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ケツの一族 〜アジアを駆ける臀部〜  作者: 亜細亜
ケツ毛奪還戦争編

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2/6

第二話:父の死

うんこ味のカレーか、カレー味のうんこか。その答えが判明します

カレーアジノウンコの父、ヘガデタゾの愛馬、ハミケツは兼ねてより暴れ馬として知られていた。


 だがヘガデタゾは強靭な臀部で、皆が手に余らせていたハミケツを乗りこなしていた。


 ヘガデタゾとハミケツの相性は抜群だった。荒々しく走るハミケツをしっかりとケツ肉で挟み、槍を振り回して敵を次々と蹴散らした。その勇姿は皆の憧れだった。




 その日もヘガデタゾはハミケツに跨り、修練のため、厚く巻いた麦わらを切り倒していた。


 ヘガデタゾは老いていた。かつてのような強靭な尻はなかった。


 ハミケツが修練場を出て荒野へ向かおうと、その黒い足を駆けた拍子に、ヘガデタゾは落馬してしまったのだ。


 走るハミケツの高い体高から落ちるのは、岩石砂漠の上を引き摺られるようなものだった・・・


 


 そうして、カレーアジノウンコの父は命を落とした。


 最期まで戦士の修練を欠かさない、勤勉な男だった。


 ヘガデタゾは棺に槍と共に収められ、頭にケツの被り物をし、安らかに眠っていた。


 カレーアジノウンコは拳を握りしめ、隣で寂しげに佇む母に誓った。


「母上。私は必ずやケツ毛を取り返し、父上の棺に納めて参ります。ですからどうか、指揮を取らせてはくれませぬか。」


 母は勇気と決意に染まった息子のケツを見た。もはや止まることはないだろうと直感した。それほどまでに、その目は澄み渡った覚悟に満ちていた。


「父亡き今、皆の心を纏められるのはあなたしかいません。その責務は、想像を絶するほどに大きい。 普利凯茨(プリケツ)顿克茨(ドンケツ)格里(ゲリ)。全ての支族が総力を上げて戦うのです。負ければケツは滅びます。それでも、指揮をとりますか。」


「ケツは、我が手で、守ります。全てのケツは、我が家族です!」


「よくぞ言いました。モモジリ!」


 母がそう言うと、1人の精悍な男が、槍と共に現れた。


「あなたひとりでは大変でしょう。ですから、このモモジリと、この槍で、戦場を切り開いてゆきなさい。モモジリ、槍を。」


「はっ。」


 そういうとモモジリは、両手に乗せ、カレーアジノウンコに差し出した。


「これは・・・父上の槍!」


「もってゆきなさい。」


「いいのですか?これは父上の形見とも言えるもの。長きを添い遂げた母上が持つべきでは・・・?」


 カレーアジノウンコは不安げに尋ねた。


「良いのです。父上も、槍も、あなたに使われるのを喜ぶはずです。槍は戦場で使うもの。あるべきところへ、持っていきなさい。」


 カレーアジノウンコは打ち震えた。


 あの勇ましい父上のそばに常にあったあの槍を、自分が使って良いのかと。


 良き戦士の武器を賜る。


 それは戦士にとって何よりの誉れ。


 カレーアジノウンコは、尻が裂けるほどの勢いで、地面にケツを擦り付け、精一杯の感謝を述べた。


「身に余る幸福!謹んで頂戴いたします!!」

前書きは嘘です

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