表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非日常  作者: 冷凍レモン
第1幕
3/16

日常①

 『今日であの列車事故から早くも5年がた津ことになります。事故のあった○×駅では約5000人の人達  が祈りを捧げました。この事故では400人以上の死傷者や、数名の行方不明者をだしました。また◎▲電鉄による………』唐突にテレビは闇へと落ちる。谷中純生はため息をついた。スポーツニュースを見たかったのだがあいにく今日はこればっかりである。谷中純生。35歳。若くして警部まで昇進したが

顔がいかついわけでもなく、どちらかというと丸顔の男だ。彼の周りには缶ビールがいくつも転がっている。彼は5年前のことを思い出していた。彼はホームで待っていた。その日は楽しい日になるはずだった。彼にしては珍しく下見などもしていた。が………彼の思いは簡単に壊された。


 燃え上がる列車。悲鳴。苦しみの声。燃え上がる人々。彼は何もできなかった。ただただ見ているだけしかできなかった。


 

 



 まただ。また夢を見てしまった。5年前の出来事は今でも彼を苦しめ続けていた。どうやら昨日はそのまま寝てしまったらしい。起き上がって時計を見る。そろそろ家を出なければならない。でもコーヒーくらいは飲んでいきたい。結婚祝いにもらったコーヒーメーカーをかけ玄関に新聞を取りに行。やはり1面は列車事故の記事だった。彼は新聞を読もうと開ける。








 ポトリ。




       何かが落ちる。


                 深紅の封筒。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ