やったぁ~日本最高峰の登頂!!!
9月7日午前9時・・・富士スバルライン五合目(標高2305m)
さすがに平日ということもあって、休日より人は激減している。そんな中、いよいよ富士山登山のロケ収録がはじまった。カメラが向けられると天音琴美と若宮朱莉が横に並んで「登山女子二人が登る富士山、目指せ日本最高峰!」と大きな声を揃えて言った。水城涼真は昨日に比べてこの二人の距離は縮まっていると感じていた。この部分を何度かリテイクすると、いよいよ二人は6合目に向かって歩き出した。今回はカメラ担当が二人と音声担当が一名、照明担当が一名、企画部長の蒲田博之とその他スタッフが四名、そして登山ガイドの水城涼真が一名での山行となり、それぞれのマネージャーは五合目で待機となっている。収録をしていない間は水城涼真が先頭を歩いていた。
若宮朱莉「涼真さん、最初はまず30分で一度休憩じゃなかったですか?」
水城涼真「よー勉強してるやん。でも六合目までは一時間ほどで比較的平坦な道やし標高差もあんまあれへんから、休憩なしで行く予定やねん」
若宮朱莉「たしかに登山というより散歩って感じがしますね」
水城涼真「足慣らしにちょうどええんよ。それより天音さんともっと話しといで」
若宮朱莉「そうですね。お話してきます」
9月7日午前10時10分・・・六合目(標高2390m)
水城涼真「ここで40分休憩します。休憩時間内に撮影も終わらせてください」
蒲田博之「天音さんと若宮さん、少し戻って六合目に到着するシーンの撮影をしようか」
天音琴美「はい」
若宮朱莉「はーい」
天音琴美と若宮朱莉、スタッフは100mほど戻って撮影を開始した。そして二人が六合目まで歩いてくると天音琴美が「六合目だ。ここまでは意外と楽だったけど、この先からは大変そう」と言った。そして若宮朱莉が「天音さん、富士山山頂まで5kmって書いていますが、まだまだ遠いですね」と言った。そして最後に二人が「ここからは気合を入れてがんばろう!」と声を揃えて言ったところで、スタッフの一人が「OKです」と言ってこのシーンの撮影が終わった。
水城涼真「まだ疲れてないと思いますが、ここでも必ず水分補給をしといてください」
若宮朱莉「わたし、まだ喉が渇いていませんがそれでも飲まないとだめですか?」
水城涼真「喉が渇いてからやと遅いねん。一時間に一回は少し飲んどかなあかん」
若宮朱莉「わかりました」
今回の水城涼真が立てたスケジュールのコースタイムや休憩時間は撮影時間も含んでいたので、通常より長く見積もっている。さっきのように六合目から少し戻って撮影するのは若干ではあるが高山病対策にもなる。
しばらくぼーっとしていると時刻は午前10時45分になっていた。水城涼真は立ち上がって「この先からは日影がない道なんで、熱中症に注意してください。あと七合目の小屋までトイレがありませんので、心配な方は先にいっといてください」と言った。スタッフの何人かはトイレに行ってたみたいで天音琴美と若宮朱莉も「トイレは大丈夫です」と言ったので七合目に向けて出発した。
歩きはじめて30分、日陰の無いジグザグ道をひたすら登っていた。この付近で撮影をするとのことだったので水城涼真は後ろを歩いていた。一人のカメラマンが天音琴美と若宮朱莉の先を走っていて後ろ歩きをしながら二人の前を撮影している。もう一人のカメラマンは後ろ姿を撮影している。このシーンの撮影を終えると前を撮影していたカメラマンが走って戻ってきたのだが結構汗をかいていた。そんな姿を見た水城涼真は「ちょっとそこの広くなってる場所で10分ほど休憩します」と言った。
蒲田博之「水城さん、予定では七合目までは休憩がなかったように思うのですが」
水城涼真「小休憩はこまめにとりますんでいちいち書かなかっただけです。それよりカメラマンさん、とりあえず汗を拭いて水分補給してください」
蒲田博之「時間は大丈夫でしょうか?」
水城涼真「こういう小休憩も考慮してスケジュールを組んでますから心配せんといてください。時間はたっぷりあります」
富士山のような山では体が乾燥して尿量が増えることで脱水症状を起こしやすい。そして汗によって水分不足になることで血液の循環が悪くなり、体に酸素が届きにくい状態になるため高山病の原因となる。水城涼真はそういうことを考慮してここで小休憩をとったのだ。
小休憩を終えて七合目に向かって登っていたが、さすがの水城涼真も単調な道に飽きてきた。その後は天音琴美と若宮朱莉の撮影も二度しか行われず、全員が七合目を目指して息切れしないスローペースで登っていった。六合目を出発してから一時間ほど経って七合目の小屋がかなり近づいてきた。
9月7日午前12時20分・・・七合目(標高2700m)
水城涼真「ここで大休憩します。出発は午後13時ですので、ここで昼食をとってまったり休んでください」
六合目と同じく天音琴美と若宮朱莉、スタッフは100mほど戻って七合目に到着するシーンの撮影をはじめた。さすが女優とタレントだけあってリテイクなしで撮影を終えた。水城涼真は山小屋でラーメンと焼肉ライスバーガーを注文して外にあるベンチに座って食べていた。しばらくすると天音琴美と若宮朱莉もラーメンと焼肉ライスバーガーを持ってベンチに座った。
水城涼真「ちょー自分ら俺の真似して同じもん注文せんでええねん」
若宮朱莉「だってラーメンだけだと足りませんし、焼肉ライスバーガーが気になったんです」
天音琴美「山で食べる中華そばって美味しいですよね。焼肉ライスバーガーはあたしも気になりました」
若宮朱莉「ところで、ここでの休憩時間って長くないですか?」
天音琴美「わたしもそれ思いました。昼食があるといっても長いですよね?」
水城涼真は焼肉ライスバーガーを一口食べるとベンチに置いた。
水城涼真「お二人とも、ここからが問題やねん。飛行機の中は0.8気圧で保たれてるんやけど、標高でいうと2500mくらい。ここはそれより少し気圧が低いんやけど、よく八合目前後で高山病になる人が多いんよ。だからここで一旦、気圧に体を慣らしておこうって考えやねん」
天音琴美「なるほど、段階的に体を順応させているってことですね」
若宮朱莉「涼真さんがそこまで考えて計画を立てていたなんて感心です」
午後13時になると予定通り七合目を出発した。ここからはガレ場が多くなっており、一人のカメラマンが先を歩いては撮影といった大変な作業をしている。一つの撮影を終えたところで水城涼真は広い場所を見つけて「小休憩をします」と言ってこまめな水分補給をさせていた。標高3000mを超えたところで水城涼真は「頭の痛い人や歩いていて眩暈や吐き気がする人はいらっしゃいませんか?」と声をかけた。そこで天音琴美が「少し頭痛はしますが、別の要因なので大丈夫です」と言った。別の要因と聞いた水城涼真は「天音さんと朱莉ちゃん、ちょっとこっちに来て!」と呼びかけて、撮影スタッフから少し離れた場所へ移動した。
水城涼真「朱莉ちゃん、痛み止めと鉄剤もってきてるやんな?」
若宮朱莉「はい。常にザックに携行してますよ」
水城涼真「それちょっと天音さんに分けてあげて!」
若宮朱莉「わかりました。ザックから出しますのでちょっとお待ちください」
天音琴美「涼真さん、もしかしてわかっていらっしゃったのですか?」
水城涼真「いや、頭痛が別の要因やって自分でわかるってことはそういうことやない?」
天音琴美「言われてみるとたしかにそうですね」
水城涼真「恥ずかしい気持ちはわかるけど、せめて俺には言っといてほしかったな」
天音琴美「そうですね。すみません・・・」
若宮朱莉「天音さん、3回分お渡ししておきますね。また足らなくなったら言ってください」
天音琴美「ありがとう。じゃあここで早速飲むね」
それからしばらくすると本日宿泊する予定の小屋が見えてきた。
9月7日午後16時15分・・・八合目(標高3100m)
水城涼真「ほぼ予定通り八合目に到着しました。今日の工程はここまでですが、明日の午前0時には出発となります。過眠程度になるかもしれませんが、出来る限りの睡眠をとってください」
蒲田博之「部屋割りですが、四、五人用の小部屋を3つ予約していますので一つの小部屋には天音さんとスタッフ、二つ目の小部屋には若宮さんとスタッフ、三つ目の小部屋には私とカメラマンの二人ということでよろしいでしょうか?」
水城涼真「一つ目の小部屋に天音さんと朱莉ちゃん、俺の三人で、あとの二部屋は勝手に決めてもらってええですよ」
蒲田博之「しかし、それですと立場上の問題が・・・」
天音琴美「あたしはそれで構いません。むしろそのほうが有難いです」
若宮朱莉「わたしも天音さんと山のお話をたくさんしたいのでそれでいいですよ」
蒲田博之「お二人がそれでいいとおっしゃるのであればそうします」
その後、撮影スタッフは気が抜けたかのようにザックを降ろした。そして何人かは仕事で疲れているのか、さっさと過眠をとりにいった。ところが水城涼真は小部屋にザックを置いて財布を持つと、外に出ていって別の山小屋へ歩いていった。天音琴美と若宮朱莉は小部屋にザックを置いてまったりと登山トークをしていた。
若宮朱莉「富士山の登山って景色が全く変わらないので飽きてきちゃいました」
天音琴美「それわかる!なんか高尾山と同じような感じで山に登ってる感じがしないのよね」
若宮朱莉「涼真さんが『富士山は登るんじゃなくて見る山』とおっしゃっていましたが、なんとなくわかる気がしてきました」
天音琴美「たしかに普通の登山とは全然違うから富士山は見る山なのかもね」
若宮朱莉「でも一応、日本最高峰には登っておきたいって思っています」
天音琴美「あたしも以前に登った時は剣ヶ峰まで行けなかったから今回こそリベンジしたい!」
若宮朱莉「ところで、涼真さんは荷物だけ置いてどこに行かれたんでしょうね・・・天音さん、八経ヶ岳のお話はされました?」
天音琴美「そうだ、その話をしないといけないんだった。ちょっと涼真さん探してくるね」
その頃、水城涼真は別の山小屋で購入した500mlのビール四本と二リットルのペットボトルに入った水、カップラーメンを山小屋の外で飲み食いしていた。そこに天音琴美がやってきて「涼真さん、ちょっといいですか?」と声をかけた。
水城涼真「ええけど、ことみん、どないしたん?」
天音琴美「あははははは、ことみんって・・・あたしそんな呼ばれ方されたの、はじめてですよ」
水城涼真「いや、なんとなくそう呼んでみただけで冗談やから気にせんといて!」
天音琴美「それにしてもビール四本も飲んで大丈夫ですか?」
水城涼真「前に登った時は八本やったから、これでも控えてるほうなんやで」
天音琴美「そうなんですか・・・チャレンジャーですね」
水城涼真「俺、酒ないと山に登らんからな」
天音琴美「あははは・・・本題に入りますね。昨日、朱莉ちゃんから厳冬期の八経ヶ岳に登るってお聞きしましたが、あたしもご一緒させていただけませんか?」
水城涼真「うーん・・・天音さん、雪山登山の経験はどのくらいあるん?」
天音琴美「そうですねえ、赤岳なんかは毎年登っていますが、那須岳や黒斑山なんかも登っています」
水城涼真「一般的な感じか・・・でも厳冬期の大峰はアルプスより難易度が高い部分があるし、まして俺が予定してるのは急斜面のあるバリルートやからある意味、命がけで行く覚悟が必要になるで?」
天音琴美「どの山でも常に命がけで登っていますから覚悟はしています。あたしの登山技術は停滞しています。次のステップを踏むには涼真さんのような登山をしないと進まないと思っていますのでお願いしています」
水城涼真「あと、登ってる人なんかほとんどおらんわけやからトレースなんかあれへんし、状況によってはラッセルが必要になるんやけど、ラッセル経験はあるん?」
天音琴美「ラッセルの経験はありませんが、それも含めていろんな経験をしたいと思っています」
水城涼真「それなら別にええけど、今年の年末に行く予定なんよ。その時期って忙しいんとちゃうの?」
天音琴美「年末は予定が空いてますよ。赤岳も毎年年末に登っていましたけど、今年は一緒に行ける人がいないので予定がありません」
水城涼真「わかったわ。じゃあ、まだ先のことやけど日程が決まったら連絡するわ」
天音琴美「ありがとうございます!」
その後、ビール四本を飲み干した水城涼真はほろ酔い状態になって小部屋に戻った。既に天音琴美と若宮朱莉は眠っていたが、少し離れた場所で過眠をとった。午前23時30分を過ぎた頃、水城涼真は目を覚まして登山準備をはじめていた。天音琴美と若宮朱莉はまだ眠っていたが物音で目を覚ました。そして午前0時前になると山小屋の前にスタッフなど全員が集まって登山開始となった。次に目指すは本八合目なのだが、その間にも真っ暗な中で照明さんが大きなライトを持ち出して何度か撮影をしていた。こまめな小休憩と水分補給をしながらようやく本八合目の小屋が見えてた。
9月8日午前1時・・・本八合目(標高3400m)
水城涼真「ここで最後に一時間の大休憩をとります。この先は吉田口頂上までこまめな小休憩と水分補給しかしませんので十分に体を休めてください」
今日は昨日より若干人が多いせいか、天音琴美と若宮朱莉の本八合目に到着するシーンの撮影をさっさと終えていた。水城涼真はビールを飲み過ぎていたせいか、まだ完全に寝ぼけがとれていないようだったので、山小屋でホットコーヒーのブラックを注文してベンチに座ってしばらくのんびりしていた。そこに天音琴美がホットコーヒーを持ってきて水城涼真の隣に座った。
水城涼真「天音さん、頭痛は大丈夫?」
天音琴美「朱莉ちゃんにもらった薬が効いたみたいでもう平気です!」
水城涼真「ならよかったわ。ちょっと強引なやり方したかもしれんけど、朱莉ちゃんとは仲良くなれそう?」
天音琴美「朱莉ちゃんはすっごく可愛い妹みたいな感じですから、これからも仲良くしていきたいと思っています。それに、この業界で登山話ができる人に出会えて本当に嬉しいです」
水城涼真「そっか、それやったら良かったわ!たまにいらんことしよるけどな」
天音琴美「あはははは、それは可愛いイタズラだと思いますよ」
水城涼真「あっ!夜景の撮影せんとあかんかった。ちょっと失礼するわ」
水城涼真はザックの中から一眼レフカメラと小型の三脚を出して、本八合目からの夜景撮影をはじめた。実は今回、一番の目的は夜景撮影だったのだ。富士山から市街地までの距離はかなり離れているので、そこまで迫力ある夜景とはいえないが、以前から雑誌の編集部より富士山から見える光景を撮影ほしいという依頼があったのだ。
一方、若宮朱莉は企画部長の蒲田博之と天音琴美とかなり仲良くなったということで、別の番組でも共演してみないかという話をしていた。そうはいっても天音琴美は東京が本拠地であり、今の若宮朱莉は大阪が拠点となって仕事をしているのでなかなか難しいことである。ただし、今回の登山ロケのような形で共演するのであれば若宮朱莉も引き受けるとのことで話が終わった。
午前2時になって再び登山を開始した。ここからはこまめな小休憩と水分補給だけで吉田口頂上を目指していく。登山者が増えてきたこともあって、なかなか撮影ができなかったが、蒲田博之は単調な道が続いているのであまり撮影しなくてもいいという判断をとった。
午後3時10分頃に九合目に到着して広い場所で小休憩を取った。もう吉田口頂上にある久須志神社の鳥居が見えてるのだが、ここでスタッフの一人が少し頭が痛いと言い出した。水城涼真は「あと一時間ほどで頂上ですが、もう歩けませんか?」と聞くと、そのスタッフは「ほんの少し痛いだけですのでご心配なく」と答えた。水城涼真は「とにかくここで十分な水分補給をして、頭痛が酷くなりましたら気を遣わず言ってください」と言った。これは軽い高山病なのか、単に寝不足なのかはわからないが油断は禁物である。しかし、この後、このスタッフの頭痛はスッと消えていったという。
9月8日午前4時20分・・・吉田口頂上(3710m)
ついに吉田口頂上まで登ってきたのだが、久須志神社の鳥居の手前はご来光を待つ人々で溢れかえっていた。さすがに気温が低いので、みんなダウンジャケットを着こんだ。そして撮影スタッフは鳥居から少し離れて人が少ない場所へ移動して「ここで撮影をします」と言った。
若宮朱莉「涼真さん、わたし、ついに富士山の頂上に登っちゃいましたよ!」
水城涼真「まだ頂上やない。日本最高峰やねんから剣ヶ峰に登ってこそ達成になるねん」
天音琴美「今日こそお鉢巡りをしながら剣ヶ峰に行きたいです」
水城涼真「まあ、風も穏やかやし天気もええから剣ヶ峰は行けると思うわ」
撮影の準備が終わった午前5時20分頃、いよいよ日の出前というところで、天音琴美と若宮朱莉は横に並んで、雲の大海原といういうべ東の空を眺めていた。そして、雲の中から太陽が昇ってくると、周りから無数のシャッター音が聴こえてきた。陽の光が空や雲一面オレンジ色に輝かせ、地上ではとても見ることのできない素晴らしいご来光であった。
ご来光が終わるとそのまま下山する人や山小屋で一息入れる人などで分散されていったのだが、水城涼真は「では剣ヶ峰に向かいます」と言って全員を呼び寄せた。そして剣ヶ峰に向かってお鉢巡りをしていたのだが、どういうわけか最初だけ撮影してその後は撮影しなかった。
9月8日午前6時・・・富士山剣ヶ峰(標高3776m)
お鉢巡りをしながら途中で気象レーダーの右のほうへ折れて坂道を登っていった。坂の途中で蒲田博之が「ここから撮影を開始」と言ってスタッフが撮影の準備をはじめた。水城涼真は列の一番後ろへ行くと撮影が開始された。一番前にはカメラマンが後ろ歩きをしながら天音琴美と若宮朱莉が並んで歩いているところを撮影していた。そして、坂を登り切ったところで日本最高峰と記された石柱があり、天音琴美はテンションが高くなり「朱莉ちゃん、日本最高峰の富士山剣ヶ峰に登れたよ!!」と大声で言った。若宮朱莉も「本当にやりましたよね。やったぁ~日本最高峰の登頂!!!とても嬉しいです」と叫ぶと、感情が高ぶっていたのか、突然天音琴美に抱きついた。天音琴美も嫌がることなく若宮朱莉に抱きついて「あたしたち、がんばったよね!!!」と呟いた。
9月8日午後13時・・・富士スバルライン五合目(標高2305m)
無事に下山すると、スタッフもさすがに疲れていたのか、かなり気が緩んでいた。ここで天音琴美と若宮朱莉がそれぞれ東京と大阪に戻ることになったが、最後に二人が話をした。
天音琴美「朱莉ちゃん、これからSNSでもたくさん話そうね。あたし待ってるから!」
若宮朱莉「もちろん、家に帰りましたらすぐにメッセージを送りますし、今後とも仲良くしてくださいね!」
天音琴美「うんうん!また一緒に登山しようね!!」
若宮朱莉「はいっ!是非ご一緒します!!」
天音琴美と若宮朱莉は予想以上に仲良くなったようであった。先の話になるが、この二人は過酷な登山をすることになることを今の時点では想像できなかった。




