響き渡る声
アナタリアの王に信頼されるまで時間はかからなかった。ベリオレット達が城の中で過ごすようになって数週間が経って王からの信頼を完全に勝ち取っていた。信頼を完全に勝ち取った事を確信して行動に移した。ベリオレットは城にいた人間達に近づいていき一人一人魔法の鏡を見せて次々と操って行った。その事に王は気づく事はなかった。
ベリオレット達は魔法の鏡によって操った城の人間を城の誰も来ない部屋へと集めていた。その部屋はベリオレット達の術の効果なのかその部屋でいくら大声を発しても周りに聞こえる事は無い状態になっていた。その部屋で操った人間達にカオス教の教えを何回も何回も伝え続けてカオス教の人間になった人間はさらに城の人間をベリオレット達の元に連れてきてその人間もカオス教の人間へとなっていった。城の人間のほとんどがカオス教の人間になった時、その部屋でのカオス教の教えの声は最大になった。ベリオレットはその様子を見て笑みを浮かべた。王に知られることなくカオス教の浸透は王以外の人間全員まで広がっていった。そこまで広がって行くとベリオレット達は最後の作業へと取り掛かった。