集落に戻ってきたパレット
集落の集団は体力の衰えたパレットと一人の人間を連れてある場所へと向かっていた。息を吹き返したパレット以外の人間が暴れそうになっていたがパレットがそれを制止させた。パレットには息を吹き返してその傍にいた人間達の事を良く知っていた。制止されたのはフードを被った人間達に神殿に閉じこめられていたサタスンだった。サタスンはパレットに従ってその人間達について行く事にした。集落の人間が目的にしていた場所に向かう途中でパレットとサタスンの体力を回復していった。体力も回復していった二人が連れて行かれた場所は周りが自然に囲まれて一見するとそこに集落がある事がわからないようになっている場所だった。パレットが「戻って来る事になるとは・・・・・・」と呟いた。集落の人間に救われてやって来た場所は昔パレットがいた集落だった。パレットとサタスンは集落の人間に連れて行かれて集落の長老の家まで行く事になった。長老の家に着いて中に入ると長老からパレットに「何とか生き返ってよかった」と一言だけ言ってきた。長老とパレットの間にしばらくの沈黙が漂っていた。その沈黙を破るようにサタスンが「ここが何処なのか?」と切り出した。長老はサタスンにこの集落の事を話した。サタスンは長老の話を静かに聞いていた。長老の話が終わるとサタスンとパレットはしばらくこの集落で過ごす事にした。