監視と町の襲撃
王都アナタリアでカオス教の教祖であるベリオレットからパル達の監視を命令されたカオス教の幹部はパル達の後を追っていた。王都アナタリアを出た後に部下と合流して部下に操っていた魔物と一緒に先回りしてエントスの町に行くように指示を出した。部下は幹部の指示通り魔物とエントスの町へと向かった。自分はパル達の後を気づかれないように監視しながら追って行く。緊張をしながらパル達を監視していた頃、部下と一緒にエントスの町へと向かった魔物は凄い速さでエントスの町へと辿り着いていた。エントスの町に辿り着いた部下と魔物はエントスの町を襲撃し始めた。予定通りの行動で襲撃を始めるとエントスの町は見る影も無い状態までに破壊を繰り返した。襲撃を終わらせたカオス教の人間と魔物はそのままエントスの町の近くにある洞窟に向かいその洞窟で息を潜めた。パル達を監視していた幹部はアリトリーの町に辿り着いた。辿り着くと気づかれないように影からパル達の動きを監視した。監視したパルは宿屋ではなく酒場へと向かっていた。幹部も見つからないように酒場の中に入りパル達の近くの席に座るとその場所でカオス教の幹部はエントスの町が魔物に襲われた事を知ると部下に伝えていた計画がうまくいったと思って笑みを浮かべながらパル達の監視を続けた。
ベリオレットはその頃、謁見の間の奥にある部屋に入っていた。謁見の間の奥にある部屋にはベリオレット以外は入る事が出来ない事になっていた。ベリオレットはその奥の部屋で王として動いている時には見せない顔をしていた。その顔は憎しみに溢れていた。パレットの末裔に対する憎しみはその部屋を覆い尽くしているが部屋には特殊な結界が張られているのかその憎しみが部屋の外へと漏れる事はなかった。数時間後、ベリオレットはその部屋を出てきてまた王の顔をして戻って来た。そしてある動物を連れてくるように兵士に指示を出した。