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定期便

一旦、ベルガー城に戻った僕らは、ブレイク王達に、今回の件を話します。


「‥‥‥そうか。ミーリエル王国か‥‥‥」


「どうかしたんですか?」


僕がブレイクに問うと、ブレイク王は腕を組んで悩みます。

で、何故悩んでいるかと言うと、既に10日前にミーリエル王国への定期便の船が出て行ってしまったと。

しかもこの定期便はまずはアレム大国に寄り、そしてガルバディ帝国に寄り、ミーリエル王国に戻るとか。


「じゃあ、ミーリエル王国に行く船に乗るには、最低半月は待たないとダメなんですか」


僕が言うと、ブレイク王達は頷きます。

最低半月も待たないと、ミーリエル王国には行けない。

僕は焦りましたよ。あの手紙の内容が事実なら急がないと。

で、ミーリエル王国に行ける様な船はないかと僕が聞くと、


「残念だが光、両国はあれだけの航路を行ける船は持ってないのだよ」


僕は「えっ!」と驚きました。

これだけの大国同士なのだから、ミーリエル王国に行ける船は持っていたんだと思ったんです。それが無いとは‥‥‥。


やはり、ミーリエル王国に行く迂回航路も、相当な難所なんだろうと、僕は思いました。


「けど‥‥‥それにしても‥‥‥」


僕はあの手紙の内容を思い出し、焦る様に言うと、イレイが僕の事を心配してか


「光、今は焦っても仕方ないわ。もしかしたらその手紙のどうりでは無いかもしれないし、兎に角ミーリエル王国に何も無い事を祈りましょう」


イレイは笑顔を僕に見せますて言います。

僕もイレイの笑顔を見て、焦る心が和らいでいく事がわかると、


「そうだね‥‥‥うん。ありがとうイレイ」


やはり冷静沈着なイレイです。僕が焦っているのがわかると、それを抑えてくれようとしてくれます。しかも癒しまでくれます。

この時、本当にイレイが僕の婚約者でよかったとつくづく思いましたよ。


「じゃあ、今はこの小瓶と手紙がミーリエル王国の物かそうでないか調べるのが先だね。できるなら、ミーリエル王国の者が居れば聞く事が出来るんだけど‥‥‥」


僕がそう呟くと、ミリアが思い出したかの様に


「そう言えば、居ましたわ!ミーリエル王国の者が!」


「えっ?何処にいるの?」


「港です。あそこに行けばミーリエル王国の者に会うことができるはずです」


港‥‥‥なんで、こんな単純な答えが出てこなかったんだろうと思いましたよ。

確かに港に行けば、ミーリエル王国の船の船員や商人が居るはず。


と、僕は思っていたんですよ実際。

で、アレム大国のタイル王が


「あの国は変わっていたな、物の交易はあっても、人との交易はほとんど無いのだよ」


「えっ?人との交易はないの?」


僕はまたまた驚きますよ。物の交易はあっても人との交易は無いとは。

ミリアやメイル、イレイ達も以前アレムやガルバディの港に何度か行っていたみたいなんですが、ミーリエル王国のエルフ人はほとんど見かけないとか。


けど‥‥‥


「このままジッとしていても仕方ないから、とりあえず港に行って見よ!」


で、僕らは4WD車で港に行く事にした。

あっ!そうだ。余談ですがクリエラの雷剣の二つ名を聞いたとクリエラに言ったら、もうですね無茶苦茶恥ずかしがってましたよ。


「じゃあ、これからは雷剣クリエラと呼ばせていただきます」


冗談交じりに言ったら


「ひ、光様!それだけはやめてえ!///」


僕を後ろからギュウと抱きついてきましたよ。ギュウとねギュウ〜〜〜ボキ!

あっ!なんかあばらが折れた感じです。


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