謁見の間での攻防
パル達は地下水路を抜けて城の内部へと入ってくると外はもう夜になったのか暗くロウソクに灯りがついて揺らめいていた。パル達は城内の兵士に会わないようにひっそりと謁見の間に向かおうとした。謁見の間の手前までは何事も無く来る事が出来た。パル達は何事もなく謁見の間に来たと思っていたその少し前にカオス教の幹部は謁見の間に辿り着いていた。そして幹部は謁見の間に入ると「あの時を越える術を使って生き延びてください」と叫んだ。幹部がそう叫んだその時パル達が謁見の間の扉まで辿り着いていた。パル達は辿り着いてすぐに謁見の間の扉を力強く開けて中に突入した。謁見の間にはフードを被った人間と王のフリをしていたカオス教の教祖がそこにいた。カオス教の幹部はパル達が謁見の間に入って来たのに気づくと教祖を守って時間を稼ぐ為にパル達に攻撃を仕掛けてきた。その攻撃に対応してパル達も攻撃をした。カオス教の幹部との戦いは互角だった。ベリオレットは幹部のその行動で今何をするべきなのかを悟って時を越える術の詠唱を始めた。ベリオレットが術の詠唱を始めたのを見たリメリアとオルドラはベリオレットが詠唱している術に見覚えがあって阻止しようと動いたがカオス教の幹部がパルとツクレードの攻撃を躱しながらリメリアとオルドラの行動を止める為の行動を起こしていた。カオス教の幹部の行動によってリメリアとオルドラはベリオレットの術の詠唱を阻止する事が出来なかった。謁見の間はパル達と幹部の戦っている剣が交わる音と共に時を越える術の詠唱の言葉が響き渡っていた。時を越える術の詠唱が続き魔法陣が浮かび上がってきた。「もうすぐだ」そう呟いてベリオレットは時を越える術の詠唱スピードを速めると魔法陣が浮かび上がった。ベリオレットの術の詠唱は長い時間かかったが幹部の時間稼ぎによって完成して魔法陣が出来上がってしまった。完成された魔法陣は凄い光を放っていてベリオレットは急いで光を放つ魔法陣の上に乗ると姿が消えて時の狭間へと移動した。その時に幹部とパル達が戦っていた姿が残っていた。カオス教の幹部がその様子に視線を向けたその一瞬でパル達は幹部に攻撃を仕掛けた。その攻撃を受けた幹部はその場に倒れ込んだ。