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第1章 先輩

 部室に入ると法華津がいた

「なんで」

 咄嗟にそう声が出ていた。

(なんでバド部の法華津が文芸部にいるのか意味がわからない)

「なんでって変なことを言うのね、私が文芸部に入るからよ?」

「そ、そうなんだ」

 慌てながら帰ろうとすると後ろから声がした

「皐月ちゃーーん」

「あれ、皐月ちゃん この男の子だれ? 入部希望者?」

「麗奈先輩落ち着いてください」

 法華津が先輩らしき人を宥め、隙ができた。

「自分は、見学しにきただけなので失礼しますね」

「後輩くん」

「なんでしょう?」

「部費で好きな本買えるよ?」ニヤニヤ

「入ります!!」

 帰宅中

 今思えば餌に釣られ勢いで入部してしまったが本当によかったのかなどと考えながら帰宅する

「ただいまー」

『おかえり〜』

 二人の声がリビングからする、そのまま2階の自室のベットに横たわる

「疲れたな」

 そう呟き意識が薄れていく。

「お兄〜、おきてー」

 そう呼ばれ目を開けると朝になっていた、朝になっていることに気づき大慌てで用意を済ませ家を出た、途中遅刻寸前とはいえ二人の朝食を作り置きしてきたのはポイント高かったはずだ。

 急ぎ小走りで学校に向かうが遅刻寸前のため周りには人がいない、ギリギリで学校につき下駄箱で靴を履き替えていると

「京川くん?」

 なぜか少し圧をきかした声で俺の名前が呼ばれ恐る恐る振り返ると

「法華津さん?」

 後ろには腕を組んだ法華津がいた

「昨日『入ります』って言ってすぐ帰ったでしょう?  これ入部届けよ、麗奈先輩から預かったの」

「ありがとう」

 そういうと俺に紙を渡し教室のほうに歩いて行った。

 少し怖かったなと思いつつ教室のドアを開ける。

 ガラガラガラ

「祐希待ってたぞ、お前何したんだよ」

 一平が俺が教室に入るなり勢いよく話してきた

「なんだよ一平」

 そして教室を見渡し驚いた。



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