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しらべもの

第3話です


「ねぇねぇ、今日食料取りに行かない?」


朝起きて朝食を食べている弧暮に菱川が話しかける。


「取りに行くってどこに?」


「ここら辺のスーパーは結構回って回収したからちょっと遠くのコンビニ、ここにもとある食料だと足りないかもしれないから回収して回ってるんだよね」


話に根間が入る。


「いいね。外にも慣れてもらいたいし。私と重久、白金ちゃんは今日したい作業あるから残るけど、2人で大丈夫?」


「いけるいける!遠くって言ってもすぐ着くところだから!赤点にさえ気をつければ大丈夫!」


菱川はパンを飲み込むと出かける支度をしに部屋に戻っていった。


「菱川にちゃんとついていってね。逸れないように。あと戦闘は極力避けて、なっても菱川にしっかり守って貰いなさい」


「はーい、というか重さんと白金ちゃんは?」


「重久は朝弱いから。白金ちゃんは朝ご飯部屋に持っていって食べるの」


「重さん起こす?」

「起こしたら重久一日中不機嫌になるからやめてね?」


「ふぁーい」


弧暮は牛乳を飲んで自身も支度をしに行った。起きてからシャワーを浴びてきたので体は綺麗だ。

部屋のクローゼットを開ける。中には服が何着か入っている。


「あっ!これ着たかったやつ!小遣い足りなくて買えなかったんだよね〜ラッキラッキ」


弧暮は着替えて外に出る。部屋の前には菱川が待っていた。


「ヒッシーお待た...せ...」


「ん?どうかした?」


「いえ.....何でもありません.....」


「?それじゃ行こっか!」


2人は出かけていった。




晴川は骨に異常もなく内臓も無事だったため退院して、自室にいた。今日は学校を休んだ。スマホからは音も出なくなっていた。だが、アプリは入ったままだった。


「どうしよう....これ」


消そうとしても消せず、困り果てていたときに誰かが尋ねてきた。


「はーい」


両親は仕事でいない。玄関を開けると2人のスーツを着た男達がいた。


「すいませーん。俺は銀座と申します。横の無愛想なのは石橋です」


銀座と名乗った男は糸目でピアス。髪は長い銀色で後ろで縛っている。


石橋と紹介された男はガタイがよく、少しヒゲが生えている。髪は少し長くボサボサだ。


どちらもまぁまぁの美形だが、明らかに怪しい黒スーツで晴川は身構える。


「昨日夜中近所の方からこの家から『オシマショウ』という爆音が聞こえてきたと通報があったんですよね。で俺達がきたんです。それにしても無事でよかった。あなたが失踪していなくて。お話聞かせてもらえます?」


晴川は何か不味い気がして冷や汗が垂れる。


「ちょちょ.....ちょ......気分悪いんでまた後日...」


晴川は扉を閉めようとする。だが次の瞬間、石橋に扉を掴まれ妨害される。


「大丈夫ですか?一旦家に上がって話せるようになるまで待ちますよ?何なら玄関でよくなるまで待っときますよ?」


「いや.....もう帰って.......ください....」


晴川は家の中に走って逃げ出そうとする。だが腕を銀座に掴まれる。


「どうする?」


「......眠らせるぞ」


「連れ帰ったら誘拐じゃね?犯罪じゃん」


「腕掴んだ時点で犯罪だ」


「まーそっか。最後確認。今言わないと死ぬより酷いことされると思うけど?もし言ってくれたらやめてあげるけど....」


晴川は泣きながら声にならない声を出す。だが掠れて何も聞き取れない。


「かっ........はっ...なに.......もっ..........かっ...」


「わかんね。連れてこか」


「ああ」


銀座がスタンガンを取り出し起動する。晴川は怯えて泣いている。


首元にスタンガンを当てられそうになる瞬間。


「おい、お前達何してる」


「へ?あれ?あれれ?」


「え....?アリ....ス.......?」


休みの晴川に色々届けに行っていた綾坂が通りかかる。

銀座は手を離し綾坂の方を向く。


「綾坂サーンなんでこんなところに?」


「それはこっちのセリフだ。なんでお前らがここにいる?」


「俺たちは仕事しにきただけ。そういえばあなた方のご学友。消えたんですって?」


綾坂は銀座を睨みつける。

「うぉう!怖い怖い」


「おい、帰るぞ銀座」


「え?もう?」


「ああ、別件に行くぞ」


「こいつは?」


「どうせ大した情報もない。無視だ」


2人は車に乗って去っていった。


「アリス....行っちゃったけど......何だったの....あれ..」


「あいつらは行っちゃって正解。というか大丈夫?」

晴川は腰が抜けて立てない。


「というか梨沙って.....やっぱり.....どうなってるの...」


「一旦休もう。家上がるよ」


綾坂は動けない晴川を抱えて家に入っていった。


晴川の部屋まで運びベッドに寝かせる。晴川は落ち着いてきていた。


「ねぇアリス。さっきの人達は何なの?弧暮はどうなったの?」


綾坂は暗い顔をして俯いている。


「教えてよ。何が起こってるのか」

どうでしたか?感想書いていってくれたら嬉しいです。

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