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プロローグ~再会~

私立桜華高校

俺は今日からこの高校に通う。

特に期待も希望ない、今までと何も変わらず過ごせばいい。

「クラスメイトも当然知らない奴ばかりか。」



私立桜花高校

今日から私はこの高校に通う。

高校生活楽しみだなぁ。

期待に胸が膨らんでいた私は、クラス表のある一点で固まった。

「え、この名前って」


俺の高校生活が今、始まる

私の高校生活が今、始まる





「橘悠斗?……私のこと覚えてるのかな?」


高校生活初日、面倒くさい入学式やHRも終わり、帰る支度していると、背後から唐突に声をかけられた。


「悠くん、久しぶり!」

知り合いなんて居ないと思った俺は少し驚き振り向いた。

「えーと……」

「まさか覚えてないの?神崎有咲よ!か、ん、ざ、き、あ、り、さ!」

まったく覚えてない。この高校に同じ中学から進学したのは俺だけで、友達も居ないし、生憎彼女なんか作ったこともない。

「神崎さん、僕たち初めましてだよね……?」

「ほ、ほんとに覚えてないの!?小さい時、よく一緒に遊んでのに……」

小さい時に? よく一緒に遊んだ?

「あんなに遊んだのに、なんで覚えてないのよ!」

俺が覚えてないのが腹が立ったのか、神崎は少し頬を赤らめていた。

「親同士が仲良かったのもあるけど、遊びに行ったり、お互いの家で泊まったり、そ、それに」

それに?

「そ、それに一緒にお風呂入ったり、一緒のベッドで寝たりしたじゃない!!」

声が大きいぞ、神崎さん。

「神崎さん、声が大きいって。」

ハッとした神崎は、恐る恐る周りを見渡した。

「毎日一緒にお風呂に入って寝てるだって」

「入学初日からすごいねぇ」

「神崎さん彼氏持ちかよ……」

「おいおい、高校生で同棲してるとか、スゲェ!」

ざわつく教室。あぁ、完全に誤解された。

神崎は自分の発言が周りに聞こえていたのに気付き、

「ううぅ」

と、恥ずかしくて今にも泣きそう顔で、顔を真っ赤にしている。

「神崎さんちょっとこっち来て」

さすがにこの場に居づらかった俺は神崎の手を取り教室から連れ出した。

教室から連れ出した時の周りの反応は言うまでもなかった。




 神崎有咲

 俺には小さい頃に同じマンションに住んでいて、親同士が仲良くていつも遊んでた子が居た。

 いつも元気で明るくて、何をするときも一緒で、俺の隣にいつも彼女は居て、これが当たり前の日常だった。

だけど、俺が10歳の時に両親の都合で引っ越すことになった。

 それ以来、彼女とは会ってなくて、当時の記憶はいつのまにか心の奥底に眠っていた。



「神崎さん、忘れていてごめん」

神崎を教室の外に連れ出し、俺は泣いてる神崎に謝罪した。

「ひ、ひどいよ。悠くんに気付いたとき、また会えると思ってなかったからすごく嬉しかったのに」

涙を流しながら彼女は言った。

「だけど、悠くんは私のことなんか忘れていて、すごく悲しかった」

少し心が痛いな。

「本当にごめん、すぐに気付くべきだった」

「思い出してくれたんだよね……?」

「うん 思い出した。」

「良かったぁ。このまま忘れられていたらどうしようかと思った」

彼女は少し安心したようで、落ち着いていた。

「神崎さんを忘れていて本当にごめん」

なんだ?彼女が俺を睨んでる。まだ怒ってるのか?

「あーちゃん」

「え?」

「昔はあーちゃんって呼んでくれてた」

確かに呼んでいたが、

「いやさすがにあーちゃんは」

「じゃあ、有咲」

「神崎さんじゃだめ?」

「あ、り、さ!」

さすがに無理か。

「わ、分かったよ。あ、有咲」

「よろしい! 今後は名前で呼ぶこと!呼んでくれなかったら今日のこと許さないから」

そういえば、昔から少し強引な所あったな。

「分かったよ有咲。鞄取りに教室戻るか。」

「うん!」

何が嬉しいのか、さっきまで泣いていた有咲は嬉しそうに頷いた。




「悠くんあの約束忘れてるよね?」

「何か言ったか?」

「な、なんでもないよ!」

そう言うと有咲は、何かを思い出した。

「そ、そういえば悠くん。教室戻ったら、さっきのこと、ど、どうしよう...」

あ、忘れてた。

その後、教室に戻った二人はクラスメイトの誤解を解くために必死に弁明するのであった。

最後まで呼んでいただきありがとうございますm(_ _)m

初執筆、初投稿になります。

文才もなく、書きたいことをただ書いた自己満足のような内容ですが、気が向けば物語を続けていければと思っています。


ご感想や課題点などのご指摘等ございましたら、よろしくお願い致します。

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