのことやから」
天音琴美「そんな時間から雪山登山をするなんて、これまでとても考えられなかったことでした」
水城涼真「誰もやらんことをするのが俺らの登山スタイルやからな」
そんな話をしながらまったりしていると時刻は午後18時半前になっていた。3人は急いで会計を済ませて外にでた。すると、寒波が到来していることもあって、かなり気温は下がっており寒かった。そのまま車に乗ってアプローチまで車を走らせていると、道路に設置されている温度計が氷点下14℃を示していた。
午後19時・・・鳥居地峠(標高約996m)
忍野村から少し凍結した林道を上がっていき鳥居地峠の駐車場に到着した。もちろん駐車している車など一台もない。車を停めて外に出てみると風速5m程の風が吹いており震えるほどの寒さであった。そんな中で3人は登山準備をしてアイゼンを装着、ヘッドライトの明かりを照らすと入山していった。積雪量が40cm程のところをしばらく歩いていると風はだんだん強まってきたが、体が吹き飛ばされるほどの突風ではなかった。辺りは半月でありながらも月明りに照らされていて富士山もしっかり見ている。そして尾根の登りなってしばらくするとちょっとした急斜面になった。3人はストックを使いながらその急斜面を登っていると、途中で斜面がなだらかになっている場所に辿り着いた。その場所からは忍野村から富士山までの夜景を望むことができた。
若宮朱莉「これが富士山と夜景のコラボレーションなんですね。はじめて見ましたが素晴らしい光景ですね」
天音琴美「あたしもこんな夜景ははじめて見ましたけどすごいですね!これは登山しないと見れない光景ですね」
水城涼真「ここも綺麗やけど、雪夜景ではないんよな。富士山と夜景のコラボは三つ峠山とか黒岳から見たけど杓子山はちょっと違うねん」
天音琴美「杓子山からの景色が楽しみですね。それより風が強くなってきていませんか?」
水城涼真「せやな。これ以上風が強くなったらヤバイかも。ちなみに今の気温は氷点下20℃になってるわ」
若宮朱莉「氷点下20℃って-20度ってことですよね?どうりで寒いはずです」
水城涼真「さっさと登っていこか」
それから3人は尾根をひたすら登っていった。
午後19時50分・・・高座山(標高1304m)
尾根をひたすら登っていると風は一段と強くなってきて、さすがの水城涼真もヤバいと思い始めていた。そして少し急登を登り詰めて樹林帯の中に入っていくと高座山(標高1304m)に到着した。山頂は少し広くなっていて木柱が立っており、樹林帯に囲まれているおかげで風の影響をあまり受けることはなかった。水城涼真は「ここで少し休憩しよか。俺もちょっとこの先に行くか考えるわ」と言った。
天音琴美「涼真さん、もう限界ではないですか?この先に行くのは危険だと思います」
水城涼真「うーん・・・それを今考えてるんよ」
若宮朱莉「わたしも天音さんと同じく限界のように思います」
水城涼真「いや、俺はまだ限界やとは思ってないし、この程度なら行けるんよ。ただお二人のことが心配で、この過酷さに耐えれるかどうか・・・」
天音琴美「この状況でこの先に行けるなんて、ある意味すごいです」
若宮朱莉「涼真さんが行くのであれば、わたしはついて行きますよ!過酷さにも耐えてみます!!」
水城涼真「本格的な雪山に行ったらこれ以上過酷な状況になることもあるからな」
天音琴美「わかりました。あたしも今日は涼真さんにとことん付き合いますよ!」
水城涼真「わかった。ホンマに辛いかもしれんけど、二人ともがんばってな!」
そういう話になって3人は高座山を後にして先に進んでいった。
午後20時40分・・・大権首峠(標高1330m)
ここからは少しアップダウンのある登山道が続いていくが、風はさっきより強くなっていた。途中にある鉄塔のところで水城涼真は立ち止まって温度計を確認してみると氷点下25℃になっていた。深夜になればなるほど気温は下がり風が強くなってきており、3人とも顔が赤くなって鼻水が止まらなくなってきていた。そこからP1369へ登って、その先で下ったところで分岐点となる大権首峠(標高1330m)に到着した。ここで少し風がおさまった。
水城涼真「ここで10分程休憩にしよう」
天音琴美「涼真さん、あとどのくらいで山頂に着きそうですか?」
水城涼真「ここから杓子山への登りで標高200mくらいやから40分ってとこやな」
天音琴美「やっと最後の登りって感じなのね」
若宮朱莉「うわーペットボトルの水が完全に凍っていて飲めません!」
水城涼真「ザックの中に入れてる水なら凍ってないと思うから、そっちを飲んだほうがええわ」
若宮朱莉「本当だ。この凍っているほうはザックの中に入れておきますね」
水城涼真「両方、ザックの中に入れといたほうがええよ」
天音琴美「止まっているとやっぱり寒くなってきますね。体力的には大丈夫ですのでさっさと登ってしまいませんか?」
水城涼真「せやな。朱莉ちゃんのほうは大丈夫?」
若宮朱莉「わたしも大丈夫ですので行きましょうか!」
そうして3人は大権首峠から尾根を登り始めた。積雪量は50cmを超えており、わずかにトレースらしきものが残っているところをひたすら登っていった。ところが標高100m程登ったところからはトレースらしき跡もなくなった。
若宮朱莉「涼真さん、ここからはトレースも無くなってどこを登っていいかわからなくなりましたね」
水城涼真「まあここからは直登していけばええよ。雪山はどこを登っていってもええねん」
若宮朱莉「なるほど・・・」
天音琴美「そういえば、雪山では直登している人が多いですね」
そこから3人はピークに向かって直登していった。
午後21時40分・・・杓子山(標高1597m)
大権首峠から登りだして50分程で杓子山(標高1597m)の山頂に到着した。山頂の端にはベンチとテーブル、真ん中には天空の鐘と木柱が設置してあった。月明りに照らされた山頂に積もった雪と富士吉田市の夜景に富士山がハッキリ見えている。早速、水城涼真はザックの中から三脚と一眼レフカメラを出してきて撮影の準備をした。
若宮朱莉「天音さん、わたし達、山頂に登ることができましたよ!」
天音琴美「うんうん!厳冬期の過酷な環境だったけど登頂できて本当によかった」
水城涼真「二人とも、ちょっとカメラのほうへ来てみ!」
若宮朱莉と天音琴美はベンチにザックを置くと水城涼真のほうへ行った。
水城涼真「この角度から撮影するんやけど、まず手前は完全に雪に積もってて、杓子山山頂と書かれた木柱と天空の鐘の向こう側に広がっている夜景、その背景にでかでかと富士山がそびえてるこの構図、これが今回撮影したかった雪夜景なんよ」
若宮朱莉「なるほど、これが雪夜景なんですね。ここから見ると普通の夜景と違って美しい絵のように見えますね!」
天音琴美「あたし、はじめて雪夜景なんてものを見たけど、たしかにこれはとても素敵な光景ですね!!」
水城涼真「じゃあ、俺はここで撮影してるから、お二人はあっちのベンチで休んどいて!あと、これだけ気温が低かったらガスバーナーは使われへんから注意してな」
若宮朱莉と天音琴美はベンチのほうへ行くと、ベンチに積もっている雪を落として向かい合って座った。
天音琴美「ねえ、朱莉ちゃん、正直に答えてほしいんだけど・・・」
若宮朱莉「なんでしょうか?」
天音琴美「朱莉ちゃんって涼真さんに対して登山仲間以上の感情を持っているんじゃない?」
若宮朱莉「先日、樫田君にも同じようなことを聞かれましたが、正直自分の気持ちがわからないんです」
天音琴美「どういうところがわからないの?」
若宮朱莉「恋愛感情という感じではないのですが、涼真さんを失うのは絶対に嫌だって気持ちがあったり、ときどき甘えたいときがあったりします」
天音琴美「それってもう恋愛以上の感情になっているんじゃない?」
若宮朱莉「わたしもそう思いますが、涼真さんとどういう関係になりたいかって聞かれるとよくわかりません」
天音琴美「朱莉ちゃん、もう自分で答え出せてるじゃん!」
若宮朱莉「どういうことですか?」
天音琴美「恋愛以上の感情で涼真さんを絶対に失いたくないってことは、ずっと一緒に居たい人、つまり結婚したい人ってことじゃない?」
若宮朱莉「結婚したい人、ですか・・・そんなこと考えたことなかったですが、言われてみればずっと一緒に居たい人ですね。でもこのことは涼真さんに内緒でお願いします」
天音琴美「もちろん内緒にするよ。もしそういう事で何かあったら、あたし、いつでも相談に乗るし、朱莉ちゃんのこと応援するからね!」
若宮朱莉「ありがとうございます。でも、今は現状維持でいいと思っています」
そこで水城涼真の写真撮影が終わってベンチのほうにやってきた。水城涼真は「お二人とも、せっかくやから記念撮影してあげるよ。天空の鐘のところに二人並んで!」と言った。すると若宮朱莉と天音琴美は天空の鐘の左側に立つと、水城涼真は何枚か記念撮影をした。その後、撮影機材を片付けてベンチに座って少し休んだところで3人は下山を開始した。
2月5日午前0時15分・・・鳥居地峠
下山時も風は強く吹いており気温も氷点下26℃と凍てつくような寒さであったが、意外とスムーズに高座山の山頂まで戻って来ることができた。少し休憩をした後に高座山の山頂を後に下山していくと、鳥居地峠の駐車場まで戻ってくることができた。日をまたいでしまったが、これで過酷な雪山ナイトハイクを終えることができたのだ。
水城涼真「お二人とも、今日はホンマにがんばったわ!かなり過酷な状況やったけど、これも一つの経験やと思って!」
天音琴美「たしかにかなり過酷でしたが、あたしにとって今日の雪山ナイトハイクはいい経験になりました!!」
若宮朱莉「わたしも本当にいい経験をさせてもらえたと思っています。こうして無事に戻れて本当によかったです!!」
そう言って3人はアイゼンを外してザックをトランクに積み込むと車に乗って東京へ戻っていった。




