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非日常  作者: 冷凍レモン
序章
1/16

 八月二八日。夏休みも終わりあんなにうるさかったセミの声が、

気がつくとしずかになっていた。天気予報でももう暑さの山は、越えた       なんて言っている。夏休みにはしゃぎすぎたため、起きるのが少々つらい

今日も目覚ましがいつもの六時半に鳴り響いた。背伸びをするが、まだ眠い

あくびをしながら階段を下り、顔を洗い、なんかいろいろやり、いつもの時間

に家を出る。僕が通っているのは、電車で6駅ほど離れた駅から徒歩5分ほど

のところにある中の中ぐらいの成績の学校だ。駅に着くといつものように

たくさんの人であふれていた。



 七時三十分発の急行に乗りこむ。同じ制服を着ているグループが目につく。

青い名札なのでたぶん後輩だろう。大きな声で昨日会ったバラエティーの話を

している。列車は大きな街へと向かい進み続ける。風景が住宅街からビル街へと

変わっていき列車のスピードが徐々に下がってくる。もうすぐ降りる駅だ。


 列車がホームへと入っていく。停車する。………………………………………………

扉は開かない。音が消える。後輩たちの声や、隣の音漏れしていたはずの、男の

つけているイヤホンからも…………………無音が広がる………………………………







無音の世界が唐突に終わりを告げる。日常が消え非日常が始まる。

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