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非日常  作者: 冷凍レモン
序章
2/16

始まり

 「がらっ」という音で沈黙の世界は破られた。列車をつなぐ扉から誰かが入ってきた

といっても僕は背を向けているので見えない。振り向けない。まるで大きな手で体を抑えられた

かのように体は少しも動いてくれない。カツンカツンカツン誰かの靴音だけが近づくこと

それだけしかわからない。体中から嫌な汗が吹き出し体が震える。

「キミ、こっち側のにんげんだろ?」

誰かが話し出す。やたらと響く威圧感さえある声。間違いない。こいつとはかかわってはいけない。

男はこっちを無視して話し続ける。

「答えてもらわないと困る。僕にもやるべきことはたくさんあるんだ。キミがどうなろうと、

 問題はない。これは組織の許可を得てやっているんだ。そんなわけで死んでくれ『魔術師』。」



 巨大な音が起き僕の体は列車の窓ガラスを突き破りホームへと叩きつけられる。

 肺の空気が一気に出され、意識が薄れていく。そんな中で目に飛び込んだのは、



 男。    黒いスーツを着た男が笑っていた。

 列車は炎を上げ燃え上がった。悲鳴、助けを求める声。そんな声を聞きながら僕は死んだ。


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