第二話:父の死
うんこ味のカレーか、カレー味のうんこか。その答えが判明します
カレーアジノウンコの父、ヘガデタゾの愛馬、ハミケツは兼ねてより暴れ馬として知られていた。
だがヘガデタゾは強靭な臀部で、皆が手に余らせていたハミケツを乗りこなしていた。
ヘガデタゾとハミケツの相性は抜群だった。荒々しく走るハミケツをしっかりとケツ肉で挟み、槍を振り回して敵を次々と蹴散らした。その勇姿は皆の憧れだった。
その日もヘガデタゾはハミケツに跨り、修練のため、厚く巻いた麦わらを切り倒していた。
ヘガデタゾは老いていた。かつてのような強靭な尻はなかった。
ハミケツが修練場を出て荒野へ向かおうと、その黒い足を駆けた拍子に、ヘガデタゾは落馬してしまったのだ。
走るハミケツの高い体高から落ちるのは、岩石砂漠の上を引き摺られるようなものだった・・・
そうして、カレーアジノウンコの父は命を落とした。
最期まで戦士の修練を欠かさない、勤勉な男だった。
ヘガデタゾは棺に槍と共に収められ、頭にケツの被り物をし、安らかに眠っていた。
カレーアジノウンコは拳を握りしめ、隣で寂しげに佇む母に誓った。
「母上。私は必ずやケツ毛を取り返し、父上の棺に納めて参ります。ですからどうか、指揮を取らせてはくれませぬか。」
母は勇気と決意に染まった息子のケツを見た。もはや止まることはないだろうと直感した。それほどまでに、その目は澄み渡った覚悟に満ちていた。
「父亡き今、皆の心を纏められるのはあなたしかいません。その責務は、想像を絶するほどに大きい。 普利凯茨、顿克茨、格里。全ての支族が総力を上げて戦うのです。負ければケツは滅びます。それでも、指揮をとりますか。」
「ケツは、我が手で、守ります。全てのケツは、我が家族です!」
「よくぞ言いました。モモジリ!」
母がそう言うと、1人の精悍な男が、槍と共に現れた。
「あなたひとりでは大変でしょう。ですから、このモモジリと、この槍で、戦場を切り開いてゆきなさい。モモジリ、槍を。」
「はっ。」
そういうとモモジリは、両手に乗せ、カレーアジノウンコに差し出した。
「これは・・・父上の槍!」
「もってゆきなさい。」
「いいのですか?これは父上の形見とも言えるもの。長きを添い遂げた母上が持つべきでは・・・?」
カレーアジノウンコは不安げに尋ねた。
「良いのです。父上も、槍も、あなたに使われるのを喜ぶはずです。槍は戦場で使うもの。あるべきところへ、持っていきなさい。」
カレーアジノウンコは打ち震えた。
あの勇ましい父上のそばに常にあったあの槍を、自分が使って良いのかと。
良き戦士の武器を賜る。
それは戦士にとって何よりの誉れ。
カレーアジノウンコは、尻が裂けるほどの勢いで、地面にケツを擦り付け、精一杯の感謝を述べた。
「身に余る幸福!謹んで頂戴いたします!!」
前書きは嘘です




