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おう

第21話です!

青星に手を引かれて弧暮はバックヤードに連れ込まれた。


「びっくりさせちゃったかな?ごめんね」


コップ一杯のお茶を出される。


「さっき自分が一応人って言ってたけど、なんでそう思ったの?」


弧暮は言葉に詰まる。どう説明すればいいのか分からない。


「えと.....その....」


「どうしたの?顔色悪いよ?」


青星は弧暮に顔を近づける。


弧暮は無理矢理話を変える。


「そうだっ!私達の拠点に来ない?青星ちゃん!」


(......言いたくないのかな?問い詰めて泣かせよ)


青星は意地の悪い笑みを浮かべる。弧暮はその顔にギョッとする。


「ねぇねぇ答えてよ?なんでなの?」


「いや...その.....」


弧暮にとっては口にすらしたくない。だが青星は問い詰めてくる。


弧暮は逃げ出そうとするも髪を掴まれる。


「いっだ!ちょ...やめ.....」


「どうなの?言ってくれないと話さないよ?」


「ちょ.......この....やめろや!」


弧暮の手のひらから包帯が出てくる。変身していないにも関わらず長い包帯が出てきて、青星の体を巻き付けて持ち上げた。


「え! なんで出たの!?」


青星はどんどん体を締め付けられる。服の袖からスマホを取り出して画面を押す。

そして全身をカッターナイフでできた服が包み込んだ。


「げっ!?」


縛り付けた包帯は簡単に切り落とされ細切れにされた。ただ千切られる以上に痛く苦しい。

蹲ってしまった隙をつかれ首元にカッターを突きつけられる。

市販品のもの以上に鋭く、大きなカッターだった。

弧暮は息を吸えない。指一本動けばすぐに切られてしまうだろう。


スマホはポケットに入れている。だが取り出すより早く自分は喉を切られるだろう。


「ごべな...ざっ...」


頬を切られる。弧暮は床に倒れ込んだ。青星は血を払い倒れた弧暮に近づこうとする。


弧暮は素早くスマホを取り出して変身する。


一瞬動揺した隙に包帯を巻かれる。今度は何重にも巻かれしっかり固定される。今度は青星が指一本動かせなくなった。


「一旦.....落ち着いテ」


弧暮は青星のスマホを奪い取り変身を解いた。


自分は変身を解かず青星に歩み寄った。


「やっぱり....いいね...かわいい」


「ヘ?」


青星が弧暮を見つめる目はキラキラ輝いていた。

弧暮は一瞬包帯を緩めてしまった。

サッと包帯を掻い潜り近づいてくる。



首筋を舐められた。ゾワっとした不快感が全身を襲う。


「ギャッ!!」


弧暮は叫び箒を青星に当てる。大きな口が開き青星を食いちぎる。

咄嗟に後ろに避けた青星は腕を少し噛まれるだけに済んだ。


「キッショい!やめテ!」


「いやだ!」


青星はまた飛び掛かる。

弧暮は暫く逃げ続けた。


















「あれ?ブルちゃんもう見つけたんだ」


東京スカイツリー。誰もいなくなった東京を一望できる展望台で少女はまるで玉座のようなソファに座っていた。


周りにはたくさんの色とりどりな髪をした少女を侍らせている。


「いいね、行こっか。赤と黄カモーン」

選んだ2人を抱えて展望台の窓から飛び降りる。


「ひゅー!やっぱいいね高いところは」


化物だらけの街となった東京を見下ろし、変身した。



全身をドス黒い巨大な肉が覆う。顔は単眼の怪物のようになり抱えた2人も体内に取り込む。

背中から翼が生え宙を舞う。



「ナハハ!どんな子達かな?楽しみだね〜」


東京の一角は影に覆われた。

弧暮梨沙

16歳


変身

包帯でできたドレス 大きな口のついた箒 包帯


好きな食べ物 刺身 天むす

嫌いな食べ物 お好み焼き

趣味 人に変なあだ名をつける

一番大切な人 晴川

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