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クトゥルフ神話系 U-Boot  Madness unter den Atlantischen Ozean

作者: S.R.Scarlet

はじめましての方ははじめまして。S.R.Scarletです。

いつものような短編小説です。

ちなみに題名のドイツ語はすべてWeb上での翻訳を使っています。

・・・多分あっていると思いたいです。

「はじめましてツィルニトラ大佐。私はミュンヘンの地元新聞社の記者で、カールと申します。」


「・・・。」


「大佐、本日は私の取材を受けていただきありがとうございます。本来ならこのような話に・・・」


「話は短い方がいいぞ?」


「これは失礼。それでは本題に。・・・ツィルニトラ大佐はU-807の艦長であったと伺っております。」


「ああ。確かに私はそうだったが。」


「1回目の航海で約5か月も行方不明だったとか。そのうえ、戻ってきたときには船員の5割が行方不明だとか。」


「事実だ。」


「いったい何があったのですか?聞いたところによると軍の調査にも話さなかったとか。」


「話したところで信じてはもらえんだろう。」


「話していただかない事にはどうとも言い難いです。」


「そうか。・・・では1つ質問をさせてもらおう。」


「なんでしょうか?」


「君はアトランティスを信じるかね?」


「アトランティスというと沈んだ大きな大陸のことですよね?」


「そうだ。」


「あれを信じろと?」


「そうだ。」


「にわかには信じがたいですが・・・それを見たと?」


「いや、そうではない。あれはアトランティスなんてもんじゃない。」


「ではいったい?」


「・・・いいだろう。あれはまだ私が若かりし頃の話だ。」


~1940年 12月7日 ロリアン港 晴れ


「大佐、積み荷はこれで全部ですかね?」


「ああそうだ。それで全部だ。」


あの頃の私はまだ若かった。軍の高官に気に入られてあれよあれよという間に大佐にまで上りつめたのだからな。


「大佐、準備完了です。いつでも出港可能です。」


「そうか。報告ありがとう。」


確か最初からバミューダ島付近まで行けと言うことでしたよね。


ああ。今の地図からならわかるが、正確にはバミューダトライアングルの中だが。


「明日からの出撃が楽しみですね。」


「そうだな。」


あの時は出撃が楽しみでしょうがなかった。潜水艦乗りは灰色のオオカミやらなんやらで美談ばかり聞かされていたからな。


12月8日ロリアン港 晴れ


「それでは行ってまいります!」


私は大勢の見送りを受けてロリアンを出発した。手を振ってくれる者から、たまたまいた合唱団まで総出で見送ってくれたからな。


それからどうされたのですか?


哨戒予定の区域に着いたのは1か月と2日後だったか。海流に乗って行っているつもりが航海士のミスで海流に逆らって移動していたのが途中でわかって給油を急遽受けた。その後で無事に哨戒地域まではついた。


その後で何かあったのですね。


そうだ。帰りに海流に乗って帰ろうという事になった途中で駆逐艦を見張りが発見した。


1月20日 大西洋 曇り


「アラーム!」


「潜航位置に着け!早くするんだ!」


「深度100まで一気に潜るんだ!聴音手!絶対に聞き逃すんじゃないぞ!」


「了解・・・!爆雷来ます!」


爆雷攻撃を受けたのですか?


ああ。今ならわかるが、まさかやつらがすでに対潜迫撃砲を使っていたとはな。まだ30mも潜っていない時だ。


「爆雷攻撃・・・また来ます!」


「なんだと!やつらどうやって・・・!」


その時だったな。爆雷攻撃を受けて大きく艦が揺れた。


当たったんですか?


いいや。だが、爆雷攻撃は至近でも強烈な威力だ。艦が大きく揺れて戻ってを繰り返す。


「被害状況を知らせ!」


「大きな損害はありません!」


「小さな損害はあるか!」


「1名が脳震盪です!」


「・・・!艦長、何やら奇妙な音が聞こえます!」


「魚雷か!」


「プロペラではありません。・・・何かが滑って泳いでくるような音?」


「クジラか何かか?」


「クジラではありません。・・・なんだろう?ひれで泳いでいるというよりも何かをかいて泳いでいるような?」


ひれで泳がない魚が大西洋にはいるのですか?


いや、私も聞いたことがなかった。今でも聞いたことがないが。


「何かをかいて泳いでいる?おいおい、どういうことだ?」


その時だった。爆雷の衝撃よりも大きな衝撃が襲ったのは。


爆雷よりも大きな衝撃ですか?


ああ。その後で急にトリムダウンを起こした。


「なんだ!何が起こっているんだ!」


「艦長!急激に深度が下がっています!」


「現在の深度は!」


「深度間もなく180になります!」


「タンクブロー!急速浮上だ!」


「メインタンクブロー!」


浮上はできたのですか?


いいや、だめだった。それどころかどんどん深度が下がって行った。


「艦長・・・深度210です。」


「・・・覚悟を決めておいた方がいいかもしれんな。」


深度210が何なのですか?


U-IX型は230mまで潜れるように設計されていた。という事は、裏を返せば230mより潜ると圧潰の可能性もある。


「220・・・230・・・。」


230mを超えたのですか?


ああ。だが、230を超えた時に起きたのは今でも覚えている。


230mを超えた時ですか?


「230・・・!艦長!急激に深度が上がっています!」


「何?深度計がイカれたか?」


「180・・・100・・・今0になりました。」


「・・・潜望鏡を上げろ。本当に海の底かどうかを見てみる。」


潜望鏡を上げて何がわかるのですか?


本当に深度0かはわかるだろう。信じられなかったのだよ。深度230からいきなり0になるのか?


「潜望鏡あがりました。」


「・・・どういうことなんだ?」


「何が見えるのですか?」


何が見えたのですか?


不思議な物を見た。あたり一面ありえないようなもので構成された島のような場所だった。確かに深度0だとメーターが言っていた意味がその通りだと思った。


「艦から出るぞ。損害の状況を確認しなければなるまい。」


「了解です。」


「エンジン室はいつでも出せるように残っておけ。無線手は無線で緊急信号を発し続けろ。」


「わかりました。」


「その他の者は武装して艦を離れる。ここがどこなのかを把握しておこう。」


武器を持っていたのですか?


ああ。万が一の時に備えてMP40を20丁、Kar98kを5丁持っていた。1人だけ自前の武装で行ったやつがいる。PzB38ライフルだったか。今となってはあれが私たちを助けてくれた。


「見張りは艦から離れないように。それと・・・万が一に備えて武装もするように。」


そう言って私は離艦をした。今思い出してもあの島は異質だった。


どのように異質だったのですか?


なんというのだろうか。柱の線をたどって行ったはずがいつの間にか道になっていたり・・・まるで空間が捻じ曲がっていたかのようなところだった。


「見ていて気分が悪くなりそうだ。」


「こんな場所が実在するのですか、艦長。」


「私にもわからん。そもそも本当にここは大西洋上の島なのか?」


「分かりませんが、大西洋上からいきなり別の大洋に飛ばされることもないでしょう。」


「ともかく、しばらく散策だ。」


散策したのですか?


ああ。高い位置まで登ればある程度の事がわかることもある。場合によってはそこから対空救難信号を送ることも可能だ。


対空救難信号の策定は大戦後では?


いや、わかりやすい人為的な文字を送ることで助けが来ることもある。連合軍であっても友軍であっても死ぬよりはましだ。その途中だったな。あの子を発見したのは。


あの子?


ああ。道の途中で倒れている子を発見した。


「大丈夫か?・・・衛生兵、見てくれ。」


「けがはないようです。単純に気を失っているだけかと。」


「そうか。この島はどこまでも異質だな。木が一本もない上に建物だらけで人が誰もいない。よし。そろそろ昼時だろう、一度艦へ戻る。」


艦へ戻ったのですか?


あまり遠出するのは迷う原因になるからな。それに、気を失っていた子の介抱も必要だろう。


「戻ったぞ。無線はどうだ?」


「だめです。相変わらず無線は応答なしです。司令部に何度も送信していますが、沈黙したままです。」


「ディーゼルは先ほど再起動に成功しました。プロペラや潜望鏡にも損傷なしです。」


「わかった。無線もダメだが、機関は大丈夫なのか。自力で戻ることも考えておいた方がいいな。」


「ところで艦長、さきほど試したことを報告してもよろしいでしょうか?」


「教えてくれ。」


「実は無断ではありますが、ソナーを使用させていただきました。故障の有無を判断するためだったのですが、奇妙なことに何度も反響をしまして。」


「もっとわかりやすく説明してくれ。」


「つまり、魔法瓶の中でもなければ起きないような反響が聞こえたという事です。」


「ハイドロフォンに異常ありの可能性か。」


「いえ、ハイドロフォンに異常があるとすれば音にラグが生まれないはずです。つまり、浅瀬だらけの可能性を示唆しているという事も考えられます。」


「ところで艦長。この子はどこに?」


「無線手の隣にベットがあっただろう。そこでしばらく寝かせて様子見だ。」


「わかりました。」


「食料は・・・あと2週間以上はもつか。」


「艦長、どうでしたか?」


「どこまで行っても建物だらけだった。木が一本もないというのはかなり不自然だった。これでは煙などによる救難信号も送れないだろう。」


「そうでしたか。」


「明日再び探索を開始する。それまでは休んでいるように。ただし、見張り要員は何か発見次第報告をせよ。」


「了解です。」


1日目はそうして終わったのですか?


ああ。休憩が取れるときにしっかりと取っておくのも大事だ。その日は結局何もなく翌日を迎えられた。だがな、笑えない悪夢はこの日になっただけだった。


悪夢ですか?


ああ。悪夢だった。今でも思い出したくない記憶だ。


「・・・艦長。艦長、起きてください。そろそろ8時間経ちます。」


「ん・・・ああ、君か。どうだった?何か不審なことはあったか?」


「いえ、あの子がさきほど起きたのでその相手をしていること以外は特にありません。」


「そうか。あの子は何か言ってたか?」


「いいえ。それどころか記憶を失っているようで。」


「そうか、わかった。なら、私も会ってこよう。」


「わかりました。私は見張りに戻ります。」


その子はどんな子でしたか?


第一印象から不思議な子だと思った。


その子はどうすることに決めたのですか?


とりあえず艦に乗せてロリアンに戻り次第、引継ぎを行うことになった。仮の名前としてローレライと名付けさせてもらった。


ローレライですか?


それだけ美しい容貌だった。それに、船を沈める伝説を持つ名前だ。潜水艦のりにはうってつけの名前だったわけだ。彼女は良い子だった。


その後はどうしたのですか?


その後は再び各自が武装をして調査になった。


ローレライの面倒は誰が見たのですか?


ああ、それは私だ。不思議なことにな、彼女は私についていくと言ってきかなかったんだ。


「しかし、この島は廃墟以外になにもないな。」


「本当にそうですね、艦長。どこを見ても建物だらけです。そのうえ、どの建物もまるで数百年以上誰も住んでいないような感じです。」


「まるで誰も住んでいない・・・ううん、この島の時間が止まっているかのよう。」


「時が止まっているかのよう・・・か。確かにその方が合っているような雰囲気だな。」


「あと調べていないのはあの城のような大きな場所だけです。」


「あそこか。」


城のような大きな場所とは?


本当に城のような大きなところだった。ただ、そこも同じように時空がひん曲がっているような感じだったが。


扉は開けられたのですか?


無理を言うな。人の何十倍もある大きな扉だ。横の窓から侵入をした。


城の中はどんな感じでしたか?


そうだな、一言でいえば無骨。装飾品も何もないでかい空間が広がっていて、階段もそれなりに大きかった。


「家はその人の大きさに合されると聞いたことがありますが、これは大きすぎませんか?」


「確かにそうだな。階段の大きさから考えられる身長は・・・2mといったところか?」


「・・・ねえ?何か聞こえてこない?」


「聞こえる?どんな音だ?」


「・・・言葉みたいだけど、聞いたことのない言葉。」


「暗号の一種でしょうか?日本は堂々と国際電話で地方方言を利用して話しているらしいですし。アメリカはインディアンの言葉を利用しているとも聞いたことがあります。」


「それは初耳だな。誰から聞いた?」


「SSに行った友人から聞いた話です。」


「・・・なんだか結構な音の混ざり方みたい。」


「ずいぶん耳がいいんだな、ローレライ。君は本当に何者なんだ?」


「さあ。」


その声はなんだったんですか?


少しだけくぐもった声をしていた。その音のする方向をローレライに教えてもらいながら向かっていった。・・・近付いていくにつれてどんどんその声はよく聞こえるようになっていった。


「艦長、我々にも聞こえるようになってきましたね。相当近いですよ。」


「ああ、だが、やつらの言っている音がどう考えても我々の使っている言語体型から違うぞ。」


言語体系が違うとわかったのはなぜですか?


そうだな・・・君はIとHを同時にいう事はできるか?ああ、続けてではない。


・・・無理ですね。少なくとも口が1つで閉じたまま開いたままにはできません。


そういうことだ。


「艦長、ここからみたいです。」


「・・・!声が消えた?おい、少し開いて見ろ。」


「了解。」


扉を開いた先に待っていたのは悪夢だった。


「・・・うっ!」


「なんだ・・・あれは・・・。」


何があったのですか?


そうだな、例えるならビショップ・フィッシュだ。しかもコウモリの羽根つきだ。いまだにあれは悪夢ではなかったのかと思う。そして、相手もこちらの声に反応してこっちに振り向いてきた。


「あ・・・あ・・・。」


「こいつは・・・まずいな。どう考えても友好的にはいけなさそうだな。」


友好に行けないような理由は?


そうだな・・・目が完全に狂信者の目だった。そのうち5人が錯乱して銃を撃ち始めて完全に戦闘状況に突入だ。


「全員艦にまで戻るぞ!急げ!」


「艦長!やつらなんなんですか!残ったあいつらは!」


「無理だ!あきらめろ!助けようとしたらこっちまでやられるぞ!」


ローレライって子はどうしていたのですか?


ローレライはあの姿を見ても眉ひとつ動かさなかった。度胸があったのかはわからんがな。


「くそ!艦砲射撃があればどうにかなるかもしれんのに・・・!」


艦砲射撃・・・?潜水艦に砲があるのですか?


ああ。商船や沿岸攻撃用に10.5cm弾を積んでいた。むしろ大戦中の攻撃用潜水艦にはU-XXI型を除いて全部ついていた。そんな時だった。うしろから走ってきていたビショップ・フィッシュの群れに榴弾が落ちてきた。


榴弾がですか?


「艦長!」


「これは・・・10.5cmの砲撃だ!・・・!今のうちに艦に飛び乗れ!」


そのまま走って行ってなんとか艦にまで戻れた。


「艦長!すぐにでも出港可能です!」


「そうか!だがどうしてわかった!」


「スコープで覗いていたらものすごい数の相手に追いかけられているのがわかったので砲撃を加えました!また、試射中に浅瀬ではないところを見つけました!」


「よし!すぐに出港だ!潜航時と同じように移動だ!」


出港後はどうなったのですか?


着た時とは逆だった。深度0から一気に深度230になり、その後すぐに浮上が始まった。


「220・・・120・・・12m、潜望鏡深度です。」


「潜望鏡上げろ!」


潜望鏡を上げるとどうでしたか?


そこは大西洋の海だった。だが、悪夢は終わってなかった。


「・・・!艦長!水かきの音です!」


「何!やつらが追ってきたとでも言うのか!」


「そうとしか考えられません!」


「武器持って外に出られるやつは出ろ!応戦だ!魚雷発射管には何発残っている!」


「あと12です!前部8、後部4です!」


「榴弾は!」


「50あればいいと思います!」


「すぐにあげろ!諸元入力まで待機!」


「了解です!」


それからは簡単だ。飛びかかってくるビショップ・フィッシュを20mm機関銃も用いて迎撃をし続けた。それでもやつらの攻撃でまた一人と味方は次々に減って行った。


「くそ!機関全力だ!」


「無理です!レバーがいかれて速度制御が不可能です!」


「私がやってみる!」


「ローレライ!何をする気だ!」


「全力を使うの!」


ローレライが操作をしたのですか?


ああ。すると不思議なことに、速力が上がった。普段の洋上航行でも出せないくらいにだ。


「やった!やつらとの距離が離れていきます!」


振り切れたのですか?


いいや、まだだった。


「・・・!艦長!巨大ななにかが接近!」


「まだ何か来るのか!全員注意しろ!魚雷発射用意!諸元入力待て!」


「了解!」


何が来たのですか?


やつらの3倍はありそうな巨大な怪物だ。


「なんだあれは!」


「わかりません!ただ敵であることは明確です!」


「5・6番170度!レンジ500m!」


「170・・・500了解!準備できてます!」


「深度・・・なんでもでいい!触発にしろ!」


「触発了解!深度は5と10にします!」


「わかった!発射!」


「発射します!」


魚雷が放たれて行き、雷跡が見えた。その雷跡はぴったりやつに2本当たった。


「命中確認!」


「見ろ!やつが海に沈むぞ!」


「魚雷の再装填急げ!また来るかもしれん!」


装填を終えてしばらくはずっと銃座についての監視だった。最終的には戻れたがな。


戻ってからはどうなったのですか?


ロリアンに戻って待っていたのは5か月も行方知れずになっていた事とクルーの損失に関わる調査だった。私の調査をした相手に驚きはしたがな。


誰だったのですか?


カール・デーニッツ。君も聞いたことがあるだろう?


確か潜水艦隊の生みの親とでも言うべき海軍の大将だったかと。


そうだ。もう一人はエーリカ・N・メッサーシュミットというSS上級大将だった。きれいな女性だった。取り調べを受けて私は余すことなく伝えた。てっきり私は精神病院かどこかに送られるものかと思っていた。だが、結果は違った。今回の事は正式にレポートを書いてSSに提出することで不問となった。戦後になって私はエーリカ・N・メッサーシュミットという女性がSSにはいなかったことを知ったがな。


え?ではその女性はいったい?


さあな。今となってはわからん。幽霊とは思えなかったがな。


ローレライはどうなったのですか?


ローレライか?あの後すぐに行方知れずになってしまった。気がついたときにはもうどこにもいなかった。ロリアンに到着する前日まではいたんだがな。


U-807はどうなったのですか?


今はある場所にいる。秘匿されて置いてある。SSが引き取って行ったあとメールが届いて場所だけ教えてもらった。誰にも場所を話さないという条件でだが。


そうですか。わかりました。雑誌にまとめて見せます。


そうか。それではな。


・・・彼はこの取材の翌日にその場所から姿を消した。家具も何も全部置かれたまま、まるで彼だけが消えたようにいなくなった。一説には東側に逃げたとも言われているが、行方は未だにわからない。エーリカというSS大将についても調べてみたがまったく情報が出てこなかった。私はこのことを雑誌に書いて一流の雑誌編集者としての席を用意してもらえた。・・・もし、ツィルニトラ大佐が見ているのであれば言いたいことがあります。あなたはまた取材を受けてくれますか?今度会うまでにどんなことをしていたのか教えてくれませんか?

エーリカ・N・メッサーシュミットに関してはいつものようにノーコメントです。

ちなみにU-807という潜水艦は存在しません。

正確にはUボートIXC/40型に建造予定として登場しますが、建造は中止されています。

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