第78話 昇進
後日談。
「師匠。マウアーの入隊手続きって、どうするんですか?」
「ん? それは、もう終わったぞ。」
「えっ? そうなんですか?」
……そうらしい。
あっけにとられた俺です。
…で、橘さんに、その内容を聞いた。
なんのことは、ない。
ただ、ザク王に、報告するだけだった。
まぁ、それは、どこの国でも、同じような仕組みである。
「上官に、報告する。」だけだ。
その後の手続きは、ちゃんと上がしてくれるのだ。
俺たちの部隊は、ザク王直属なので、ザク王本人に、報告するだけですね。
他の部隊なんかは、ちゃんと申請部署があるから、そこで大丈夫だそうです。
「異星界」といえども、そのあたりは、俺たちの世界といっしょだった。
あと…そういった部隊の細々した業務は、副隊長の仕事らしい。
(ああ~。なるほど…。)
だから、橘さんは、副隊長に候補してくれたんですね。
ほんとうに、ありがとうございます。
ちなみに、マウアーは、「班長」という肩書きは、なくなったけど、
「首席」という立場に、なったようだ。
副隊長の次にくる役職らしい。
いわゆる、「2階級特進」だな(笑)。
(よかったな。マウアー。)
そして、賢司は、「次席」という役職だった。
(4人しか、いないけど…。)
ザク王のはからいで、俺たち隠密部隊は、それなりの地位を与えられたのだ。
これも、スムーズに俺たちが動けるように…とのことだった。
ほんと、ザク王に感謝申し上げるしだいです。
そして、また心に誓う。
この国のため…いや、この国の人たちの笑顔のために、尽力をつくすことを!
よかったね。マウアー。
2階級特進だよ(笑)。
賢司も、役職がついて、晴れて隠密部隊員になりました。
さて、次回は、役職とは、無関係にハードトレーニングに入ります。
みんな頑張ってね~。
では、お楽しみに。
追申。
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