きぼう
更新遅れました。最近ドチャクソ忙しいのでどうか許して下さい。
暗い
暗い
周りが見えない。ただただ全身が揺れている。
何も聞こえない。
『なんじゃここ』
ビー玉が目を覚ますとそこはさっきまでの部屋ではなかった。
狭い空間に閉じ込められている。
『おーい、ベタ頭ー、美しき人ー』
『阿呆ー、おらんのかー?』
呼びかけても返事が来ない。イライラしてきたため全力で跳ねてみる。
『おいっ! 誰かっ! おらぬっ! のわわわ!?』
跳ねた先には出口があり転がり落ちてしまう。ビー玉の体は平面の上をただコロコロ転がってゆくのみだ。
『助! っけ! って! のわ〜!!』
ついに瓦礫の下へ入ってしまうところで、包帯に掴まれた。
「起きたんダ」
『なんじゃ阿呆か、たすかっ...どうしたんじゃ?』
包帯の主...弧暮は力無く座り込んでいた。着ている服はボロボロで血と泥まみれ。髪はボサボサで前髪は口まで伸び切っている。
「いヤ、なんでもなイ」
『そんなわけがなかろう、言うてみよ』
「...菱川と根間が死んダ」
『誰じゃ』
「菱川は...元気そうな髪の短い子。根間は...ものすっごく美人な子」
『まさか...あの美しき人か...?』
弧暮は力無く頷く。
『なぜじゃ!? 何があったのじゃ!? 』
「.......私が目をつけられたからダ。私なんか...もう...くソ」
「なんも考えられなイ。辛イ。嫌ダ。嫌ダ」
『落ち着け、深呼吸せい。ゆーっくり、ゆーっくり』
ビー玉は弧暮の足元まで転がり近づく。弧暮は目を伏せたままだった。
『仲間の元へ帰らぬのか?』
弧暮は腕を見せる。手首には赤黒く変色した部位があった。
「これがあると...羅黒に居場所を気づかれル。抉り出そうとしても骨まで根を張っていて取れなイ」
「あいつは私を追い詰めるためにこれを埋め込んダ。孤立させて苦しませるためニ。あいつの思う壺なのに私はそうするしかなイ」
「きっと私はいつか...弱りきったところを羅黒に殺されル。それをあいつは狙ってル」
弧暮はゆっくりと空を見上げる。
この世界の空は星が見えない。太陽も月もなく、ただ単純に昼と夜が繰り返されるのみだ。
「楓花は何してるんだロ」
『誰じゃ』
「私の友達、スマホがたまに繋がったときに連絡してるんダ」
『よい友がおるではないか。ではこれからは其奴に会うことを希望にして生きていくんじゃ』
「どういうこト?」
『どうも何もない。希望とは良いものじゃ、形も無ければ臭いもない、味もしないというのにそれを持つだけで生物はどこまででも進んで行けるのじゃ』
『妾が思うに希望とはこの世で最も美しいものじゃ。だからこそ過去の人々は希望と名付けたのじゃろうな』
あたりに光が差し込む。
星が無いというのにこの世界の夜空は光が辺り一面に広がっている。
『お前は今苦しい状況じゃろう。だが希望を失うな、そうすればいつか良い結果になるまで歩んで行ける』
「.......いいこと言うじゃン」
『勿論じゃ。妾は素晴らしいからの』
ビー玉は照れたように弧暮の足元でコロコロ回っている。
「はハ...ありがとうネ、ビー玉」
弧暮はゆっくりと目を閉じる。
脳裏に焼きついているあの景色、赤黒い血肉に囲まれた瞬間。
忘れられるはずが無い。
でもまだ終わりじゃない。
残されたものを離さない。
それが私の希望
根間が一番美形でその次に綾坂、九里といった感じです。
最もイケメンなのは銀座です。




