図書館デート
はーい!皆さん初めまして~♪
三姉妹の魔法世界、作者の小海あずさでぇ~す!
今回の作品は、王道異世界召喚ものにチャレンジしてみました!
それでは、第一話 図書館デートをお楽しみ下さい♪
ワーカホリック、詰まるところの仕事中毒
会社にも慣れて仕事も上手く行き始めた就職5年目の事、
休日なのに仕事の事ばかりが気になって仕方なくなった、
特段たまってる案件や急いでる物も無いのに
仕事をしていないと落ち着かない。
上司に相談して、病院に行けば
重度のワーカホリックと診断され
医者から
「一年程度仕事から離れて休養をとるように」
と言われて、今に至る。
最初の数ヵ月こそ辛かったが、実家に帰り畑仕事等で
気を紛らわせ、
なるたけ会社や仕事に考えが行かないようにしていた
今では、それも必要がなくなり彼女と図書館デートの最中だ
最近の趣味は小説を読むこと、時代物などではなく
異世界ファンタジー系が面白い
彼女と別行動で、自分に興味がある棚を見ていると
妙に惹き付けられるタイトルがあった
「魔法1000年物語」
「はやて~、なんか面白そうなの見つかった?」
そういって、片手に抱きついてくるのは神崎愛弓
幼なじみで彼女だ。
「うん、これなんか良さそうだな~と思ってね。」
手に取った本をパラパラとめくってみる
最初こそ豪華な挿し絵があったものの他のページは真っ白。
なにも書いていなかった
そして、捲っていく内に違和感に気付く
本が勝手にどんどんと捲られていく
そして、あるページで止まった、次の瞬間
止まったページに書かれていた魔方陣が輝きだし気を失った。
――――――――どれくらい経っただろうか?
あまりの眩しさに目を開ける
どこかの、神殿なのだろうか?
純白の柱が空に向かい、幾柱も聳え立ち
寝転がっている床はヒンヤリと冷たく大理石のようだ
周りには、深緑の低い木々が風に揺られている
魔方陣が輝き出したときに隣にいた愛弓は
相変わらず、腕に抱き着いたまま幸せそうな寝顔をしている。
「おっ!ようやくお目覚めなのかな、海崎疾風さん!」
「えっと、あっ、ハイ............ここ、どこですか?
なんで僕の名前を知ってるんです?」
話し掛けてきた人物はギリシャ神話に出てくるような格好で
見る限り20代前半の女性、髪は淡い金色で瞳は紺碧
頭にはティアラをのせていて、顔立ちはキリッとした目にスラッと高い鼻
街中を歩けばすぐにスカウトをされるんじゃないか?と言うくらい美人だ。
「ここはどこっ?ね、う~ん、なんと言ったら良いのかな?
次元の狭間と言うか、時空間を越えた場所と言うか
在り来たりに言えば神の世界なのね?
なんで、名前を知ってるかと聞かれれば神様だからかな?」
「神の世界ですか・・・・・・・・・・。」
言われた言葉を反芻して呑み込むけど頭がついてこない
「君さ、図書館で本を開いたでしょ、あれが扉だったんだよね、
まぁ、私自身見つけて欲しくて置いたんだけどね。
君達が来たと言うことは扉を開く資質があって、で
認められたと言う事なのね、うん。」
唖然としている僕を尻目にその女性は一人納得の表情を浮かべて
ウンウンと頷いている。
やっと、頭が回転し出して今置かれている立場に気づき始めた
「あの、もしかしてあの魔方陣は召喚の・・・だったりします?」
「おっ!やっと気付いてくれたのね?
君の言う通り召喚用の魔方陣だよ。で、分かると思うけど
君らには勇者として異世界で戦って欲しいんだよね!」
うっ、なんかまた急な話になってきた召喚魔方陣と言われた時には
薄々分かっていたけど、こう言う風に目の前にすると重圧が半端じゃないな。
「なるほど、もしそれを断ったらどうなります?」
「う~ん、もちろんさっきいた場所に還すよ、
今のこの記憶も消してね!」
「でも、出来れば君達に頼みたいな!あの本を見つけてくれたんだし
それに、私の見立てだけど君達なら強力な力を手に入れられるのね!
あいつを倒せるくらいの・・・・・・・・。」
強力な力ねっ、まだ横で気を失ってる愛弓見て考える
異世界で彼女を守って行けるか.....。
ふと、思った
「あの、さっき出てきた『あいつ』って言うのは?」
「うっ、鋭いとこ突いて来るね君~、でも見立ては間違って無かったのね!
で『あいつ』って言うのは魔王の事。他の世界を観てるときに
うっかり復活を許しちゃったの。」
最後に『テヘぺろ!』って擬音が付きそうな笑顔を振り撒きながら
爆弾発言をしてきた。
「あの、魔王の復活を許したってあり得なく無いですか?
前兆とかあったでしょ、絶対!!!」
「うん、そうなんだけどね他の管理世界で問題が起こっちゃって
それの成り行きを観てたら、そのときに復活しちゃたらしくて。」
「私は直接世界に手出しできないから、こうやって勇者を送り込む位しか
できないのよね。」
そうなってくると、事は1つしかないね詰まるところの
「俺達にその魔王を倒して欲しいと。」
「うん、そう言うことになるのね。」
oh!神よ、なんと無慈悲な!って、その神様が目の前に居るのか。
「分かりました、流石に一人では決められないので彼女と相談させて下さい。」
「はーい、じゃあ終わったら声かけてね。」
「お~い、愛弓?起きて」
「なに~?はやて~?」
「良いから、まず起きて話はそれから。」
「分かったよ~、はやてのイジワル~」
愛弓が起きて不思議そうな顔をしているけど、
とりあえず、事の顛末だけを纏めて話した。
途中で『え~~~~』とか、『変則的だけど王道ね』とか
言っていたけど、それを流してどうするか話し合った
「あのー、神様?一応終わりましたけど。」
「ん?終わった?あっ、それから私は天照大神よ外国人のようなのは
ちょっと、暇だったからイメチェンしてみたの!どう、似合うかな?
呼び方は好きにして良いわよ!アマテラスとか、あ○ちゃんとか、
あ、そうえいえば!あのドラマ良かったわね!私もここで見たんだけどね
登場人物もユーモラスで、あと主役の能年玲奈ちゃん!
あの娘、可愛かったわ!私もあの頃はあんな感じだったのね!」
「あの、アマテラス様……」
「ごめ~ん!久しぶりに話せるから嬉しくなっちゃって!
それから、呼び捨てで良いわよ!アマテラスって」
「じゃあ、アマテラス………………」
「キャア~!!アマテラスだってぇ~~!
こんなに若い子に言われちゃったぁ~~~!!」
(ねぇ、ハヤテ、この神様テンションがおかしいわよ、大丈夫かしら?)
「ごめんなさいね、テンション上がっちゃって
こうやって人と会うのは久しぶりだからねぇ~
で、決まったかな?」
「あっ、はい、引き受けます。
どうなるか、分からないけどなんか楽しそうだし
それに、こう言うのに少し憧れてたから。」
「うんうん、そかそか!君達ならそういってくれると信じてたよ!
だって、あの召喚の魔方陣を開けるくらいだもんね♪
さぁ、行ってくれると決まったら早速準備開始よ!」
そんな、なんだかんだが合って異世界に行くことになりました。
第一話 図書館デート
如何でしたでしょうか?
転生ものとはまた違った書き方になっているかな?
ここ、こうしたら良いよ!とかあれば教えて下さいな!
誤字・脱字等あればビシバシつっこんで下さい♪
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作者のやる気は100%!
これから、応援よろしくなのです♪
では、次回予告 第二話 異世界に行く前に
お楽しみに~!