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大怪獣 V ガイグ  作者: 維己起邦
17/18

間にあわせ兵器

 東京は。

 都内数百か所から火災が発生。

 延焼中。

 ライフラインはいたるところで切断され

ガイグのレーザーによって無数にできた

溶岩の帯は今も白く赤く

高熱を発している。

 地下数メートル程度に埋設されていた

水道管もガス管も全て-----。

 消防も手が出ない。

 自衛隊はビルに埋まった生存者を

救い出そうとするが。

 隊員の大半をガイグとザイドとの戦闘で失い、

救助は遅々として進まない。

 他方面からの増援待ちか。

 陸堀首相たちは都内へ。

 なんとか被害を免れた

ホテルの一室にいた。

 そこへ電話、インターネット、無線機を引き込み

臨時の対策本部を設置していた。

 リョオたちもそこにいる。

 二頭の怪獣による

被害の現状が報告される。

 あくまで現段階において

判明した範囲内のモノだ。

 さらに被害が広がる事は必至。

 「ガイグはザイドを倒した後。

 地下を太平洋へ。

 現在は日本より三百五十キロ東方の

海底に潜んでいます」海幕の幕僚の海来二佐。

 「また来ますか」閣僚の一人。

 「おそらく」本沢。

 「自衛隊ではもう」枠未。

 どうしようもない。

 「それで----陸川君たちから報告のあった

例の-----。

 堆星先生はまことに残念な事に-----」陸堀首相。 

 「はい。

 どうしようもありませんでした」本沢。

 「だが-----堆星教授も-----。

 研究資料にさえ。

 こだわらなければ-----」閣僚。残念そうに。

 「そうだ。

 死なずに-----」別の閣僚。

 「君たち」陸堀が。

 「失礼-----しました。

 我々はそんなつもりでは」

 「先生の死をおしんで」

 「-----」本沢。

 「先生は。

 あれには。

 先生の研究資料の中には。

 人類にとっても

ガイグ撃滅にとっても

失うわけにはいかない貴重な-----。

 資料があったのでしょう。

 一度失われると

二度と得られないようなモノも。

 それにまた一からやり直すとなると-----

何年かかるか。

 その間に日本はどうなるか。

 だから-----こだわられたのだと

思います」リョオ。

 堆星教授の死亡に

無念そうに。

 指導教授がいなくなった場合。

 准教授や助手たちはどうなるのか。

 飛ばされるのが落ちだ。

 元大学教授の閣僚の一人は

ふとそう思った。

 しかし今は。 

 「そういう事か」全員。

 「しかし-----先生は。

 その何だね」枠未。

 「ガイグ撃滅のための兵器を

我々に残してくださいました」陸川。

 「ガンマー線を使ったもののようですが。 

 詳しい内容は我々には」空幕の幕僚の空戸二佐。

 「その説明は。

 御口准教授に」海幕の幕僚の海来二佐。

 リョオは前へ。

 「まずこれをご覧ください」

 用意した資料をDVDで。

 モニターの映し出される。

 「これはその武器の原理図です」

 中央に小さな箱が。

 そこには金属のターゲットと電極が。

 その周囲を金属が覆っている。

 「これが」

 期待が大きかっただけに-----。

 「こんなもので本当に」落胆の色が。

 「中央のこの小さな箱が

X線発生装置です。

 このターゲットに高電圧をかけて

電子を衝突させるとX線が」

 “電子をあてるターゲットには-----

何を使っているのだろうか。

 放射性物質を-----か。

 するとどうなるか”リョオ。

 「こんな事を言うと失礼だが。

 私も少し調べさせてもらったんだが。

 この話があってから。

 これは-----。

 このような装置は昔からあるのじゃないかね。

 X線を発生させるなどというモノは。

 X線管とかいう。

 学校の授業で出て来る程度のモノだろう。

 専門家の先生に訊いても

みんな首をかしげているし-----。

 そのようなモノで」閣僚の一人。

 「海のモノとも山のモノとも

わからないようなモノで

本当に大丈夫なのかね」別の閣僚。

 「それは。

 堆星先生のモノは。

 ターゲットに高電圧をかけて

電子を衝突させるというのは

あくまできっかけにしかすぎませんし。

 ターゲットにしても複数

使用しています。

 もちろん電圧も変えて。

 それをきっかけに一次X線として利用し

別の合金なり単体なりの元素へあて、

二次、三次X線を大量に

発生させようというモノです。

 核物質も少量ですが使っているようです。

 ターゲットに中性子をあててどうするのかは

わかりませんが。

 X線のスペクトルを合成し

それのよってガイグの細胞を

破壊するのが目的ですし。

 核物質が崩壊する時に発生するX線にしろ。

 それらから出て来るX線は-----どのようなモノか。

 それが金属にあたって出て来る二次X線も-----」

 「X線を発生させ

それを何種類も組み合わせることにより-----か」

 「しかしそのようなモノで

本当に奴を倒せるのかね。

 専門の先生方も頭を抱えて-----。

 それに奴自身

放射能の塊みたいなものだし」

 「そうだ。

 奴自身ガンマー線の塊なのに。

 それのそのようなモノをあてても

意味などあるのかね」

 官僚たちも。

 「これは堆星先生から聞いた話です。

 もっとも私は堆星先生とは

研究室は別でしたので-----。

 いえ、なんでも。

 それはガイグにとり

都合の良い波長のガンマー線の事を

言っておられるのかと。

 しかし中にはガイグにとり

都合の悪いガンマー線も存在すると

お考えいただければいいかと」リョオ。

 「そんな-----事が」

 「ガイグにとり都合が悪いか。

 どういう風に」

 「細胞を破壊するような-----です」

 「そのようなモノ-----あれば」誰かが。

 「波長を短くすれば

いいという事かね」

 「いえ、それは-----。

 第二周期の人間に対する

紫外線のようなモノの事を

おっしゃられているのでしょうが-----。

 とてもガイグを倒せるような

高い周波数のX線は

我々にも作れません。

 奴は地球創世時の

環境の中で生まれた生命体ですし。

 それで-----うまく-----。

 我々でも作り出せる波長のX線を

組み合わせて-----やるしか-----」リョオ。

 「なるほど」

 「ことは急を要するし、先生。

 進めてくれたまえ」枠未大臣。

 あまり期待しているようには-----。

 早く帰ってくれと言わんばかり。

 「はい。

 そして-----それによって。

 何種類もの金属のターゲットから

発生したX線を。

 ある規則に従い配置された

様々な別のターゲットにあてていく。

 そのうえで様々な核物質へそれをあて。

 それから出て来る様々なX線がガイグを」

 “何種類かの核物質の

核分裂により発生するX線を利用しているのだろうが。

 ここでそれを言うのは-----。

 ガイグ自身。

 ひょっとして核爆発の放射能にも

平然としているだろう。

 それを-----どういう風に組み合わせれば

倒せるのか”

 「これはダメだな」

 「他の先生方のモノと-----変わらんか」

 片隅でブツブツと小声で。

 ささやき合う声が-----いやでも耳に入って来る。

 「こんなもののために部隊を展開させた上で-----。

 部下に-----生命がけで戦えとは-----

とてもいえません」

 自衛隊の実戦部隊の指揮官たちも。

 陸川たちをチラリ。

 「規則?」

 「どのような」

 「それは分かりません。

 そのデーターを守るために

堆星先生は」リョオ。

 「そういう事か」

 「それのよって生じた様々な波長のX線が

ガイグの細胞を破壊します」

 「つまり何種類もの核物質に

X線をあてて核分裂させて

そこから出て来るX線をかね」

 “核分裂は中性子をあてて-----。

 しかしX線をあてただけで

核分裂するのだろうか。

 まあいいか-----この際”

 「本当かね」

 「しかし-----それでは核物質を-----。

 核分裂させるんだろう。

 X線で。

 X線で核分裂したかな。

 まあいいか」

 「量が少ないので爆発はしないですが」リョオ。

 「周囲の被害は」

 「核分裂か-----君。

 それは」

 「これは使うわけには」誰かが。

 “マズイ”

 核分裂と聞いて腰が引けたようだ。

 「核分裂と言いましても

ホンの少量ですし

平和利用のモノと変わりません。

 実験室で使う程度のモノでしょうし。

 そこまで神経質になられることは-----

ないのでは-----。

 それにガイグの被害を-----考えれば」

 「なるほど-----しかし-----」

 「爆発もしませんし。

 ただ-----大量のガンマー線が

飛び散りますし。

 それによる被害は予測できかねます」

 「なるほど」閣僚。

 「ガイグによる被害か」

 「実験室ねえ」

 「しかし、それで本当にあのガイグが」

 「奴は大砲の弾丸が当たっても。

 ミサイルも何も通用しないんだよ」

 「君は知らないかも知れないが、

あのミサイル。

 戦艦大和の主砲の1・5倍の威力があったんだ。

 それをあれだけ受けても-----全く」

 「まさしく怪獣だ」

 「それはこのDVDをご覧ください」

 DVDデッキにディスクを。

 「御口先生でしたね。

 あなたひょっとして。

 “ああのガイグは怪獣だ。

 自衛隊の持つ現有兵器などで倒せるものか。

 -----まあこれは実際そうなのだがね-----。

 だからこの“間に合わせ兵器”なら必ず倒せる。

 怪獣とはそういうモノだ。

 怪獣は間に合わせ兵器で倒すものだ。

 怪獣ならどんな間に合わせのモノでも。

 “間に合わせ兵器”

なら倒せるなどと思っているのか

どうかは知らんが。

 そう主張している他の学者-----。

 いや-----何と言うか-----。

 オモチャのようなモノを

持ち出して来て-----。

 大砲で撃たれても何ともないモノを

倒せると言っているような

訳の分からん連中と-----。

 アッ、イヤ-----。

 先を続けてくれたまえ。

 そういう連中ばかり

相手にしているものだから」ブツブツと。

 学者にも変わった人は多い。 

 この連中もそうに違いない-----

という表情がありありと。

 それを無視してリョオは。

 「これは堆星先生が。

 手に入れたガイグとザイドの肉片を

使って実験し-----。

 その様子を我々がスマフォを使って

撮影したものです」

 DVDが始まった。

 「ご覧のように。

 装置は厳重な鉛製の実験ボックスの中に

入れてあります。 

 そしてその中のあの-----。

 これも鉛製ですが-----。

 あの小さな金属ケースの中に装置が」

 「あの小さな穴の開いた」

 「はい。

 そこへガイグとザイドの肉片を入れます」

 DVDの中の堆星が電源を入れる。

 小さな鉛の箱の穴から。

 周囲の空気が電離し

不気味な色に発光を。

 ガイグの。

 ザイドの。

 肉片が。

 見る間に崩壊し始めた。

 「すごい」

 「ンー。

 今の説明通りというのは信じがたいが。

 これは-----」

 「これで日本は」

 「さっそくこれを使って」

 「これで〇〇サイエンティストはこの先生に。

 いや堆星先生に決まりだな」

 「やっと出て来てくれましたか。

 いや、最初から登場してくれていましたか」

 小声でひそひそと。 

 「その〇〇サイエンティストを

最初から押さえていた我々の勝利か」

 場の空気がガラリと変わった-----ような-----。

 「マスコミから隔離しておいて正解か」

 「マスコミが出してくる先生方と

丁々発止という考えもあったが」

 「我々の仕事は

結果しだいなんだが」

 「まあそうだが」

 「まあ、全部押さえていれば-----」

 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる-----か」

 「慧眼けいがんと言ってくれ」

 「その先生方の

訳の分からんたわ言を

我慢して聞いてきたかいがあった

という事ですか」

 「あの先生もこの先生も

〇〇サイエンティストではなかったわけか」

 「堆星先生が-----」

 「では学会追放は堆星先生だけで

 他の先生は-----」

 「安泰という事に」

 “なるのかな。

 よくは分からんが”

 「それは学者さんたちの間での問題だろう。

 我々には」官僚。

 「なるほど」

 「こう言ってはなんだが。

 堆星先生もお亡くなりになられて-----」

 片隅で-----口々に。

 「いや-----だが-----。

 実験室ではうまくいっても

大型化するとなると」誰かが。

 「エッ!

 実験室でうまくいけば

すぐにでも大型化、実用化できるのでは-----」

 「それは-----。

 その手のキワモノ映画の中だけだろう。

 実際には」

 相当エライ目にあってきているらしい。

 「あの程度の大きさの肉片を

分解するのでさえ相当な電力が必要なのだろう。

 それをあの巨大なガイグ相手に使うとなると-----。

 いったいどのくらいの電力が必要となるのか」

 「あの箱のデカいのを造って

そこに誘い込もうとでもいうのだろう。

 ガイグを」

 「いえ、そうでは」リョオ。

 「違うのかね」

 「ミサイルに組み込むつもりです」陸川。 

 「どうやって」

 「ですから-----堆星先生も

相当ご苦労なされたようです」

 「ミサイルにか-----」

 「できるのかね」口々に。

 「そちらで来たか」

 「大量のX線を瞬間的に

放出させなければなりませんので」リョオ。

 「どうやって」

 「それで核物質か」

 「高電圧が必要なのはX線管の部分ですし-----。

 X線管はあくまできっかけですし」

 本当にそうなのかどうか

堆星先生がいない今は-----。

 「電力を少なくするために

何らかの方法がとられているらしいのですが

私にはわかりかねます。

 それにミサイルに組み込むとなりますと

使える電力もごく限られたものになりますので-----。

 事によると中性子を-----。

 イエ、これは私自身聞いておりませんので。

 ガイグの細胞から取り出した

ルシフェリンやATPを使った可能性もありますが。

 私の推測です。

 気にしないでください」

 「ガイグの」

 「そんなものを」

 「いえ、はっきりとしたことは何も」

 中性子やガイグの細胞と聞いて

乗ってきたようだ。

 「分解して調べてみては」官僚。

 「そのような暇はないでしょう。

 それに元通り組み立てられるかどうか。

 もし分解したせいで

作動しなければ大変な事に」リョオ。

 「それはあるか」

 「実験装置も先生とともに

失われてしまいましたので。

 他にも問題が」リョオ。

 「それで実際に使えるところまでには-----

 完成したのかね」

 「はい。そうなのですが」

 「だったら」

 「まだ何かあるのかね」

 「そのくらいの困難は

この手のモノにはつきものだし」

 「自衛隊の装備品にしろ。

 それがこの手のモノなら-----」

 どうなるのか。

 「もちろんなんとかなるんだろう」別の官僚。

 「はい、いえ。

 ご覧のように装置自体が小さく」

 装置を映したDVDモニターを指しながら。

 装置の使用実験も

堆星の手でされている。

 「これがそうかね」

 「すごい」

 作動と同時に不気味な色の光が-----。

 ガイグの細胞が。

 全員、無言。

 うなった。

 「これならば」

 「他に何か問題でも」

 「爆弾に組み込め-----

いやミサイルか-----

それに組み込めないとか」

 「いえ、ミサイルにも爆弾にも

組み込むにはちょうどいいくらいの大きさです」陸川二佐。

 「堆星先生はその点を考えて

この大きさにしたと

おっしゃられておりました」リョオ。

 「それは」

 「しかしそのために問題も。

 装置自体の大きさが小さいため

一発ではあの巨大なガイグを倒せないと-----

言っておられました」

 「一発では」

 「じゃあどうするのかね。

 一発しかないのかね。

 その装置は」

 「いえ、十発あります」陸川。

 「それは-----よかった」

 「それで、その十発でならば-----

大丈夫なのかね」

 「はい、四五発あれば十分かと」リョオ。

 「それならば」

 「しかし-----。

 それはあくまで命中した時の話です。

 何らかの理由で命中しなかったり、

装置が作動しなければ」それと。

 「とすると」

 「十発という数字はギリギリかと」

 「途中でミサイルの場合。

 撃ち落とされることもあるか」

 「ミサイル本体が故障するかも」

 「はい、爆弾でも。

 それを積んだ母機が墜とされる事も」

 「しかし今、それを言っても」

 「もちろんそうです」海来。

 「一発残しておいて

後で調べるという事も-----

出来んわけか」官僚。

 「はい、ギリギリですから」

 「我々もそうしたいのはやまやまなのですが」

 「もしそうしたために

ガイグを撃ち漏らすという事にでもなれば-----」

 「もちろんそうだろう」

 「それでその。

 ミサイルや爆弾には

いつまでに組み込めるのかね」陸堀首相。

 「それは今。全力を挙げて。

 ですが-----爆発させるわけではありませんので-----。

 信管は使えませんし。

 着弾と同時に電源スイッチが入り

その状態が最低数分の一秒間

続かなければなりませんし。

 それに相当な電力を要しますので

それをどう供給するかも。

 まあ堆星先生が我々でも

何とかなるようにしてくれていますが。

 先ほども言いましたが。

 それでも相当な電力ですし-----。

 それで今どうするか。

 メーカーとも相談しています」陸川。

 「そういう事か」

 「はい。

 命中のショックで装置が壊れても

 電源や配線が切れてもおしまいですし」海来。

 「そのためにメーカーの方で

命中時のショックに耐えられるように研究中です。

 ゴムで覆うなり何なりすればいいそうですので」海来。

 「電力にしても

何とかなりそうでと」

 「しかしそんな事で間に合うのかね」

 「そうだ。

 奴にまた上陸されては。

 太平洋にいる今、使わなくては」

 「それは-----」陸川。

 「海中で使えるかどうか」リョオ。

 「どういう事かね」

 「海中で使えるのじゃないのかね」

 「いえ、海中と大気中では。

 海中での使用を想定しては

造っていませんので-----。

 どうなりますか。

 わかりません。

 海中で使ってもし海水が

装置の発生させるX線スペクトルの

一部でも吸収してしまうという事にでもなれば-----」

 「原発でも水で

中性子その他を遮断しているか」

 「ガイグに対して効果がなくなるわけか」

 「はい。その可能性も-----。

 あの実験装置が残っていれば

それも検証できたのですが。

 今となっては」

 無念そうに。

 堆星先生が生きておられれば。

 「そういう事か」

 「じゃあ、上陸してから」

 「そうなります」

 「街中で使って大丈夫なのかね」

 「いえ、それは-----。

 ガンマー線が出ますので。

 放射性物質も飛散し-----。

 ガイグの細胞に対しては-----

奴はガンマー線にも非常な耐性があります。

 そのためガンマー線のスペクトルを使って

破壊しますので、

近くで使用しなければ効果がありませんが。

 人に対しては-----。

 人は放射線に対して

非常に弱いですし。

 どうなりますか。

 とにかく非常に危険です。

 紫外線など比較になりませんし」リョオ。

 「そんなものとても街中では使えないじゃないか」

 「じゃあどうやって」

 「人のいないところへ

おびきだすしか」陸川。

 「どうやって」

 「それは」陸川。

 「名古屋や東京での

ガイグの動きを分析した結果。

 どうも奴は

我々の攻撃に対して向かって来る

傾向にありますので。

 いえ-----いつもではありませんが」それと。

 「それを利用して」海来。

 「そういう事か」

 “うるさがってか”

 「あれだけ撃てばな。

 アッ、イヤ」

 “人間でも-----。

 あれだけうるさくされれば-----。

 そうなるわな”

 作戦は始まった。




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