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神様だけの晩餐会

私の名は…まぁいいわ。

今はカイス。

職業は人殺し。

あまり趣味じゃないけど仕方がない。

あの人の為なら…

ロビン「中止?」

ウル「うん。また別の日にやるよ。この日ね。」

ウルは紙切れ一枚をロビンに渡した。


ロビン「なんでまた急に…?」

カイ「主役の都合が悪いからだってよ。

それ以外に理由いるか?」

ロビン「いや、いいよ。またやるならその日行くよ。」

ウル「うん。じゃあまたね〜」

ロビン「班長。お疲れ様です。」

ロビンはそのまま門を出た。


ウル「危ねえ〜」

カイ「勝手に休み増やしてしまったな。」

ウル「うん。まったく逆にめんどいよ。」

カイス「カインが喜ぶわね。」

ウル「うん。呼ばなかったの?」

カイス「やっぱり気付いてるあなたが気持ち悪いわよ。」

カイ「まぁ知らなくてもいいさ。」

ウル「それがいつまでも通るといいけどね。」

ウルがニッコリ微笑む。


ウル「ジョーカーってどんな奴なの?」

カイ「変態」

ウル「うわ…相当強いんだね…

もしかしてカイ以上?」

カイ「いや。」

カイス「カイは最強よ。」

ウル「あっそ…」


三人は巨大な黄金の扉を開けた。


ウル「今分かった。相当な変態だねジョーカー。」

カイ「だろ?」


バニーガール「お疲れ様です神様〜!」

入るとバニーガールが酒を盛って来た。

中には三人という人数に大変反比例した量の食べ物が散乱していた。


カイス「変態ね。」

カイ「いや。まだまだ…」


?「元気にしてるか諸君!!」


上から声がする。

スポットライトが照らす先にはどう見ても怪しい人が一人。


?「夜空に浮かぶ紫マスク!

女体を求め東へ西へ!

喘ぎ声が求めるは私の声!」


変態はマスクを取る。


ジョーカー「超悶絶Nightジョーカーとは我の事だ!!」





ジョーカー「………(どや顏)」

カイス「誰こいつ?」

ジョーカー「超悶絶Nigh(ゲフッ?」

カイス「誰こいつ?」

カイ「残念ながら…」


ウル「俺、ここ辞めるわ。」


ジョーカー「ちょ!?」

カイ「懸命だな。」

ジョーカー「普通に傷つくお。」

カイ「真面目にやれよ。」

ジョーカー「ちょっ、分かったから俺の大砲をへし折ろうとするのはやめて。」




ジョーカー「…あぁごめん。改めて。我の名は

ジャスティス・ジョーカー

正真正銘の…」


ジョーカーは腕を出すと腕まくりをした。


カイス「!」

ウル「へぇ…」


ジョーカーの腕は人の腕では無かった。

正真正銘の

サイボーグの腕はだった。


ジョーカー「ファクト(機械製造)の神さ。」

カイス「あなた死にたいの?」

カイスは銃を引き抜く。


ジョーカー「まさか。ヘッドを渡すつもりなんてないからね。」

ジョーカーは真剣な眼差しでカイスを見下した。


カイス「…まぁ変態団体の頭としては相応しいのは確かかしら。」

ウル「ただの変態じゃなくて助かったよ。」

カイ「…」


ジョーカー「まぁ明るくパーっと行こうじゃないか!」

ジョーカーは酒を片手に晩餐会の始まりを告げた。



晩餐会はあまり盛り上がらなかった。

喋るのはジョーカーだけで

カイス達は黙って酒を進めた。


ジョーカー「…でさぁ、我は言ったんだよね〜。」

ジョーカーは酔っていた。


カイス「聞いてないわよそんな話。」

カイスはカイにずっとすり寄ってる。つまり酔ってる。


ウルは寝ている…


カイ「…」

カイは明らかに警戒の眼差しでジョーカーをみていた。

酔ってはいないが飲んではいる。


ジョーカー「あぁもうなんかごちゃごちゃだし今日はやめるか!」

カイス「今日は…?」


ジョーカー「では。閉会の儀式を始めるかな。」


ジョーカーは右手の義手から様々な器具を出した。

ナイフ、ガトリング、ハンマーに鎖鎌にドリルなど。

びっくり箱みたいに大量に展開させた。


カイス「競争ね…」

カイスは双銃を構える。


ウル「実はこれが楽しみだったんだよ。」

ウルはポケットに手を入れたまま立ち上がり


カイ「…」

カイは天から落ちてきた鎖剣をだるそうに掴んだ。


バニーガール達「え…ジョーカー様言ったでしょ?これをしたら生かしてくれるって。

嘘だよね?ジョーカー様得意の冗談だよね?」

バニーガールは身の危険に今更気付いた。


ジョーカー「あぁ。我は嘘が好きだ。今この瞬間もな。」

機械の神は仮面の裏で笑う。


カイス「バカね。神様を見た時はご臨終の仏様と同じなの知ってた?」

女神は一瞬にして死神に変わる。


ウル「特に女の悲鳴なんて脳裏に焼け付いて麗しい。

何にしろここまで頑張った命がそこまで人生を構築させた本人に壊される瞬間を見れるなんて

もっとゾクゾクする!」

狂った神を前に無罪の民は死を前に恐怖した。


バニーガール「助けてよクールなお兄さん!」

民は必死に神に命乞いする



カイ「今は死ね。」

理不尽な神は民を皆殺しにする祭りを始めた。


ジョーカー「レッツパーティィィィィ!!」




数分後…


ジョーカー「やっぱりお前との付き合いが一番長いからな。

勘付いて当然か。」

カイ「…」


バニーガール「…」

バニーガールが一人、紅茶を持ってくる。

その姿はオモチャと呼ぶに相応しかった。


ジョーカー「ありがとうリレイヤ。」

カイ「妻か?」

ジョーカー「あぁ。」


カイはリレイヤをまじまじと見た。


リレイヤ「…」

リレイヤはカイのカップの隣に砂糖を置いた。


カイ「お前らしいな。」

ジョーカー「褒め言葉と受け取ろう。」

ジョーカーは紅茶を飲んだ。


?「お父さん!お腹空いた〜!」

ジョーカーの足元に一人の少女が引っ付く。


ジョーカー「挨拶しなさいマニュア。」

マニュア「この人がお父さんが話してた世界最強の男?」

ジョーカー「うん。カイ・ラギィオンだよ。」

マニュア「よろしくね!カイおじさん!」

カイ「うん。よろしく。」

カイはマニュアと握手した。


マニュアはカイの手を必死に握っていた。

マニュア「でも世界最強はお父さんだからね!」

マニュアはそう言い残すとお菓子が大量に積んである場所へ走り去った。


カイ「…」


ジョーカー「元気だろう?」

カイ「なに考えてんだ。」

カイは鎖剣を構えた。


ジョーカー「やっぱり鋭いね。」

ジョーカーは肉を貪りながら口を開いた。


ジョーカー「この世界を一度再生してみようと思う。」

カイ「無理だな。」

カイは即答して冷たい視線をジョーカーに送った。


カイ「第一、ワールドクリエイターである俺がそんなの許すわけないだろ。」

カイは切先をジョーカーに向ける。


ジョーカー「結論は分かるけどやはり甘いね。」

カイ「分かっている。」

カイは鎖剣をその場から消す。


ジョーカー「相変わらずカッコいいな。」

カイ「お前の理想が薄汚いだけだろ。」

ジョーカー「腹立つなぁ」

カイ「言っただろ。俺とお前は基本的なコンセプトがまるで違うと。」

ジョーカー「お前に勝てない事くらい分かってるさ。」

ジョーカーはゆっくり立ち上がった。


ジョーカー「だが黙ってはいないぞ。」

ジョーカーは女子供を引き連れ去った。


カイ「ふん。」

カイはジョーカーが見えなくなるのを確認した後、ゆっくりと立ち去った。




カイス「遅かったわね。」

カイ「あぁ。すまん。」

カイス「何かあったの?」

カイ「何もない。俺はお前を一生離さないから心配するな。」

カイス「うん…」

カイスは少し心配した。


カイスにはジョーカーがあまりにも黒く見え過ぎたからだ。


カイ「(絶対…今度こそは…)」

カイは何かを確かめるようにカイスを抱いた。


カイス「絶対死なないで。今度こそは。」

カイスは願いを込め、全力で抱き返した。


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