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伝説回帰~物語の連鎖  作者: 旅の語り部
世界を暗黒のオーラに包まれた世界
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時のずれ

ベリオレットが王都アナタリアの王と入れ替わって牢屋を訪れた後少しの時が流れた。ベリオレットは次の計画に進もうとしていた。カオス教の混沌と絶望を世界にもたらせという教えを裏でさらに広めて自分達の教えに対抗していた者達の血筋を絶やす事を目的に動いていた。だがあの時に逃げられた二人が今この世界を暗黒のオーラを纏い世界を包み込んでいてカオス教の教えがあまり広まっていなかった。この邪悪な二人はどうにかしないといけないと考えたベリオレットはこの二人を倒す人間を倒す為に魔王討伐の事をあげた。だが人々はそれどころではなく王にすり替わったベリオレットの声に耳を傾ける人間はいなかった。だがそれからしばらくして・・・・・・

 ベリオレットは魔王になった人間を倒す為の人材を集めようと考えていた。ベリオレットは兵士に優秀な人材の情報を集めるように指示を出した。兵士はその指示を受けて情報を集める為に各地へと向かった。兵士を送り出した後、ベリオレットは魔王を討伐出来る用意を王都アナタリアでしていたその時、普通の人間には気づかない時空のずれを感じていた。その時空のずれをベリオレットは見覚えがあって今回で三回目だった。初めはあの時で二回目はあのパレットを連れ去った後の七年後のあの時だった。そして今回で三回目だった。この時空のずれは一瞬だけだったが誰かが時を越える術を使った事を示していた。その事に不安を感じたベリオレットは魔王討伐の準備を速める事にした。ベリオレットが感じた時空のずれを他の人間も感じる人間がいた。

 影の天秤は王都アナタリアでフードを被っていた集団の情報を引き続き探していた。そんな時世界ではある異変が起こっていた。その異変は普通の人間にはわからないほどの小さな異変だった。だが影の天秤の中にいたパレットとサタスンはその異変を肌で感じ取っていたがその異変が今後どういった変化をもたらすのかはわかっていなかった。影の天秤とは違って王都アナタリアでは少し動きが慌ただしくなっていった。新しく王都アナタリアの王になった人間が何故か人を集めだした。影の天秤は城で慌ただしくなっている原因を探り始めた。影の天秤が城の動きを探って分かった事はこの王都アナタリアの王が魔王ゼルスを倒す為に人を集めているという事だった。パレットとサタスンはもちろん影の天秤は魔王となったゼルスの事は知っていた。ゼルスの事を知っていたパレット達は王の行動を不審に思ってその後も城の動きを監視し続けた。

 エリザレス山脈の麓に小屋を建ててカオス教の事を調べていた謎の二人はベリオレットやパレットが感じた時空のずれを感じて何が起こったかをわかりつつも今自分達が動くべきではないと思って結界を張った小屋でその時を待つ事にした。またアルカット神殿の北にあるアルカリアの町にいたゼルもこの時空のずれを感じ取っていたがゼルが運命を左右する事になるとは誰も知らなかった。

 一方その頃、魔王ゼルスがいる魔王城でもその時空のずれを感じ取っていた。魔王ゼルスは片腕のタリスタに暗黒のオーラが弱まっている場所に部下を送って調べるように指示を出した。指示を受けたタリスタは部下をその場所に向かわせた。数日後、調べて来た部下からの報告はアナタリアという場所にいる王がゼルスを倒す為に人を集めているという情報だった。ゼルスは人間達がどんな事をしてきても返り討ちにしてやるつもりで表面上では笑いながらも念の為にその後の動向も探らせるように指示を出した。その後、特に情報が入ってくる事はなかった。


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